山岸-塩村得票率_全有権者比__窓際のはいおくたん

票を割ることのできない東京・立憲民主党-「小金井モデル」という困難(1)

 立憲民主党の東京都内のパートナーの中では、参議院選挙を振り返り「小金井モデル」というものに注目が集まっているらしい。この連載では小金井モデルについて解説していく。

 立憲民主党は、参議院選挙で以下のように地域ごとの票割を行っていた。

塩村あやか・・・23区(板橋区・豊島区・杉並区・中野区・新宿区を除く)・伊豆諸島・小笠原諸島

山岸一生・・・三多摩・23区の一部(板橋区・豊島区・杉並区・中野区・新宿区)

 23区は人口の2/3を占めるが立憲民主党の支持率が低いエリア、三多摩の人口は全都の1/3に過ぎないが中央線沿線を中心に支持率が高いエリアとなる。早く立候補を表明し認知度が定着した塩村氏(23区・世田谷区在住)を23区に割り当て、かなり出遅れた山岸氏(三多摩・三鷹市出身)を支持者の多い三多摩に割り当てることで二人の当選を目指した。

 この選挙で、立憲民主党は東京選挙区で二人当選できる票を得た。にも関わらず、塩村氏に得票が集中し山岸氏は次点で落選した。敗因は、山岸氏のエリアでも塩村氏への得票が上回ったからである。

地図に示すと以下のようである。(島部は省略)

有権者をどれだけ導けたかという観点で見るため、分母は全投票者ではなく全有権者とする。

塩村あやか得票率

塩村あやか得票率(全有権者比)_窓際のはいおくたん

山岸一生得票率

山岸一生得票率(全有権者比)_窓際のはいおくたん

山岸一生と塩村あやかの得票率の差

山岸-塩村得票率(全有権者比)_窓際のはいおくたん

 確かに、複数人区で一人の名前を書くという投票方式を取っているのは日本以外ほとんどない仕組みであり、合理的な投票方法ではない。同一政党間で対立させることで民党を抑えようとした明治期の発想によるものであり、変更されるべきものである。しかし、政党にとって不利なこの仕組みは党の組織力を測るバロメーターにもなる。例えば自治体選挙の公明党はきれいな票割力を見せてくれる。まさに組織の力だ。

 立憲民主党の党勢のある武蔵野市・三鷹市でさえほぼほぼ五分五分に割るのが精いっぱいであった。比較的立憲民主党の党勢がある西東京市・国分寺市・国立市といったエリアでは塩村あやかに票が流れた。大票田・杉並区では全有権者比で3%も差がついた。

 立憲民主党の東京都連合が票を割るほどの組織力を持たないことは明確である。ただ得票率の差を示す地図の真ん中で、赤く輝く自治体が存在する。小金井市である。全有権者比で2%の差をつけて山岸の得票が塩村を上回った。この街で何が起こったのか次回以降で解説していく。

次回

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