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トレンディードラマの元祖『男女7人夏•秋物語』80年代バブル期を彩った名作

こんにちは、Hideです^_^

最近ネットで昔流行ったトレンディードラマを観ました。

世の中バブル景気で、若い男女が愛だ恋だと展開していくストーリーのドラマです。

ドラマに出てくる役柄の美男美女は、一流企業や皆格好良い仕事に就き、お洒落でゴージャスなDCブランドに身を包み、都会的な高級マンションに住んで、毎日を謳歌しています。

広告代理店やテレビ局等の業界人など。

私も19歳の時にレコード会社に働いていたので、一応業界に働く人間でした(笑)

今で言うリア充な日々を送っているわけです。

それを軽快なタッチで描かれているドラマが多い。

80年代〜90年代よくトレンディドラマに出ていた俳優は、女優だとW浅野と呼ばれた浅野温子や浅野ゆう子、鈴木保奈美、中山美穂、安田成美、山口智子、石田ゆり子、男優では柳葉敏郎、江口洋介、三上博史、陣内孝則、石田純一、織田裕二、吉田栄作、加勢大周、吉田・加勢・織田は”トレンディー御三家”と呼ばれた。

Wikipediaより引用

特に織田裕二と江口洋介は同年代でデビュー作の映画でも共演し、純愛ドラマの名作「東京ラブストーリー」でも幼馴染として共演している。

この二人は多くの名作を生み出しています。

江口は脇役でもポイントとなるドラマに数多く主演している。

脚本家では、鎌田敏夫や野島伸司、坂本裕二、北川悦吏子等が人気だった。

視聴者のターゲット層は、主婦・OLや社会人層当時のF1層と呼ばれた20代〜35歳の主に働く層であった。

当時、私の住んでいる地域では、まだまだお洒落な店や恋人達が集うスポットも少なかった頃でしたから、テレビを観ていて憧れましたね〜

トレンディードラマではいつものメンバーが集まる時はお洒落な店
『男女7人秋物語」のワンシーン

あ〜自分もトレンディードラマの様な生活をしてみたいなぁ〜って。

トレンディードラマを観ていた時期って、私も10代後半〜20代後半にかけてでしたから、なおさら憧れは強いものでした。

ただあまりにも自分の現実からかけ離れた暮らしで、格好良すぎるのもあり、途中から下手なトレンディードラマは観ない様にしていました。

特に、フジテレビが多かった様に感じます。

TBSの方が作品としてのクオリティーが高かった様に思えます。

フジの方は流行感が溢れ過ぎだったし〜毎回石田純一や浅野温子といった同じ俳優ばかりが起用されるので、ストーリーも似たり寄ったりだったので、どれがどれだかわからなくなりましたよ。

今回は、トレンディードラマの中でも、ちょっと特色があった私が好きなドラマをチョイスして紹介していきます。

バブル期を楽しく過ごした私と同年代の方には懐かしく、若い世代の方にはこんな時代だったのかと感じていただきたいと思います。

男女7人夏物語 1986年7月25日〜9月26日 全10回 

TBS 金曜日21:00〜放映

脚本:鎌田敏夫 主演:明石家さんま 大竹しのぶ

音楽:Shakatak (イギリスのフュージョンバンド)

主題歌:「CHA CHA CHA」/ 石井明美

出演者
今井良介:明石家さんま 職業はツアーコンダクター
神崎桃子:大竹しのぶ 27歳 職業はライターで将来はノンフィクションライターになる夢を持つ。
朝倉千明:池上季実子 職業は為替ディーラー
大沢貞九郎:片岡鶴太郎 結婚式場に勤務している
沢田香里:賀来千香子 職業は照明デザイナー
椎名美和子:小川みどり 西武球場のウグイス嬢として働いている
野上君章:奥田瑛二 商社勤務 容姿端麗で女性からモテるイケメンのプレイボーイ

ウキペディアより引用
「男女7人夏物語」登場人物の相関図


80年代後半、バブル期初期に放映された、ドラマである。

あらすじ <ネタバレあり>

20代後半の適齢期を過ぎた恋をしたい4人の女性と、大学の同級生3人の30歳過ぎの男達が、都会の夏に繰り広げる恋物語である。

バブル期らしいお洒落なファッションに身を包み、仕事もバリバリこなす男女が東京で織りなす恋が見どころの、トレンディードラマの元祖とも言われる作品だ。

”ドラマのTBS”と評価の高いテレビ局が、当時”オレたちひょうきん族”で大人気の旬の鶴太郎とさんまをドラマに起用した事が当時話題になった。

この7人の中で様々な恋が繰り広げられるのだが、奥田瑛二と賀来千香子の美男美女カは、いかにもバブリーといったカップルだったし、何といってもさんまと大竹しのぶの掛け合いが視聴者からの笑いを誘って大人気のドラマになった。

良介と桃子がよく行く定食屋 この店でよく偶然会い夫婦漫才の様な掛け合いをしていた

さんまと大竹は、このドラマ(1年後の続編〜秋物語でも二人は共演)での共演がきっかけとなり結婚している(後に離婚、二人の間に娘いまるが誕生している)

私が22歳の頃に放映されていて、仕事が終わると夜遊びをしていて、自宅でテレビを観るなんてしていなかったのですが、このドラマは花金の夜にリアルタイムで毎週欠かさず観ていましたね。

賀来千香子さん演じる沢田香里もスタイルが良い美女でしたが、私的には朝倉千明役の池上季実子さんが好きでしたね〜

劇中でも、合コンで会った3人(奥田・鶴太郎・さんま)の男性陣から魅力的だと評判が良かったですし。

もう40年近く前でしたから、さんまさんや大竹さん、池上季実子さんも20代後半〜30代前半でしたから若くて綺麗だったですよね〜

この夏の恋物語中で最後は、野上(奥田)と香里(賀来)がカップルになり、喧嘩ばかりしていた今井(さんま)と桃子(大竹)がくっつきました。

最終回で桃子がマイケルジャクソンの世界ツアーに帯同するライターとして海外に行く事になった。

貞九郎(鶴太郎)は千明(池上)と付き合い結婚の約束もしました。

小川みどりさん演じる椎名美和子だけ、恋が成就せずに終わりました。

その後続編では、お見合いした相手と結婚して子供も出来て幸せに暮らしている様でした。

7人ですから、女性一人は余ってしまうことになりますのでこれは仕方ないですね。

当時私からみてお兄さんお姉さん達の、恋を観て大人だなぁ〜と感じたし、バブル期の都会のお洒落な場所への憧れもあって、田舎に住んでいた自分からは羨ましく眩しくも感じていました。

とにかく良介(さんま)と桃子(しのぶ)の夫婦漫才のような掛け合いが見ていて一番楽しかったですね。

バブルの煌びやかさが、さんまさんとしのぶさんコンビが楽しかったです。

見ていて、久しぶりに面白いと感じたドラマでした。

このドラマの放映後観光名所にもなった清洲橋、さんまが劇中住んでいたマンションは現在もある

数々の名シーンを生み出したが、都内江東区と中央区に跨る清洲橋がポイントとなる場面で多く出てきた。

橋を挟んで良介と桃子の住んでいるマンションがある。

良介が桃子に豪雨の中告白するシーンが有名だ。
動画が無かったので告白シーンを画像でどうぞ!

良介が桃子に突然の告白「俺は、おまえのこと、好きやねんや!」
突然の告白に驚く桃子

こびドラマからトレンディードラマには雨の中のシーンが多くなったのではないかと思われる。

明るくポップな時代だったが、昭和生まれの男女が織りなす恋の中に度々出てくる名セリフが印象的だった。まだ昭和の情緒が感じられた場面が所々に見られた。

劇中流れる音楽もShakatakもお洒落なサウンドで都会の大人の雰囲気を盛り上げてくれました。

主題歌の石井明美が歌う「CHA-CHA-CHA」もドラマを盛り上げて大ヒットしました。

バブル期だった20代前半の頃に観た思い出深いドラマでした。

80年代後半から流行したトレンディードラマの走りでしたね。

男女7人秋物語 1987年10月9日〜12月18日 全11回

TBS金曜日21:00〜放映

脚本:鎌田敏夫 主演:明石家さんま 大竹しのぶ

音楽:Shakatak 夏物語からの引き続き担当した

主題歌:「SHOW ME」 / 森川由加里

出演者
夏物語に出ていた野上と千明、美和子のその後の設定は下記参照
野上(奥田)は海外転勤になり香里(賀来)はそれを追っていき、後に結婚した。
ちあき(池上)はロンドンに転勤になり、残された貞九郎は独り身に戻っている。
美和子(小川みどり)はお見合いして結婚して幸せな生活をしている。
前作から引き続き出演
今井良介:明石家さんま 前作と同じ旅行会社で管理職の係長に昇進し内勤になった
神崎桃子:大竹しのぶ いつの間にか帰国しており、海外で出会った横山健(柳葉敏郎)と川崎で同棲している。
大沢貞九郎:片岡鶴太郎 前作と同様結婚式場のフロアマネージャーとして勤務
今作からの出演
沖中美樹:岩崎宏美 横浜で妹と舟釣船「荒三丸」を営んでいる 良介(さんま)と恋人になる
高木俊行:山下真司 良介・貞九郎の大学時代の友人 都庁体育部に勤務 体育会系の単細胞的な性格 15回お見合いしているが理想が高く未だ独身
島村一枝:手塚さとみ 美樹(岩崎)とひかる(岡安)の友人 建設会社の研究室勤務
色っぽい美人 家庭環境から男性との恋愛トラブルもある
小泉ひかる:岡安由美子 美樹と一枝の友人 チケットセンターの受付嬢 背が高いモデル体型のスリム美人 優柔不断な性格 高木と付き合ううちに決断力のある性格になる
横山健:柳葉敏郎 海外で桃子と出会い恋人になり帰国後同棲中 商社勤務 桃子が良介と再会し他ことにジェラシーを抱く

ウキペディアより引用
「男女7人秋物語」のシーン

あらすじ <ネタバレあり>

前作の〜夏物語」からの続編でその後の展開があり2年かかりの恋物語の完結編。

恋人が海外に行ってしまい寂しい独り身になった良介と貞九郎と、今作から加わった学生時代の友人の高木(山下)が貞九郎が購入したマンションで3人でいつも集まっていた。

良介は先輩から期間限定で借りた木更津の一軒家で暮らしていた。

ある日、川崎まで木更津からフェリーで通勤していた良介がフェリー乗り場で、偶然桃子と再会する。

仕事で行ったアメリカで、病気になった健ちゃん(柳葉)の看病をしているうちに恋に落ちて、一緒に帰国して若先のマンションで同棲していた。健の母の介護を桃子が木更津まで通ってしていた。

その為、帰国しても良介に帰ったと連絡はしていなかった

この主人公二人が、前年とは違った境遇の中で再会して、色々な出来事が襲う中、再び二人の間で恋が再燃していく展開だ。

美樹にジェラシーを抱いた一枝が良介の元を訪れ一夜を共にする

前作からの続編であるが、桃子と良介が略奪愛的に最後の結末を迎えるが、前作とは違う場所とシチュエーションでの掛け合いが一層面白く描かれていたのもこのドラマの見どころだ。

*最終回の話題になった、岩崎宏美演じる美樹のシーンが印象に残った

桃子(大竹)を除く6人が合コンの待ち合わせで、今はなき川崎球場で顔を合わせる。

男性陣3人は色気のある一枝(手塚)に惹かれるが、男を弄ぶ様な振る舞いをする事からやがて恋の相手としては敬遠されるようになる。

高木(山下)は最初一枝に狙いを定めるが、男にだらしないという理由で、ひかるに標準を変えて付き合うところまでこぎつける。

千明(池上)を失った貞九郎は、ひかるの職場の後輩の工藤波子(麻生祐未)と出会い、気に入られてしまう。

美しい波子から本気で好かれてしまう貞九郎

波子はお見合いで結婚しようとするが、盛岡への転勤を断った貞九郎が婚約をやめさせる。

美樹と良介が恋仲になるが、良介を今でも好きな桃子が現れて、桃子の妊娠の疑いが出てきたり、いざこざになっていくが、最終的には「桃子と一緒にいると、おもろい」と貞九郎に語り、美樹と別れて桃子と一緒になる。

船の上から良介に別れを告げるシーン この後美樹は堪えていた涙が溢れる 名シーンだ

ざっとネタバレ的なストーリーを紹介したが、前作に比べ桃子と良介が他にできた恋人も交えた複雑な関係と展開をしていくのも、完結編として見ものなところだ。

秋物語はシリアスでさんまも渋い味を見せてくれた

このドラマでお互いに惹かれ合い結ばれる、さんまと大竹が現実でも結婚するのも頷ける息ぴったりのコンビ出会ったのが、視聴者の私から観ても楽しく観られた。

前作と違う、山下や岩崎、手塚といったベテランの俳優陣を加えたことも、ドラマに厚みを持たせた。

夏物語→秋物語になったこの作品は、最終回がクリスマスの頃で、ラストシーンは冬の恋話としては、昭和終盤のドラマの名シーンとなった。

放映当時、ネットのない時代に男女7人〜が雑誌で紹介された

あとがき

昭和生まれでこの2作のドラマを観てない方々には、昭和時代のバブル期を懐かしみながら鑑賞してもらいたいものです。

前作と同様に主題歌の森川由加里が歌う「SHOW ME」も劇的なサウンドイメージがあり、ドラマを大いに盛り上げた。

グループで会う店も前作に比べお洒落度が増している。

ひかるが勤めるチケットセンターも当時の最先端の流行スポットであの時代背景を彩っている。

良介と桃子が度々偶然会う、川崎の地下商店街も煌びやかなバブル期の洗練された建物も良い感じでドラマを演出している。

昭和生まれから見たら、当時のトレンディー感満載であった。その後のトレンディードラマではもっとパワーアップしていく。

当時を振り返りながら、楽しく時に胸キュンと感動を味わえる。

良い時代でしたねぇ~

長い記事になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

また、別なトレンディードラマの名作を紹介します

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