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イギリス プーさんの故郷 ハートフィールドへ

ロンドン市内から電車で小一時間ほどで最寄りのEast Grinstead(イーストグリンステッド)に着きます。そこからバスに乗り換えて2、30分もすれば拠点となる「Pooh CORNER(プーコーナー)」というショップ兼案内所兼ティールームが見えてくると思います。

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プーさんたちが暮らす100エーカーの森のモデルになった森のある、このハートフィールドという村は、まさにイギリスのカントリーサイドと言った雰囲気。
コテージのような家が建ち、その奥には羊の群れが見えるなだらかな丘がずっと続いています。(画像にいるのは馬ですが)

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正直に言うと「何もない」です。
「何もない」があるところです。(なので飲み水や小腹を満たすものは駅前のスーパーで調達しておきましょう。)

プーさん大好きな方か、自然の中でのハイキングが苦にならない方、田舎の景色や雰囲気が好きな方、あとは「水曜どうでしょう」の足跡を辿りたい方以外にはあんまりおススメしません。
私はイギリスの田舎やハイキングが好きなのでそれなりに楽しめました。

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プーコーナーからスタート。
この先しばらくお手洗いが無いので、駅かここで済ませておきましょう。店員さんに一声かけて近辺のマップを手に入れたら、棒投げ橋や100エーカーの森の場所を確認。
棒投げ橋まで歩いて3、40分くらい…もっと歩いたかな?そして100エーカーの森はさらにその向こうにあるらしい。(行ってない)
一応駐車場もあるので(以下の地図参照)車を使って行くことも出来ますが、目的地まで多少なりとも森を歩く必要があるので汚れてもいい服や靴で行くのがベストです。

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決して平坦な道ではなく、季節や前日の天気によっては森の中はぬかるむ場所も多いです。
広大な牧草地(と言っても私有地)を眺めながら、標識を信じて黙々と歩きます。
こういう広大な景色を見るとドラクエのフィールドってこんな感じかなぁ…スライムやおおきづち、モーモンあたりの生息地かなぁ…なんて頭の中ではフィールドの音楽が流れて妄想が捗ります。

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妄想にふけりながら歩くと棒投げ橋に到着。
水どう観たから知ってたけど、大泉さんのリアクションに納得です。
ここですることは一つ。「プースティック」という遊び。
川の上流側の橋の上から枝や松ぼっくりを落とし、誰の枝が一番最初に橋の下を通って出てくるかを競う遊びです。
なので橋に着く前にいい感じの枝や松ぼっくりを拾っておく必要があります。忘れたり、枝を折って調達するのはNGですよ!

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閑散期にも限らず、ちょこちょこと橋を訪れる方や犬を散歩させる地元の方も見えました。
刺激的なものは一切ないですが、鳥の声を聴き馬や羊に和み、景色も空気も綺麗なのでいいリフレッシュになります。

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プーコーナーまで戻ってお土産を物色したら、併設のサロンでお茶をしました。
イギリスなので此処はやはりスコーンを!いただかなくては!!
店員の愛想と態度が悪いのは普通のことなので気にしてはいけません。愛想が良く態度のいい人であったらラッキー。チップをはずみ、その人に良いことが訪れるよう祈っておきましょう!

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スコーンに色々なレシピがあるのは知っているのですが、こういう感じのは…スーパーで6個入りで売ってるようなソフトで大きいタイプ。食感はモフモフボソボソ。(※スコーンは元々モソモソした食べ物なのは知ってます…)
クリームもジャムもつけるし、小麦とバターを合わせた物なので不味くなりようが無い食べ物だと思うんですが、うーん。
生地が柔らかいのでクリームをつけている時にモロモロと削られ、皿の上が盛大に散らかるのが気になるので、もう半分にせずそのままかじりついた方が正解だったのかも。もはやパンですね。

まあスコーンが思ってたんと違うタイプだったのは良いとして、冷たい?!ってびっくりしました。勝手にイングランドの人はスコーンにプライド持ってそうな印象だったので「こんなことってあるの?!」って(笑)
お前がイングランドの何を知ってるんだ!なんて言われたら「何にも知りません」って謝るしか無いですが、帰宅後も引っかかっていたので頻繁に渡英する英国好きにこの話をしたら「えっ冷たいスコーンなんてあるんですか?!」という返事がきました。だよね!
もし「冷たいスコーンを出すのが普通」な店や地方をご存知の方がいたらご教授いただきたいです。(全力で避ける)
よほど飢えてない限り、ティールームはマストではないです。残念。
暖かくなって花が咲いているシーズンなら、庭のお席でいただけそうだし、綺麗な庭で食べればあのスコーンの印象も違ったのかもしれないですね。

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ただ、3月に行った時にミュージアムの建設やリニューアル?のお知らせが掲示されていたので(うろ覚えです、すみません)もしかすると様子が変わっているかもしれません。あとお手洗いの中の可愛い絵がいっぱい飾ってあるので、入る機会があれば覗いてみてください。

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ロンドンからちょっと脚を伸ばしてのんびりしたい方、ハートフィールドはいかがでしょうか。

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