飛行機にはさまざまな運賃がある。
運賃ごとに変更可否・予約期間・割引率・取り消し手数料・マイル・FLY ONポイント(FOP)など細かく変わるためパッと見はかなり複雑に感じる。

2019年内にJAL上級会員(＝JGC)を目指すにあたって細かく把握する必要があると感じたので、自分用のまとめを記事化しようと思う。

※この記事はJALの国内線について書く。国際線やANA、その他LCCは一切調べていない。また、情報の正確性については一切の責任を持てないので、確実を期したい方は各自JALの公式ホームページで最新情報を調べることを推奨する。

予約変更可否

まず、購入後の予約変更可否について。購入したあとでも同一区間であれば乗る便を変更できる運賃があり、普通運賃に準じるいくつかの運賃が該当する。

・普通運賃
・往復割引：同一区間の往復で適用
・特別乗継割引：直行便がない区間で直行便相当に割引
・株主割引：株主優待券(実売6000円程度)が必要
・JALビジネスきっぷ：オンライン予約＋カード支払いで適用
・eビジネス：JALオンライン(法人向け出張予約サービス)専用

これらは2ヶ月前のAM9:30～当日まで購入可。当然、あとで紹介する特便割引や先得よりはるかに高額である。高額なだけあって基本的にマイルやFOPは全部付与される。

特殊なものを除いて上記以外は基本的に変更不可の運賃となる。ただし、天候不良での引き返しや機材トラブルが見込まれる便に認定された場合は、種別によらず変更可（下記リンクの発着案内に*印があれば対象）。

取消手数料

変更不可運賃は、購入後の予約取り消しには手数料がかかる。
手数料の構成は、取消手数料(予約による)＋払戻手数料430円だ。

重要になってくるのが、特便割引グループと先得グループでは取消手数料が大きく異なる点。

名前に「特便割引」が含まれる運賃、乗継割引7：500～2000円
名前に「先得」が含まれる運賃、乗継割引28：運賃の50％相当
※ただし出発の55日前までは取消手数料は無料

注意したいのが、同じ乗継割引という名前でも、乗継割引7は特便割引グループに属しており、乗継割引28は先得グループに属している点だ。
※乗継割引は2区間の片方だけをキャンセルすることはできないので、取消手数料は2区間分かかる点は注意したい。

予約可能期間

予約日に関しても、特便割引と先得で異なる。

特便割引：2ヶ月前のAM9:30に予約開始
先得：半年ごと(2月／8月)に公開
※ただし2019/9/10以降は330日前に公開

特便割引には1･3･7･21の数字が、先得にはウルトラ･スーパー･タイプA･タイプBとあるが、予約日が早いほど割引率が高くなるだけで公開日に違いは無い。

マイル積算率

ここからがJGC修行においては特に重要。

まず、マイルは搭乗マイル＋ボーナスマイルで構成される。FOP計算に絡むのは搭乗マイルのみなので注意したい（JALカードのツアープレミアムで補填されるのはボーナスマイル）。

マイルは移動距離に応じて設定されるが、運賃によってその積算率が変わる。搭乗マイルの積算率は大きく分けて3種類。

100%：予約変更可能運賃
75%：特便割引、先得などの予約変更不可運賃、株主割引
50%：JALダイナミックパッケージ等のツアー運賃

株主割引も75%となるところに注意したい。
細かいところを言うと、小数点以下は四捨五入で計算される。
さらにクラスJとファーストクラスは追加マイルが付与される。

クラスJ：＋10%
ファーストクラス：＋50%

たとえば先得で当日ファーストクラスにアップグレードしたとしたら、マイル積算率は125%になる。
※先得はクラスJやファーストクラスを予約時に選択不可のため当日アップグレードのみ。

FLY ONポイント

一番重要で複雑なのがFOPだ。その計算式は以下である(国内線の場合)。

FOP　＝　搭乗マイル ×2　＋　搭乗ボーナスFOP

搭乗マイルは先ほどの算出式で計算してほしい。重要になるのが、搭乗ボーナスFOPである。

　　なし：先得、乗継割引28
＋200FOP：特別乗継割引、乗継割引7
＋400FOP：上記以外の予約変更可能運賃または特便割引

普通運賃と特便割引は、搭乗ボーナスで400FOPが付与される。これはかなり大きい。乗継割引は直行便がないことを補填する意味合いでの運賃であるからか、2区間で400FOPとなるように200FOPでボーナスが付く。

計算が面倒な場合は、以下の公式サイトで算出可能。

割引率

日付や運賃ごとに割引率が変わり、しかも空席状況にも影響されるので、JALが公開する先得カレンダーでだいたいの目星をつけて予約するのが最適解のような気がする。

まとめ

先得と特便割引の違いおよび乗継割引のFOPボーナス仕様さえ把握していればおおむね不都合はなさそう。
先得と特便割引で往復800FOPの差が生じるので、搭乗回数が減るメリットや金額との折り合いでどちらを利用するかを吟味することになるだろう。

搭乗以外でマイルを貯める

陸マイラー活動の一環としてモッピーに登録してみた。
以前はANAはマイル換算率が80%、JALは50%と陸マイラーはANAというのが通説だったようだがJALも還元率80%になっているようだ。

普段買い物するときについでにポイントがもらえないかちょろっと探す程度から始めてみようかと思う。

機内での読書

これはもう圧倒的にKindle Paperwhiteを絶対に買うべき。

新幹線とか飛行機でスマホいじってたら目が疲れすぎて疲労度がやばいことになる。揺れる環境なら目に優しいKindle一択。

私が使ってるモデルは、上記の32GB広告あり4Gなしモデル。

広告ありは特に何の支障もないので、なしモデルに+2000円払う価値はあまりないかも。Unlimitedメインでマンガ読まないなら容量も食わないので8GBでもいいかもしれない。