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2020.2.1 未・悪・リスロマンティック

土曜日なので周波数を土星に合わせ、147.85ヘルツにしました。朝に解凍されていく街々を眺めてから、『女と女』を鞄から取り出して残りの電車移動のあいだに読みました。「もう会いたくないあの子へ」のほの明るい怨念がこうして文字になってくれて本当によかった、生きててよかった〜と真顔で感謝していました。小銭が5枚、お札が7枚くらいしか入らない財布にしてからストレスが減ったので、今日も小さい財布を選ぼうと決めていました。だから、真っ赤で、すべすべで、手の平に収まり、小銭5枚とお札7枚しか入らなさそうなのを確認して、値札をそっと見て、3分でお会計しました。新宿伊勢丹でしか満たせない心のスペースがあるということが私の中で重要な事項すぎて、ここにはモノ(強く求めている)が売られているのだということをやっと思い出しました。プリンとカフェオレを地下で食べながら、「セックス・エデュケーション」シーズン2を終わりまで見届けました。「ズンボのジャストデザート」も20分くらい見ただけでお腹が空いてしまったので、待ち合わせの駅へ移動しました。冬に食べる牡蠣は、冬に食べられてしまう牡蠣だから、ベン図にしたら牡蠣を食べた冬を食べていることになりました。胃腸がやられてお腹が痛くても、腹筋は割れないな〜と半分は考えていました。そのあとは、一番だけ歌うと宣言したのに、丸々ちあきなおみを歌いました。電車の中で韓国語を全然知らないふたりが話していて、2パーセントくらい分かる意味を拾いながら、残りはその手触りを耳で確かめていました。あと、月がよく見える夜です、というのは半分ほんとで半分はあなたに連絡する口実でした。ということは墓場まで持っていく(「カジュアルに持っていく」の箱にいれるもの)として、明日の予定を、何も考えていないような顔で確認しました。それがとてもさみしくて、今日何度目かの生きてて良かったでした。 

#日記

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