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弱者の兵法を見た⚾️ 2023年夏の甲子園 3回戦 花巻東高校 対 智弁学園

こんにちは、Hideです⚾️

今回は、前回の母校仙台育英への応援メッセージとは別に、東北勢の躍進で凄いなと感じた試合についてお話ししていきます。


智弁学園戰で5打数3安打1打点の佐々木麟太郎

東北の強豪校は、仙台育英だけじゃない

仙台育英を母校に持つ私が言うのも何ですが、東北には興味深い強豪校があります。

岩手県の野球強豪校の花巻東高校です。

世界の二刀流、MLB大谷翔平選手の母校でもあります。

他にも2009年春の選抜で準優勝投手にもなった現MLBブルージェイズの菊池雄星投手の出身校でもあります。

岩手県花巻市郊外の住宅地に、周辺とは違う高級感あふれる豪邸みたい見えました。

私も仕事で一度、隣のショッピングモール内の店にお邪魔した際に、外観を見ました。

地元岩手県の中学校出身者がほとんどどで、現代の私学校の野球部運営とは一線を画しているように見えます。

因みに2023年のベンチ入りしたメンバーは二人だけ秋田県出身で、残りは皆岩手県の中学の卒業生でした。

佐々木洋監督も岩手県北上市出身で、地元の県立黒沢尻高校卒業で、その後は国士舘大学で野球をやっていたそうです。

参考まで、仙台育英はベンチ入りメンバーの中では五人しか宮城県出身はいません。

残りは、福島県2名、東京都2名、青森県1名、岩手県1名、山形県1名、秋田県1名、神奈川県1名、茨城県1名、千葉県1名、三重県1名、兵庫県1名、大阪府1名、広島県1名

仙台育英の須江監督は、さいたま市出身で、高校から仙台育英に進みしてその後は青森県の八戸大学へ進学して野球を続けました。

仙台育英と花巻東高の野球部の運営についての考え方の違いを話しました。

岩手の方に聞いた話しだと、花巻東に入学する野球部員たちは、他の野球名門校には行けなかった選手たちだと聞いたこともありました。

野球部を強くしたいと考えれば、他の地域から有望な選手を集めた方が、近道ですよね。

しかし、それを行わずに今在籍している選手だけでチームを強くするって凄いことですよね。

かつて、夏の甲子園を二連覇した北海道の駒大苫小牧は、ほぼ地元出身の選手だったそうです。田中将大投手を除いて。

今大会青森県代表の、八戸学院光星も2011年夏、2012年春と同年夏に甲子園で決勝まで進んでいます。

この3期連続の決勝進出は東北勢ではこれまでにないことでした。

それだけ東北の高校野球のレベルも上がってきたということですね。

花巻東校はミラクルなチーム

今回の花巻東の大躍進のポイントは、監督の抜擢した葛西投手の活躍でした。

3回戦の奈良代表の智弁学園との試合でした。

地方大会でチーム本塁打12本を誇る豪打の智弁学園への対策が凄いです。

1回戦に英明(香川)の左投手との対戦を見て、監督が左投げの葛西投手(2年生)に試合前日に腕を下げてサイドスローから投げるように指示を出したそうです。

試合前日に、投げ方を変えるなんてプロの投手だって難しいのに、凄い決断ですよね。

それに応えた葛西投手も凄い!あっぱれです。先発して9回のワンアウトまで投げて、10安打も打たれながら1奪三振2死球で2点に抑えた粘りのピッチングは見事でした。

急造のサイドスローで、豪打の智弁学園をきりきり舞いさせた、葛西投手

見かけは華奢に見えて、表情も変えずに黙々と投げている姿は、まさに技巧派のお手本のようなピッチングでしたね。

佐々木監督のギャンブルとも言える采配、それに応えた葛西投手含めたバッテリーと守備陣、これぞ”弱者の兵法”ですね、優勝候補の智弁をやっつけたのです。

花巻東校は、公式戦140発ホームランを放った佐々木麟太郎だけじゃないのです。

野球の醍醐味を見せてくれた。今回の大会の3回戦までのベストゲームです。

野球はスピードやパワーだけではないと証明してくれたゲームでした。

これからの花巻東高に注目したいと思います。東北勢の仙台育英以外で頂点を極めるのは花巻東かなと思っています。

なんてたって、世界の大谷を育てた学校ですからね。

とにかく105回全国高校野球選手権大会は、東北勢の強さを全国に見せつけましたね。

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