光遊び_01

デジタル動画広告を演出するときに気を付けていること / 絵本最強説

何気なくインスタを見たりツイッターを見たり
友達のしょうもない投稿もなんだか面白いなあとボーっと見ていると
流れてくるアレ

そう、、

動画広告

うざいよね。
ごめんなさい、それをつくってるの僕です。
あ、いや僕らです。
はい、リスク分散しましたw

そうなんです、
ジャマ者扱いされてるのは分かってるんです、分かってるんですけど
でもどうにか楽しませる方法はないか
見てもらいやすい方法はないか
動画の可能性はなんなのか頭から煙出しながらいろいろ考えてます。

周りの映像ディレクターであれこれ知恵を振り絞って
とても素敵な仕事をされている人がたくさんいますが

今回は僕が煙を出した結果見えてきたことはポイントを3つ
自分の頭の整理のためにも、書き残しておこうと思います。

じゃあ早速

①分かりやすい絵にしちゃダメだ、非合理性を1つ入れるんだ
②背伸びしてカッコつけちゃダメだ、抜けてるところも見せるんだ
③丁寧に完璧に伝えようとしちゃダメだ、隙のある独り言にするんだ

まずは①について

動画広告が流れてくるときって自分の時間がジャマされた感じがしますよね
家でボーーっとしてたら電話が鳴ったときみたいな、あの感じに近い
だからこそどうにか気になってもらう必要がある

下の写真を見て欲しい





................






なんだこれ?


ですよね。


鏡にスイカ??どういう意味?
スイカは都市をイメージしてる?
じゃあ鏡は?

は?

「種は都市にある」
ってこと?


は?



ですよねw

意味分からん、意味は分からんけど好奇心はくすぐられる。
そう!大事なのは好奇心をもって
「なんだろうこれ?」と「どうなるんだろうこれ?」と思ってもらうこと。

理解不能+好奇心
この組み合わせが大切。

そんなの簡単じゃん!と思ったあなた
わけの分からんものを2つ用意すればいいんでしょと思ったあなた

いえいえ、最後には商品のことを言わなければいけないのです
商品の言いたいことや魅力につながるように
非合理性を1つうまく編んであげる必要があるのです。

そこが難しいところでもあり
その編み方にディレクターの色が表れるところでもあります。
いい色を見つけるんだ。

俺もな。


続いてはこれ
②背伸びしてカッコつけちゃダメだ、抜けてるところも見せるんだ

企業はどうしても商品や自分たちのサービスを
上品に、綺麗に、憧れるように、完璧に、凛として見せたがる。
これはよく分かります。

自分たちの商品やサービスに愛とプライドがあるし
そう思って当然。当然なんだけど
デジタル広告のターゲットはスマホを見ているユーザー。

そんなユーザーがどんな姿勢や気持ちでいるか想像してみよう


こんな感じ?







たぶん違うな......



こうでしょ






これやで

たぶん口開けて、目も虚ろで、ボーーっとしているし
インスタやらyoutubeやらテレビやらゆるーーいコンテンツを見ている
そんなときにテンションの違う
凛としていて完璧な論理で憧れを誘うような動画が流れてきたら


飛ばすわな


広告だ!って体が拒否反応示すわな

ユーザーのテンション、そこに流れてる時間と
動画のテンションに乖離がありすぎるのです
だからそのテンションに合うように
例えばドジな人や、かわいげのある人を見せる
そこにはまるデザインや音楽、フォントを選ぶ

ユーザーのテンションに合わせて演出していく

注意したいのは
かわいげのあるドジな演出にしたとしても
ドジなダメな商品に見せてはいけないってこと
というかそんな演出案は当然通らないけど

そこはちゃんと落とし込まなきゃいけない
ストーリーを展開してうまく落とし込もう


そして最後
③丁寧に完璧に伝えようとしちゃダメだ、隙のある独り言にしろ


クライアントと案件を進めていき資料をつくっていくと
どうしても言葉が分かりやすく丁寧になりがちになる。
それはクライアントに説明するための言葉を用意するからだ。

そうすると話がトントン拍子に進みやすいし
クライアントとのコミュニケーションも円滑になる。

でも、広告を届ける相手はクライアントじゃない
スマホをボーーッと見ている相手なのだ。




2回目.......でもこれな


自分のこの姿を想像出来るよね
アイス食ってるよね
パピコだよね


違うか


とにかく、そんなパピコ片手の相手に
突然割り込むように広告を表示させ

論理的な抜け目のないような言葉で
納得させる自信ありますと言わんばかりに
起承転結ばっちりでしょというドヤ顏で
話しかけられて気持ちいい人なんていない!


むしろうざい。



聞いてねーよ。



という気持ちになるわな。
だからこそ
絵本を書くように隙のある言葉で
デザインやアニメーションで楽しく面白く
まるで独り言のようにつぶやくくらいでいい。

そしたら何か楽しそうだなあって
話を聞いてくれる人が増えると思うなあ。

僕は絵本の伝え方がそれに近いと思って
絵本最強説を唱え絵本から学ぶようにしています。


突然のおすすめの絵本ですw
「ルール」「決まり」について考えさせられるお話になっています。


伝えよう伝えようという頑張りは
どこか説得させよう説得させようという
おしつけに見えてしまう。

とにかく真面目に丁寧に論理的に伝えすぎないようにすること。

以上が僕がデジタル動画広告をつくるときに気を付けていることです。


他の人の話も聞いてみたいですね。
noteってメッセージとかやりとり出来んのかな。


ではでは。








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