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感情を揺さぶり、人の1日を、1年を、1生を幸せにするのがクリエイターだ

みんなに愛されているクリエイターって、やっぱりその「みんな」の人生を豊かにしてきた人たちなんですよね。
例えばジブリの宮崎駿監督は、老若男女問わずいろいろな人に愛されている人だと思います。彼はジブリ作品を通していろんな人の心を豊かにして、もしかしたら人生まで変えてきたかもしれません。
くじけそうな時、寂しい時、家族と共に同じ楽しみを味わいたい時。ジブリ作品は勇気や感動や思い出を観る人にたくさんくれました。
ジブリ作品だけでなく、多くの魅力的な作品たちは明日を生きる活力になりえる。そういう作品を創り、世に送り出しているクリエイターって最高の人たちだなぁって思うんです。


なぜクリエイターはモノを創るのか

僕も小説を書いたりマンガやイラストを描いたり、ゲームを作ったりしていますが、我々はなぜモノを創っているのか。新たな価値を創造しているのか。
クリエイターによって理由は様々だと思いますが、きっと何かきっかけがあったと思うんですよね。

幼い頃に観た映画に感動して、自分もそんな作品を創りたいと思ったから、とか。
今生きている世界がつまらなくて、だったら自分で面白いものを創ってみようと思ったから、とか。
モノを生み出せれば社会で生きやすくなるから、とかとか。

僕の場合は中三の冬、高校受験のために勉強していた時、深夜に観たアニメに衝撃を受けたことが始まり。そのアニメの原作が小説(ライトノベル)だったことが大きなきっかけでしたね。「世の中にこんな何でもアリなエンタメがあるのか!」って思いました。
今まで小説って一般小説のお堅いイメージしかなかったんですけど、ラノベを読んで「これなら俺でも書ける!」と息巻きました。笑
実際はラノベならではの技術とかもあって、奥が深かったんですけどね。
とは言えその世界に引きずり込まれて実際モノづくりをしてみたら非常に楽しかった。元々自己主張の強い人間だったんですけどそれを主張する場がなかったので、まさに水を得た魚状態でしたね。笑
作り始めた時は、ただただモノを作るという行為が楽しかったんです。自分が満足できるものを作ることができればそれで良かった。けど慣れてきたり自信がついてくると、誰かに見てほしい、喜んでほしいって欲が出てくる。
結果、それをずっとしていたい、モノづくりで生きていきたいって考えて、今も続けています。


世の中に自分の生きた証を残したい

「バクマン。」という作品の高木秋人というキャラの言葉です。彼は元々作文で賞を取ったりなど文才と呼ばれる才能を持っていたのですが、絵は壊滅的に下手でした。でもマンガが大好きだから、マンガを作りたい。その一心で、中学三年生の夏から相棒となる真城最高とコンビを組み、マンガ制作を始めます。
ちょうど当時の僕と重なることが多く、僕は「バクマン。」にドハマりしました。笑 マンガの単行本を全巻揃えたのも、この作品が初めてです。
この作品には勇気とかやる気とかいろんなものをもらえるので、今でも見返すことがあります。で、毎回「そうだよなぁ」と頷くのが、高木の「世の中に自分の生きた証を残したい」というフレーズ。
きっと僕は政治家になることはないだろうし、ルックスが良い訳でもないから芸能人になるってことも難しいと思う。
けど物語を創ることはできるし、絵だって今練習しているし、ゲームを作るノウハウだって知ってる。
だったらただ時間を浪費してつまらないまま一生を終えるんじゃなくて、人一人、できることならもっとたくさんの人を笑顔にしたり、悲しくない涙の意味を教えてあげようじゃないか。

もう大人になって何言ってんだよと嘲笑う人もいるけど、これが今僕が生きている理由の一つになっている。
ジブリみたいな、バクマン。みたいな作品を創って「あんな作品を自分も創りたい!」って次の世代を生きる人たちに言ってもらえたら……。
それは、僕が生きてきた意味や証になってくれるんじゃないかなって思うんです。

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