見出し画像

2023 - THE YEAR IN MUSIC

2023年は、これまでずっと好きだったアーティストを改めて好きだと思ったり、またはより深く好きになった、そんなことに意識が強く向かう年だったと思う。今年の僕を救ってくれた音楽たちに感謝です!


LIST 2023

◼️ベスト・アーティスト
Metallica
羊文学
Red Hot Chili Peppers
デイヴ・グロール(Foo Fighters / Nirvana)
サニーデイ・サービス / 曽我部恵一
+
櫻坂46

◼️ベスト・アルバム(新作)
Metallica “72 Seasons”    <ベスト・アルバム!>
羊文学 "12 hugs (like butterflies)"  
   <ベスト・アルバムその2> <ベスト・アルバム・カバー>
Young Fathers “Heavy Heavy”   <ベスト・アルバムその3>
The Armed “Perfect Saviors”
Queens Of The Stone Age “In Times New Roman…”
Olivia Rodrigo “Guts”
Foo Fighters “But Here We Are”
Baroness “Stone”
曽我部恵一 “ハザードオブラブ”
Lana Del Rey “Did you know that there’s a tunnel under Ocean Blvd”

◼️ベスト・アルバム(リイシュー/コンピレーション)
Van Halen “The Collection II”
V.A. “Guardians Of The Galaxy Vol 3 Awesome Mix Vol 3”
Pearl Jam “Give Way”
Nirvana “In Utero 30th Anniversary Edition”
Thin Lizzy “Live And Dangerous (8CD Edition)”

◼️ベスト・ソング/その他印象に残った楽曲
櫻坂46 “Start over!”  
   <ベスト・ソング!>   <ベスト・ミュージック・ビデオ!>
NewJeans “ETA”
Son Lux feat, Mitski & David Byrne “This Is a Life”
R.E.M. “Losing My Religion”
Liam Gallagher “Champagne Supernova (Live From Knebworth 22)

◼️ベスト・ライヴ
Red Hot Chili Peppers @東京ドーム 2/19   <ベスト・ライヴ!>
The 1975 @東京ガーデンシアター 4/24
Foo Fighters @Fuji Rock Festival ‘23 7/29
Drain @club asia 7/30
Flying Lotus @SOINC MANIA 8/18
Kendrick Lamar @SUMMER SONIC 2023 8/20
Coldplay @東京ドーム 11/7
Limp Bizkit @東京ガーデンシアター 11/20
櫻坂46 @ZOZOマリンスタジアム 11/26
サニーデイ・サービス @恵比寿LIQUIDROOM 12/13

PLAYLIST(アーティスト/アルバム/楽曲登場順)


解説

(引用はリリース時の感想Instagram https://www.instagram.com/high_george/ )

◼️ベスト・アーティスト

Metallica
2022年後半の「ストレンジャーシングス」での楽曲使用から、7年ぶりのオリジナル・アルバムのリリース、週末2公演セットのワールド・ツアー、映画館での視聴会&ライヴ上映、50曲を超えるライヴ映像のyoutubeアップ等、アルバム・デビューから40周年という節目の歳をとてもエネルギッシュに駆け抜けた姿がとても清々しかった。そしてなんと言っても、またこのバンドの新作をこんなにも良いと思うことがあるなんて幸福な出来事で。

羊文学
昨年末から連続リリースされた配信シングルがどれも素晴らしく、12月にリリースされた4作目のアルバムも大傑作。”more than words”という曲はバンドが明確に一階層二階層深まった、そんなことを痛感させてくれる魔曲だと思う。フジロックのグリーンステージに立つ姿も、ZEPP HANEDAのワンマンも素晴らしかった。マーチャンダイズまで含めて出てくるクリエティヴがどれも良いというのも最高。

Red Hot Chili Peppers
2月の来日公演は今年のベスト・ライヴ。ライヴ終演後にメンバーのフリーがわざわざとてもよかったとSNSでメッセージを出していたけど、それも納得の東京ドーム公演だったし、大阪まで観にいった甲斐もあった。アンソニー・キーディスの自伝も読んだし、公式バイオ本やジョン・フルシアンテのソロ作を中古でほぼ買い揃えたり、ブートを買ったり笑、それも楽しかった。

去年リリースされた2枚のアルバム収録曲のみで構成されたライヴでも全然OK(むしろそれが観てみたい)”、”ドームだろうが城ホールだろうが、その2枚に流れる4人がカリフォルニアのリハーサル・ルームでジャム・セッションしているような空気を感じたい” そんな期待を軽く、そしてもの凄い勢いで超えてきてくれた!
https://www.instagram.com/p/Co8oOvqSspN/

デイヴ・グロール(Foo Fighters / Nirvana)
自らが執筆したバイオ本があまりに面白くてその勢いで読んだNirvanaの公式本。そして盟友や母親を失ったことを乗り切る為に制作したFoo Fighters新作の素晴らしさ。サポート・ドラマーとしてジョシュ・フリースを迎えたラインナップでのフジロックでのヘッドライナーは彼らなりの追悼公演でもあった。Nirvanaの最終作”In Utero” 30周年記念盤も年末にリリース。

サニーデイ・サービス / 曽我部恵一
昨年末にリリースされたアルバムが素晴らしく、それを今年もよく聴いていたんだけど、バンドのドキュメンタリー映画の公開、今年の2月から断続的に続いているツアー(2024年2月まで/僕は12月にリキッドルームで観れた!)という活動と並行して、曽我部恵一自身もエッセイ本やソロ・アルバムを発表するというどこからそんなクリエイティヴィティが湧き続けているのか不思議に思う程だった。

櫻坂46
シングル3枚リリース、新メンバー(三期生)加入、3回目のツアー、フェス、美術展、メンバーの舞台出演、アニバーサリー・ライヴ、海外でのイベントやアワード参加等々、全てのピースがぴたりとハマったような絶好調な活動。興奮冷めやらずとはこのことかと!上記の他アーティストの誰とも違うところにいるような気がする。自分でもよく分かってないけど、とにかく最高です。そして来年2月には推しメンの卒業発表、ここからどこへ向かう?(自分のこと含め)


◼️ベスト・アルバム(新作)

Metallica “72 Seasons”
ベスト・アルバム2023!

“We love being in Metallica.  We cherish Metallica”という中心メンバー、ラーズ・ウルリッヒの言葉が全てを物語る。アルバム・デビューから40周年の年に、ジャーン!と4人で音を鳴らすと気持ち良いよね!とひたすらに自分たちの気持ち良さを追求したかのような作品。

アルバム発売前にリリースされた4曲を聴く限りはそれが割と原点回帰、ではなく、ルーツ再訪というようなニュアンスだったのでアルバム全体そういう感じなのかと思っていたら、そんなにシンプルなことでもなく、意外に奥行きも深さもあったということを全編聴いて思った
https://www.instagram.com/p/CrBWMqTy4yZ/


羊文学 "12 hugs (like butterflies)"
ベスト・アルバム2023その2!
ベスト・アルバム・カバー2023!

前作も素晴らしかったけど、それとはまた全然違うアルバムを、自分たちに向かってこれまでにない彩度と深化で作り上げた、そんな作品。

"more than words"と"FOOL"という先行シングルで拓けたような(もしくは解き放たれたような)歌い手のエグさや歌を含めた表現力と、軽快なリズムと心地良さすらある轟音のフェンダー・ギターというこのバンドが持っていた元々のスタイルが共鳴して、これまで以上に表現が力強く深くなった曲が集まったという印象
https://www.instagram.com/p/C0hMCAUyDBn/


Young Fathers “Heavy Heavy”
ベスト・アルバム2023その3!
以前はもう少しダークで、そこに射し込むわずかな光のような歌が特徴だった印象があるけど、基本は変わらずこんなにも高揚感に包まれたアッパーでキャッチーな作品が来るとは!

この、どう考えても色々おかしい時代を生き抜くための祝福の音楽、一言で表すなら(一言じゃないけど)僕にはそう聞こえた。
https://www.instagram.com/p/CoOq77tykzY/


The Armed “Perfect Saviors”
元々のハードコア色に”ポスト・ハードコア”という言葉では収まりきらない歌への接近が奇妙なバランスを作り出した怪作。

後半にかけてはエレクトロポップ的な要素も出てきたりしてもう何が何だかよく分からなくなるのが逆に心地よい。そんな拡散性を持ったバンドに昔から弱いし、こういうの最高です。
https://www.instagram.com/p/Cwafr53SyPy/


Queens Of The Stone Age “In Times New Roman…”
新機軸なポップさも感じられて、ダークで不気味さがセクシーという言葉すらつい使いたくなるような闇夜のヘヴィ・ロックは健在。

ダークでそのダークさには底なし沼のような感じがあるのに、よく目をこらしてみるとそこに実はとんでもなく緻密な模様があるような
https://www.instagram.com/p/CtmJ7eaSIWb/


Olivia Rodrigo “Guts”
2023年のポップ・ミュージックを代表するアルバムと言えば、僕は間違いなくこのアルバムをピックアップする。

ふと、NewJeansがいて、オリヴィア・ロドリゴがいる2023年ってとても幸福なんだな、と思ってみたり
https://www.instagram.com/p/Cw9rl-ry_5b/


Foo Fighters “But Here We Are”
アルバムとして良いと思えるこの人たちのアルバムっていつぶりなんだろうか。思い出せない程久しぶりで、KERRANG!が年間1位に選出するのも納得な作品。

デイヴ・グロールという人は、生きるということに必死にしがみついてそれをロック・ミュージックとしてできるだけデカく鳴らすことを自分の使命のように思っているんだろうなあ。もしそうじゃなければこの人が死んじゃうんじゃないか、そんなことすら思う。
https://www.instagram.com/p/CtA69eGyxbq/


Baroness “Stone”
The Armed同様に歌との距離感が90s初期オルタナティヴに近い雰囲気を感じる、これまでとも少し違う作品。自分の言葉が足りない!と聴く度に思うメタルの傑作。

できるだけ的確にその最高さを表現したいけど、結局そんな表現が追いつかない部分が多ければ多い程その作品は最高なんだな、と
https://www.instagram.com/p/Cxp8FpCy1SF/


曽我部恵一 “ハザードオブラブ”
レコ屋は閉めたけど、下北沢のカフェとカレー屋さんでもある曽我部恵一の現在地を示すような作品。同時に同世代の僕らの道しるべにもなっているのかなと思う。CDはブックレットの色味に納得いかずやり直したらしく発売が12/25になったという話を聞いて、CDを買おうと思う!

下北沢みたいな文化と生活が混ざる街って若い頃に住むからこそ意味があると思っていて、そんな若い時をそんな場所で、しかもある程度無意味に無駄に過ごすことにきっと永遠の憧れがある。
https://www.instagram.com/p/Cy8e9UdSM-m/

Lana Del Rey “Did you know that there’s a tunnel under Ocean Blvd”
多作なのに毎回素晴らしい作品を創るアーティストだけど、この新作はいつも以上の大傑作&超大作。通して聴くと戻って来れなくなりそうなので前半後半に分けて聴きたくなる。

ポップ・ミュージックとして成り立っているのに、ここまでその底知れなさから来る気味の悪さとその底知れなさから来る美しさが両立する音楽ってなかなか出会えるものじゃないと思う
https://www.instagram.com/p/Cqdd2evP5cH/


◼️ベスト・アルバム(リイシュー/コンピレーション)

Van Halen “The Collection II”
サミー・ヘイガー時代作品のリマスター。ボックス。内容よりもこの時代がようやく否定されるものではなくなったと思えるようになったというのが一番嬉しいことかも!

中学生の頃の僕にとってこのバンドとは”この山の向こうには何か想像もつかないでっかいものが存在しているんだろう”ということの象徴だった
https://www.instagram.com/p/CzOVOCcymKs/


V.A. “Guardians Of The Galaxy Vol 3 Awesome Mix Vol 3”
さすがのジェームズ・ガン監督作品。映画の内容はもちろんのこと、監督監修のこのサントラも素晴らしかった(けど、この作品でマーベルを去るというのが…涙)

(映画について)2時間30分、秒で終わるし、そのほとんどを小さくガッツポーズしているか笑ってるか泣いてるかのどれかだったと思う
https://www.instagram.com/p/CryAXfoS2pf/


Pearl Jam “Give Way”
98年のライヴ・アルバム。ジャック・アイアンズがドラムを叩いているライヴ音源は意外になくて、特に4作目”No Code”のリズムの多彩さってやはりこの人の影響が大きかったのか。

それと関係なく時代は何事もなかったように流れていくもので、時にとても残酷でもあるんだなと匂い立ってくるライヴ・アルバム
https://www.instagram.com/p/CrXf3Qpvr0N/


Nirvana “In Utero 30th Anniversary Edition”
パット・スメアを迎え、公演によってはチェロ奏者も帯同していた当時のライヴ音源(含む最終公演から数えて5公演前の音源)を多数収録した30周年記念ボックス。

正直に告白すると、リリース当時はこのアルバムから逃げたという感じで、良いと思えるまでに時間がかかったアルバムでした苦笑
https://www.instagram.com/p/CzoTbWVyOFL/


Thin Lizzy “Live And Dangerous (8CD Edition)”
大傑作ライヴ・アルバムを構成する公演とオリジナルのアートワークに収録公演と記載されているのにじつは収録されなかった公演の音源までも収録したリリース45周年記念ボックス

激しく血湧き肉躍る激しいものもあれば、牧歌的に郷愁を誘うものも、バラードも、全てがここにあるバンドだと思う。聴いてると心躍るんだよなあ。
https://www.instagram.com/p/CnrjMOmS-Wa/


◼️ベスト・ソング/その他

櫻坂46 “Start over!”
ベスト・ソング 2023!
ベスト・ミュージック2023!

僕がこのグループが好きだと思う要素が全て入った超名曲!明るいとは言えない色で彩られた歌詞と曲、櫓を組むような最初のコーラスから最後の圧倒のテンションが爆発するラスサビというアイドルとは程遠い振付、映像の美しさでストーリーを醸し出すMV。全て最高です。

熱狂を生み出すのはやはり"なんだこれ!?"という衝撃と興奮なんだなと改めて思った。そんな要素が突出していて、タイトルの通りまたここから何かが始まるんじゃないかと期待を抱かせてくれるような通算6枚目のシングル
https://www.instagram.com/p/CuClUdJSs1z/


NewJeans “ETA”
遂にサマソニでも観ることができたし、今年夏を代表する曲と呼んでいいと思う!

メンバーの実在感の絶妙な消し去り方、ということなのかなあ。非現実の作られ方、と言ってもいいのかも。どの要素においても、何か違うってなる。その精度の高さと、でもそこに圧倒的な曲のキャッチーさも共存しているのがさらに凄い。
https://www.instagram.com/p/CvtWGeHSUh8/


Son Lux feat, Mitski & David Byrne “This Is a Life”
あまりの衝撃で感覚が麻痺してしまいその後しばらくの間は何を観てもピンとこなくなってしまった程の映画”エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス”主題歌

マルチバースって考えてみたら、”あの時こうしていれば今頃どうなっていただろう”とか”生まれ変わったらこうなりたい”とか”人間は変われるか”みたいな、人間が常に考えていることと同じことなんだよなあ
https://www.instagram.com/p/CppmXNGvDpd/


R.E.M. “Losing My Religion”
映画”アフターサン”がじわじわと素晴らしく、その中でこの曲があまりに哀しくも効果的に使用されていた。

歳を取ることで何かを諦めていく、というような話に見えた。でも、きっと観る人によって違いそう
https://www.instagram.com/p/Cstblo0S6Lr/


Liam Gallagher “Champagne Supernova (Live From Knebworth 22)
今年はリアムもノエルも観れた幸福な一年だったんだけど、そのどちらにも複雑な思いがあり、ということでこの曲を。

音楽ファーストで、芳醇で良い曲を、腕利きのメンバーと、完成度高く表現する、そんなことをノエルが楽しんでいるのが今のHigh Flying Birdsなんだな、と。
https://www.instagram.com/p/C0UN9VwyNgy/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?