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元作詞家の「古き良き昭和」其の一

♬ 花 嫁

はしだのりひことクライマックス

 私の生まれた昭和の時代。幼少期には東京にも未だ舗装されていない道路があったり、そんな路地裏では鼻タレ小僧たちが野球をしていたり、女の子たちはゴム跳びだったでしょうか、それは長閑で暖かな時間でした。

 高度成長期の最中、世のお父さんたちは必死に働きお母さんが家を守る。そして夜には家族の団欒があって白黒放送のテレビで観るスポーツ中継や歌番組を楽しんだ…決して経済的に豊かとは言えなくとも、心の上での豊かさについては今よりもあった気が致します。あくまでも一般論として。

 そんな頃に聴こえていた楽曲を何度かに分けて、独断で取り挙げてみたいと思います。時代的には昭和四十年代から五十年代初頭のものになりましょうか。当時は意味もよく解らず聴いていた楽曲の中にも名曲が多々あり、今でも懐かしく聴いております。

 その第一回の選曲は「♬ 花嫁」です。七十年代を代表するフォーク・ソングの一曲とも言われております。昭和四十六年リリースの当楽曲、累計ではミリオンセラーを記録しています。歌詞内容については以下…

歌詞は花嫁が「帰れない 何があっても」「何もかも捨てた」と誓い、花嫁衣装もなく、夫になる人の元へ夜汽車で1人で旅立つ内容であり、駆け落ちを描いたものである。駆け落ちはそれまでテーマ的に暗いものとされ、演歌の題材にはなっていたが、それをさわやかで明るく前向きに表現した衝撃的な作品と評された。
Wikipediaより引用

 いかにも昭和チックな「夜汽車」であったり、それも恐らくは蒸気機関車なのか? 昭和の青春を感じます。作詞は以前にご紹介しました「♬ あの素晴しい愛をもう一度」を書かれた北山修氏です。

 藤沢ミエさんのヴォーカルは女性ながらも低く太めでパンチがあり、バトンタッチされるはしだのりひこ氏の高く叙情的な唄感。

命かけて燃えた恋が結ばれる
帰れない何があっても心に誓うの

 何とも情熱的です。大ヒットしたタイトルは 「♬ 花嫁」でありますが…
駆け落ちというテーマが故に結婚式では使用を敬遠されたとか。

ご覧頂き有難う御座います🙇‍♂️

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