パトロン13

無料塾の挑戦|第7章-1|皐月秀起

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【第7章:これから~目指すべき道】

初めての1回生

2018年になって初めて、1回生の学生がボランティア講師になってくれました。それまではどちらかというと、就活を見据えた3・4回生が多かったんですが、今度の1回生は「4年間、ここでみんなと一緒に成長するぞ」という気概のある学生たちです。

というのも、講師ボランティアとして、さらにはリーダーズカフェの理事として活動全般の中心になっている学生に4回生が多いのが気がかり。講師がいなかったら学習会はできませんので、彼ら彼女らが卒業してしまう「2019年問題」を危惧していました。

上級生に講師ボランティアが多いというのはもちろん以前から分かっていたので、2018年の初めから現メンバーと「新入生獲得作戦」を地道にやったところ、2018年4月に加入してくれて、何か私たちの活動が新入生に認められたことをとてもうれしく思いました。子どもたち以上に、大学生たちの成長にもつながるコミュニティであり続けないといけません。

人と組織・リーダーシップ

リーダーズカフェに関わる全ての人の成長につなげるためには、人と組織、さらにはリーダーシップが重要になってきます。

まず、人と組織ですが、筑波大准教授でメディアアーティストの落合陽一さんが「密な小さいコミュニティから文化が生まれる」と、ある書籍で書かれたのを目にして、「これは、私たちの大きな自信になる」と思いました。落合さんは、「昔の茶室、今でいうサロンのようなところで、何か新しい文化ができる」と述べています。私たちも今は25人ほどの小さなグループですが、宝塚つばめ学習会の活動のおかげでひとつの「文化」ができつつあります。1人1人に目が行き届くような小さな組織は、私たちも望むところです。

次に、リーダーシップについての議論はいつの時代もされますが、最近では株式会社プロボノの岡島悦子さんが、横のつながりを重視し、メンバーを後ろから動かす「羊飼い型リーダーシップ」を提唱されています。先がなかなか見通しにくい世の中なので、これまでのような先頭に立って引っ張っていくリーダーよりは、羊飼いのように後ろからついていきつつ、追い込んでいく、みたいなスタイルです。

確かにそれは今の時代にはあってそうですし、私も「子どもたちへの学習指導の次」なんて全く見通せていません。でも、羊飼いってやったことないし、私は動物が苦手なのでできそうにないなあ(苦笑)と思っていたところ、いいモデルを思いつきました。

それは「ゴールキーパー型リーダーシップ」です。本当に大事な部分(ゴール)は私が守り、攻めは学生たちに任せる。守備の指示はキーパーの私がしますが、攻撃については遠くて声が届かないので基本としては学生にお任せです。保護者対応や講師のシフトつくりなどは私がして、子どもたちへの学習指導はほぼ学生たちに任せている今がちょうどそんな感じです。当面はこのスタイルでいきたいと思っています。

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