62.原稿用紙1枚分の天使は

夢よりも現実のすばらしさを知った
原稿用紙一枚分の天使は
ラムコークに洗剤を一滴、垂らす
絶望なら笑っちゃう
それがパーフェクトなら尚更
サーモンの切り身にレモンを垂らす
香辛料がスプーンで配られる
僕の歌は君の寝言から始まる歌
太っちょのマーチンが犬の頭を撫でると
空から不自然な雨が染み込む
一人では成り立たない形を知ってるが
主義よりも芸術的に生きたい
計量カップで天国の重さを測ったら
火のついてしまった花火と同じで
塞がってしまった扉は
自分でもどうにもできない
サン・フォーエバーというガムを噛んで
ブルーフラミンゴという煙草を吸う
存在しないものは想像するしかない
想像したものを形にするのが愛
君の部屋のバルコニーで
猫のように丸くなりたい
小さな部屋に夢を灯して
ブランケットの海に沈みたい
たまに自分のことをドブネズミだと
思わないとやり切れない時がある
主人公は自分ではないのだ
やっぱり自分は自分でしかない

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