Q&A.どのようなコンサル・サロンを選ぶべきでしょうか?

Q.勝てると噂されるコンサル・サロンが多くて迷います。どのようなコンサル・サロンを選ぶべきでしょうか?


A.他人の商材を使ってコンサルしている偽物が多い。本当に勝てるコンサルは極少数です。

最近では、お金欲しさのあまり、中途半端なトレード技術でコンサル・サロンを始める者が増えていると聞きます。

よく耳にするケースは、コンサル生が知識と経験が浅い生徒の立場であるにも関わらす、手法を手に入れただけでコンサルを始めてしまうことです。当然、他人へ正しく教えることは期待できません。

ですが、その場合はまだマシなほうです。悪質なケースでは、教わった内容をこっそり横流しするだけで料金を取る者まで出てきています。

他には、初級者がTwitterなどで商材屋に近づきノウハウを聞き出すケースです。ノウハウを多少手に入れた途端、見よう見まねでコンサルを始めます。第三者から見たら、名の知れた商材屋のノウハウと見分けがつかないので信用されやすく、ある意味とてもタチが悪いケースといえます。

これらの背景には、次のような勘違い・慢心があります。『手法さえ手に入れてしまえば、技術・知識・経験が浅くても簡単に勝てるかもしれないし、コンサルもできるかもしれない。』

簡単に言うと、多くの偽物コンサルは他のコンサル・商材屋からノウハウを手に入れて、それを使ってコンサルしています。トレードで稼げないからコンサルで稼ごうとしています。手法さえ手に入れてしまえば、『トレード技術・知識・経験が未熟な私でもコンサルできるだろう。』と甘く考えて見切り発車しています。

だから、中途半端なレクチャーを受けている人達は、なかなか勝てるようにならないのです。

常識で考えてください。

皆さんが支払うコンサル料はおいくらですか?

ある専業トレーダーは、ドル円を1回10万エントリー、1日1勝して利益8万5千円、1カ月で8万5千円×20日=170万円を稼ぐと仮定します。それに対してコンサルは、1カ月の料金5万円、月20人にレクチャーして月収100万円だと仮定します。

ずいぶん収入が違うと思いませんか?レクチャーの隙間時間に自分のトレードをすることも困難です。エントリーチャンスは隙間時間に都合よく現れるわけではありません。そして、収入だけではありません。自分が使える時間もかなり減ります。なぜなら、レクチャーの準備・希望者とやり取りなどレクチャー以外にも時間が必要だからです。

つまり、コンサルを運営するということは自分の収入・時間を削るということです。この事実を踏まえると、もしもコンサル料が格安だとしたら常識で考えて不自然だと思いませんか?

低品質サービスでも偽りのない宣伝ならば問題になることはありませんが、ほとんどの低品質サービスは宣伝内容と中身の品質が一致していません。単純なネット工作なのですが、騙される人が後を絶ちません。勝てない人は勝ちたい欲求が強すぎるあまり、胡散臭いプロフィールや矛盾した宣伝文句でも思考停止して鵜呑みにしてしまうようです。

そこで、次のような判断材料を用意しました。

(1)大前提として知ってほしいこと。本来、コンサル・サロンの運営側にはメリットなし。

コンサル・サロンの運営側にとっては、ノウハウ流出・収入減・時間消費を意味します。運営側が優秀なトレーダーであるほど他人へ教えるメリットはありません。だから、本物のコンサル・サロンは高額料金(※注意)になります。

※注意)高額な低品質サービスや詐欺行為も存在します。

初級者にとって高額でも、本物コンサルが本業やプライベート時間を削ってまでトレード技術を販売することは、慈善事業とほぼ同じだと言えます。初級者が高額だと感じる原因は、そのトレード技術の稼ぐ力を安く見ているからです。そのトレード技術が本物なら尚更、安く見られてしまうのはとても理不尽なことだと理解してほしいです。

例えば、このような理不尽な要求です。あなたが近所のコンビニまで買い物する目的で自動車を買おうとしました。そして自動車販売店に行き『私は歩いて5分の近所のコンビニまでしか行かない。時速も30km以上は出さない。だから、この店はその500万円の高級車を私に10万円で売るべきだ。』

逆に、料金が安いサービスは何らかのリスク(品質低下・詐欺行為)があります。このことは、投資や相場については素人でも、社会人ならば納得できるはずです。これは市場原理というものです。

自分から生徒(弟子)を求めるようなコンサルは、ほとんどが偽物か稼ぎの少ない初級者トレーダー(スキル不足)だと思ってください。

偽物を見破るコツは、

経験の浅い内から、相場の知識で本物か偽物なのかを判断しようとすると騙されます。本物と偽物の判別は、まずは常識で判断するように心掛けてください。大抵の偽物コンサルは、発言・行動が矛盾しています。常識だけで判断できることが少なくありません。

例えば、矛盾している可能性のある発言・行動には次のようなものがあります。

・コンサル料が安い。→実態)他人のノウハウの横流し?
・他人の手法を欲しがる。→実態)自分の手法が高勝率ではない?
・勝てない相場論のツイート・リツイートが多い。
→実態)何が正しい相場の知識なのか理解していない?
・弟子を募集している。
→実態)普通は師匠の方から募集しない。稼ぎが少ない?
・お金配りますツイートに応募している。→実態)稼ぎが少ない?
・コンサルが作った高勝率サインツールを生徒は使わない。
→実態)勝てないサインツール?

それでも迷われる時は、できるだけ他の経験者に意見を求めて下さい。

後続の『(8)迷ったら、とにかく経験者に意見を仰ぐ!』も参照。

(2)他人のお陰を忘れた裸の王様から学べることは少ない。

特に元コンサル生出身で一時的な成功を収めた人にみられる特徴です。

他人のお陰で稼げるようになったにも関わらず、まるで自分が王様にでもなったかのように振舞い、公人などを馬鹿にするようなYouTube動画を投稿する者がいます。

このような者は精神が幼く頭も賢くありません。よって、トレード技術も師匠のコピーに過ぎないと思われます。いずれは投資の世界から淘汰されるので、参考にするならほどほどに。

(3)生徒のスキルレベルは判断材料にならない。

教える内容のレベルが高くなくても、生徒が他の情報源から学んでスキルレベルを成長させる可能性もあります。生徒のレベルが高いからといって、そのコンサル・サロンの成果とは限りません。

別の判断材料を探すことをお勧めします。

(4)SNS上の評判は全く当てになりません。

・自作自演。
・同業グループ員(サクラ)のネット工作。
(同業者は裏で繋がっていることはよくあります。お互い仲良くしておけば、いずれカモが自分の所にも回って来るかもしれないからです。)
・騙されている人が訳も分からず褒めているだけ。

例を挙げれば切りがありません。

(5)チャート分析を買ったツールに頼っていた偽物コンサル

これは笑い話ではなく、実際によくある話です。

MT4にもツール(インジ)が標準装備されていますが、ここではこのような手動で操作するツール(インジ)のことではなく、チャート分析を自動でやってくれる「販売されている初心者向けツール」の話をします。

偽物コンサルの中には、この「初心者向けツール」を入手してトレードする者もいます。プロフィールには「裁量トレード」と記載があるかもしれませんが、これは裁量トレードとは呼びません。

チャートに引かれた豪華なラインに目を奪われて、このような偽物コンサルの姿に違和感を感じない方もいるかもしれませんが、本物のトレーダーやコンサルは、初心者向けツールを使うことはありません。

販売されている初心者向けツールは楽かもしれませんが、それほど有能ではなく、MT4のツール(インジ)を自分で操作してチャート分析(裁量トレード)した方が確実なのです。

精度の高いトレードには裁量が欠かせません。

(6)気を付けて!これはフィボナッチなんて使っていません。偽装したエントリー画像の話

フィボナッチに関係するインジケーターの中で有名なのはフィボナッチ・リトレースメント(38.2%、61.8%など)だと思いますが、

このリトレースメントはとても難しい道具です。操作は誰でも簡単にできますが、効果的な使い方は練習して習得する必要があります。

初級者でも、使ってみれはその難しさがすぐに分かります。試しに10カ所引いてみてください。BOを想定した場合で、効果的だったと思う引き方は何回できましたか?4回?5回?

もしも、5回しか効果的な引き方ができなかったとしたら勝率は50%ということになります。

このように実際は、単純にリトレースメントを引いたからといって、聖杯のごとくエントリーポイントが見つかるわけではありません。

SNSで連勝している風のエントリー画像を見ても、自分で実際にリトレースメントを引いてよく検証してください。コンサルがリトレースメントを使って分析したと主張していても、実際は偽装工作のケースもあります。

参考に、よく見かける偽装工作を挙げておきます。

以下の偽装サンプルは2022年2月22日(火曜)に自作しました。デモ画面でデタラメにエントリーしています。わざわざ、リトレースメントで予測できない価格帯を選んでいます。

さて、ここで私が『リトレースメントを使って分析しました。』と発言していたら、あなたは嘘だと見破れましたか?

20220215 USDJPY1M5 - コピー

実際にリトレースメントを引いて検証する人は、私が別の方法でエントリーしたことに気付くでしょう。通貨ペアとエントリー時刻の情報が判明しているので、初級者でも難しい検証ではありません。

どうですか、このような簡単な偽装工作に騙されていませんか?

そうならないためには、MT4チャートを使って本当に『リトレースメントを使って分析したエントリーポイントなのか?』をご自身で検証するように心掛けてください。この手の偽装は本当に多いです。実際は発言内容とは異なり、別の手段(インジ手法、レンジ手法、デモ画面でデタラメにエントリーしたものなど)を使っていることがあります。

【突っ込んだ話】ターゲットの価格付近で上下にエントリーしている時点で疑ってください。フィボナッチは小さなレンジを探す道具ではありません。このような複雑なエントリーが可能な手法も存在するかもしれませんが、少なくともフィボナッチではありません。

(7)Twitterで次のような内容を投稿・リツイートしているコンサルには、慎重な判断が必要です。

Twitterなどで次のような曖昧な表現をよく見かけますが、

ダウ理論(1880年頃~)・エリオット波動(1880年頃~)・グランビルの法則(1960年頃~)はバイナリーオプションでも使える。

上記の理論は、100年前の米国株式市場データを基に発達しましたが、為替市場、特にバイナリーオプションのような超短期トレードで通用するのか分かっていません。理解なく投稿・リツイートしている可能性もあります。

初級者は理論名や専門用語を出されてしまうと、無条件にすごいと思ってしまうかもしれませんが、本当にバイナリーオプションで使えるのかを慎重に見極める(十分な検証)必要があります。

また、基本を重視しないで珍しい理論をひけらかしたり、極めることなく手法をコロコロ変えるようなコンサルも参考にしない方が安全です。

(8)初級者トレーダーあるある。

相場の知識は量ではなく質です。

初級者トレーダーは、机上で学んだ知識をたくさん持っているかもしれませんが、理解不足だったりデマ情報を信じたりするので勝てません。いくら多くの知識を持っていても、役に立たない知識では意味がないのです。

・インジコレクター
・商材コレクター
・理論コレクター

本物のコンサル・トレーダーは、正しい知識を理解して自分のトレードスタイル(手法)に昇華させています。トレードスタイルがコロコロ変わったり、トレードスタイルが不明なコンサル・トレーダーはトレード技術が怪しいと思ってください。

(9)簡単さを匂わす宣伝文句は嘘です。

これらも、騙しの常套手段なので気を付けてください。経験の浅い内は相場の知識で判断しようとせずに、常識で判断することを強くお勧めします。

嘘『すぐに稼げる。』→現実)習得には時間がかかります。
嘘『誰でも簡単にできる。』→現実)習得には大変苦労します。
嘘『安い料金なので本物です。』→現実)良いサービスは高額です。(※)

※)本物は高額ですが、高額な偽物も存在します。

バイナリーオプションも、仕事・学業と同じように成功するまでには大変苦労します。また、価値のある相場の知識・手法を手に入れるには、それに見合った対価(お金、時間)(※)が必要なことは言うまでもありません。

※)対価とは何か、
あなたは今の仕事を辞めて、明日から時給100円のアルバイト(別の仕事)ができますか?できないでしょう?

(10)迷ったら、とにかく経験者に意見を仰ぐ!目安として、ライントレードを極めたと言えるレベルはこのレベルです。

ここまで散々、批判してきましたが、

では、どのくらいのトレード技術が本物なのか?目安を示さないと漠然としていて納得できないと思います。

私が思う『ライントレードを極めた』と言えるレベルはこのYouTubeチャンネルのレベルです。このレベルを基準にしてください。

私個人の意見としては、生徒レベルのトレード技術にコンサル料金を支払うことは感心できません(※)。生徒レベルならば、上記チャンネルを観て独学すれは数か月で到達できると思います。

※)無料にしろと言っている訳ではありません。教えてもらう相手は、よく考えて選びましょう!ということです。

お金を出す前に一旦考えましょう!オレオレ詐欺程度なら自分で被害を防ぐことができます。初級者による偽装程度なら、他の経験者が見破ることもできます。意見を求めれば、あなたが購入しようとしているサービス・商品の懸念点やアラ探しをしてくれるでしょう。

ほとんどの偽物コンサルは、BOが座学で得られる知識だけで勝てると思い込んでいます。

しかし、現実はそんなに甘くはありません。ネットで拾える知識は役に立たない知識の方が多いからです。そもそも、この現実を知っていれば偽装工作も起こす気にはならないでしょう。偽物コンサルは無知がゆえに、偽装も詰めが甘く、そのお陰で経験者は見破ることができるのです。

経験者は取引履歴(※)が入手できれば、このコンサルが本物なのか偽物なのかをだいたい判別できます。(特殊な手法は例外)

※)検証に必要な情報は、通貨ペア(または価格)とエントリーした日付・時刻だけで十分です。

(11)分析ではなく予知能力を使うコンサル

SNSでは勝利報告が投稿されていますが、検証してみると中には不思議なトレードもしばしば見られます。

例えば、このようなチャートの場面で、

~ 作業中 ~

(MT4のスクショではインチキ具合が分からないので、デモ画面を使って似たようなインチキ画像を自作してみます。)

結論は、『テクニカル分析では価格を予測しますが、インサイダー情報でも無い限り時刻は予測できない。』です。

もちろん指標もヘッドライン・ニュースもない時刻です。時間足の切り替えタイミングでもありませんでした。しかし、そのコンサルは不思議な能力で、相場が突然大きく動く瞬間(Turbo1分足取引)を予測しました。

(12)後日、追加予定。


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