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元作詞家の「ご存知定番・夏(懐)メロ洋楽」夏…その3

♬ Making Love Out of Nothing At All(渚の誓い)

Air Supply

我々世代、80年代夏のイメージ・アーティストと言えば暗黙の内に「Air Supply」と答えるのかもしれません。

Air Supply グラハム・ラッセル(左)ラッセル・ヒッチコック(右)

主に80年代、多くの全米ヒットを放ったオーストラリア出身のデュオであります。75年に母国での活動を開始、80年には世界進出を果たし「♬ Lost in Love」を大ヒットさせました。

写真(右)ラッセル・ヒッチコックの美しい高音ヴォーカルですが、日本のアーティストにも何方かそんな唄声の方がいらした様な…

そうです。「クリスタルキング」の田中昌之氏ですね。

私は彼等を日本の「エア・サプライ」と勝手に解釈しておりましたが、実は「クリスタルキング」がツイン・ヴォーカルのスタイルで実質スタートしたのが1975年。当に「エア・サプライ」の活動開始時期とピッタリ重なるのです。
これは単なる偶然?…でしょう、はい。

そして取り挙げました楽曲は83年リリースの大ヒット曲「♬ Making Love Out of Nothing At All(渚の誓い)」です。

1983年 アリスタ・レコード (U.S.)  ゲフィン・レコード (UK)

アメリカのビルボード・チャートに於いては3週に渡って2位を獲得した当楽曲ですが、邦題として付けられたタイトルが「渚の誓い」…ところがです。
何方が付けたタイトルかは存じませんが、歌詞には「渚」に相応しい海も波も潮風も一切出て参りません。

無償の愛に溢れた相手の女性を思い慕う内容ですが何故「渚の誓い」なのか?
差し当たり推測するならば、やはりこれは先にも述べました
エア・サプライ → 夏 → 海 → 渚 → 愛
といったイメージのみから来た命名としか考えられません。謎であります。

ラッセルの心地良い高音ヴォーカルに是非ご注目下さい。


ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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