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東田直樹 新刊のお知らせ

「東田くん、どう思う?自閉症者と精神科医の往復書簡 」というタイトルの文庫が、2月23日(土)に角川文庫から発売されます。

2013年4月から2015年8月までの山登敬之先生(精神科医師)と僕との往復書簡を中心に構成された書籍です。

僕は現在26歳ですが、数年前の20歳~22歳頃に執筆した文章になります。

医師と自閉症者の会話というと、普通は診察室で行われるものでしょう。
でも、僕は山登先生の患者ではないこともあり、どちらかといえば、ひとつのテーマに対して、お互いの人生観を語り合うような内容になっています。

【目次】

Ⅰ原子の感覚、未来につながらない記憶
Ⅱ「こだわり」と「好き」の間、自閉症者の秘めた理性
Ⅲ純粋さ、うしろめたさ、嘘、そして夢
Ⅳ自閉症者への対応とは?自己愛とは?
Ⅴ自分を意識する不思議さ、支援とは?
Ⅵ「共世界へのためらいがちな参入」のために

対談 東田直樹×山登敬之

コラム 発達障害から、「発達マイノリティ」へ 山登敬之

東田直樹に聞く「AtoZ」

普通と呼ばれる人たちが、自閉症者を観察し、分析、考察したものだけで、自閉症者の本質は理解されるのでしょうか。

一部の自閉症当事者が語った内面が、すべての自閉症者に共通するわけではないことも事実でしょう。

ひとりひとりが別々の人間なのです。

自閉症の研究をするうえで、大切なことは、個人の症例を今あるデータに当てはめ過ぎないことだと思っています。

自閉症についての研究は、治療法どころか原因さえも、まだ特定されていないのです。今後も、あらゆるデータが必要なのは、間違いありません。

「東田くん、どう思う?自閉症者と精神科医の往復書簡」をお手に取っていただければ嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いします。




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