東京・白金のフレンチレストラン「ラ クレリエール」のオーナーシェフ、柴田が日々、何を考えているかを綴ります。

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　→　第一章　レストランのシェフになる
　→　第二章　プロの世界へ
　→　第三章　料理長を見据えた準備

レストラン ラ クレリエールの新しい試みとして「お食事券」の販売を開始しました。
新型コロナウィルス感染症の影響で「レストランに出かけて食事を楽しむこと」が難しくなって、もう1年。「先々を楽しむため」あるいは「お気に入りのレストランを助けるため」などの理由でお客様がレストランのお食事券を買って下さり、またそんな他店のお客様の姿に背中を押されてお食事券の販売をスタートする店も次々と出てきました。レストランがお食事券を販売すること自体は、今ではもう業界的には“新しい試み”と言えないかもしれません。今回、僕がお食事券の販売を決意したのは、クレリエールにとって次のステップに進むための試金石の一つとして必要と考えたから、でした。

今回作った「お食事券」は、4種類。
①ランチコース＋乾杯のお飲み物（グラスシャンパーニュorノンアルコールスパークリング）
2名様分　26,000円（税込）
②ランチコース＋食前酒を含む4杯のペアリング
2名様分　40,000円（税込）
③ディナーコース＋乾杯のお飲み物（グラスシャンパーニュorノンアルコールスパークリング）
2名様分　50,000円（税込）
④ディナーコース＋食前酒を含む7杯のペアリング
2名様分　100,000円（税込）

お食事券はこちらからご購入いただけます。

クレリエールでは、ご予約のお客様お一人お一人のために考えたメニューをご提供して、最上の時間を過ごしていただけることを常に心がけています。これは「お食事券」のお客様も同様です。ただ、「お食事券」の場合、購入された方が必ずしも来店される訳ではない。プレゼントとして購入される場合もあれば、自分が行くつもりで買ったけれど何かの理由で他の方に譲ることもあり得ます。
いわば、どなたかわからないお客様に、ご満足いただけるお時間をご提供することができるのか？
そんな「お食事券」をお出しすることが、本当にクレリエールのお客様のためになるのか？
常連のお客様から食事券の販売を望まれる声をお聞きするたび、その声に応えたいと思う一方で、常にそんな懸念が僕の頭にありました。

であるならば、お食事券を使ってご来店されるお客様に教えてもらえば良いんだ！
それが、考えた末の僕の結論でした。こうして書くと、当たり前のことなんですが(笑)
「お食事券」がお手元に届いたら、お電話かWEBでご予約いただきます。お電話の場合は直接お話できるので、そこでお聞きできます。WEBに関しては、クレリエールのHPに「お食事券でのご予約ページ」をご用意しました。

「お食事券」＝「クレリエールでのお食事時間」です。
「友人にクレリエールの食事を楽しんで欲しいけど、今すぐに招待するのは気が引ける。」「今は行かれないけど、いずれ行かれる状況になったら！のお楽しみが欲しい。」などなど、大切な方への贈り物に、ご自身へ先々のお楽しみとして、ぜひご利用ください。

とはいえ、まだ“第一歩”です。僕の中には、この先に考えていること、進みたい道、目指したい成長がいっぱいあります。同時に、それらを実現するには、僕自身もお店もチームも、まだまだ力も知識も技術も経験も足りないことも自覚しています。出来ることを全力でやり、そこで得たものを日々しっかり蓄えて、早く皆さんに次の“新しい試み”をお知らせできるよう進んでいきますので、ぜひこれからのクレリエールを楽しみにしていてください！
お食事券のご利用もお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

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このnoteを初めて読んでくださった方へ
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はじめに初めまして。ラ クレリエールの柴田です。
白金でフレンチレストランのオーナーシェフをしています。
2020年のコロナ自粛の間、レストランのあり方や自分が今後進むべき道など色々と考えました。その中で「ミシュランで三つ星を獲得すること」を一つの指標として強く意識するようになりました。
そして、どのようにすれば三つ星を獲得できるのか、三つ星にふさわしいと皆様から認めていただけるのか、日々、考えたことや行動したことを記録に残そうと考えました。
ご興味を持っていただけたら幸いです。

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