元作詞家の「古き良き昭和」其の二
♬ 『いちご白書』をもう一度
バンバン
皆様もう御存知、1975年発表の大ヒット曲です。唄いましたフォーク・デュオ「バンバン」にとっては五枚目のシングル楽曲でありました。
当時ディスク・ジョッキーとしては既に人気も高かったメンバーのばんばひろふみ氏が自ら荒井由実氏に作詞/作曲を依頼したのは有名な話です。それ迄ヒットに恵まれなかった彼等にとってはこれが最後の砦とばかりのチャレンジであり、荒井氏の曲で結果が出ないのならば致し方ないといった決意があったとのことです。後にばんば氏は「これがバンバンの寿命を延ばしてくれた曲」と荒井氏に対する感謝のコメントを述べております。
タイトルにある「いちご白書」とは
当時はアメリカン・ニューシネマといったジャンル区分があったのですね。
日本国内でも起こった学生運動が背景の過去となった学生時代を思い懐かしむ内容ですが、既に社会人となった男性がその節恋人と観た映画の再上映を知り、そこから回想のストーリーが始まるといったあたり…ユーミン氏の構成力と言葉選びの巧みさには流石と恐れ入ります。目にしたのは雨に破れかけた街角のポスター、甘くも儚い記憶の世界観をこの一節で表現し切っております。座布団三枚!
ご覧頂き有難う御座います🙇♂️
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