れいわ新選組と日本共産党 優しき知識人と重荷を背負った人

東京選挙区の各候補がどの自治体で得票したのか、グラフを作ると面白い。れいわ新選組が比較的票を集めた地域は、日本共産党の弱い地域だった。(得票率に差があるため、異なる色合いで色分けしている)

※国立・中野・杉並等一部の例外地域がある。

れいわ新選組・野原氏

日本共産党・吉良氏

どのような感想を持たれるだろうか。れいわ新選組に対しての「弱者のポピュリズム」という語りは間違いのように思う。例えば23区で言えば北東部・三多摩で言えば西多摩郡という経済的に豊かではない地域では、れいわ新選組の野原氏は票を伸ばしていない。むしろ、杉並・世田谷およびその東西、比較的知識のある人が多く住んでいるエリアで票を集めている。

日本共産党の吉良氏は、共産党の伝統党的に強い23区の北東や北多摩北部(西武沿線)そして南多摩や西多摩郡でも広く票を集めた。

貧乏暇なしの弱者は、日々の生活で政治の情報を手に入れることは難しい。SNSで知って品川のれいわ祭りへ押しかけることなど困難。れいわ祭りに集まったのは他者を思いやる慈善の心にあふれた知識人たちであったのではなかろうか。

逆に、遠くに求めることのできない弱い人のために、地域でセーフティーネットを張って頑張る政治勢力がいる。その一つが日本共産党だ。有権者が遠くまで行くのではない。政治の側が訪ね歩く。

とはいえ、同じ地域にいろいろな人が住んでいるから中心部の弱者が多かった可能性も否定はできないんだけどね。

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