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自閉症者の繊細すぎる感性と生きづらさ

こんにちは、東田直樹です。

僕の住んでいる地域では桜も散り緑が美しい季節になりました。
太陽に照らされて、とてもきれいです。

これまで枯れているように見えた植物にも新しい命が吹き込まれていくみたいで、この季節は清々しい気分になります。

散歩しているときの僕は、いつも自然から力をもらっています。つらいことがあっても生きていればいいことがあるよと自然が僕を慰めてくれるからです。
 


  

自然と一体化するという感覚は、どのような感覚だと思いますか?

僕の場合、どこからどこまでが僕で、どこからどこまでが空で、どこからどこまでが大地かわからなくなるという感じです。  

飛んでいる蝶も鳥も、散歩している犬も猫も、流れている風もそれぞれ別の存在なのに、まるでひとつの命を生きているように通じ合っているような気がします。  

それは僕が自閉症だからでしょうか。

そんなこと関係ないよという人もいるでしょう。
自閉症者は人に関心がないように見えると言われることがあります。
人とうまく関われないせいでそう見えてしまうのでしょう。

僕は人に関心がないわけではなく、他の人みたいにうまく人に関心を向けられないのです。人に関心がないのではありません。

 


 
自閉症者はきっと、この世に存在するものたちの美しさを自分という人間の五感を通して感じ取ることのできる人たちではないかと僕は思っています。

自閉症者によっては自然以外の「もの」に興味がある人もいるでしょう。
繊細すぎる感性が、ときにその人の生きづらさにつながることもあります。
 
 
それでも生きていかなければなりません。その苦労を一番感じているのは、自閉症者である本人だということをわかってあげてほしいのです。


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