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元作詞家の「オヤジになって尚更にイイなぁ…って思う曲 ⑧」

♬ ダスティン・ホフマンになれなかったよ

大塚博堂

 70年代のフォークソング、私のイメージは当時年上の兄弟がいた連中が、その影響から聴いていた少々暗い音楽…そんな感じでしょうか。もっともフォークという括り方はとても難しいもので、改めて調べると

元来は民謡や民俗音楽を指すが、民謡から派生したポピュラー音楽をも含める。ポピュラー音楽には、反戦歌などのプロテストソングも範疇に含まれる。本来のフォークソングの演奏は、アコースティックギターやバンジョーなどを使用し、フォーク・ロックやロックのように電気楽器は使わないのが伝統的な音楽表現である。
Wikipediaより引用

とありました。今なら充分J-POPの範疇と言えましょうが。

「♬ わかって下さい」を唄った因幡晃氏をご存知の方は多いのかもしれません。
〝涙で文字が滲んでいたなら わかって下さい〟
と唄われた名曲ですが、その因幡氏と私の中では若干イメージが被るアーティスト、それが大塚博堂氏です。彼の代表曲「♬ ダスティン・ホフマンになれなかったよ」はまさに先述の「♬ わかって下さい」と同年1976年に発表されております。

 作詞は藤公之介氏ですが、博堂氏がたまたま立ち寄った書店で見つけた藤氏の詩集、その詩に曲を付けて出来たのが「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」だそうです。この後もお二人はお仕事をご一緒されますが、何ともドラマチックな出会い方でありましょうか。

 名画「卒業」の主役を務めたのがダスティン・ホフマン。なれなかった意味と経緯については楽曲をお聴き頂きたいと思います。

 オヤジは古き良き昭和を回顧する訳ですが、単に暗いイメージしかなかった?フォークソングに今改めてその哀愁を感じ、楽曲と言うよりも古い物語を読み返して、当初には見えなかった別の味わいを知るような…そんな気分になるのです。


ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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