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今の時代に必要なのは「クリエイティブディレクター」って、水野さんはずっと言ってた。

5/2から日本縦断に行きます。それに伴って、断捨離に勤しんでいます。今日は本を8冊メルカリで出荷してきました。

その中の一冊に水野学さんが書いた『センスは知識からはじまる』がありました。

水野さんはくまモンの生みの親であり、相鉄線や中川政七商店、茅乃舎などのブランディングに寄与した方。他にも数えればキリがないのですが、日本有数のクリエイティブディレクター(以下CD)です。

水野さんが大好きで『センスは知識からはじまる』に限らず、『アイデアの接着剤』や『売るから売れるへ 水野学のブランディングデザイン講義』『段取りの教科書』など、出してる書籍は全部読んだはずです。

さらには、デザインの専門雑誌であるデザインノートの水野学特集も買うほど、何か惹かれるところがある存在として追いかけています。

チラ見で驚き

タイトルにもある通りなのですが、『センスは知識からはじまる』に「今の時代に求められるのはクリエイティブディレクター」だという旨を書いていたのです。(正確な言葉は覚えてないですが)

最近はGOさんがCDを志す人に向けて主催する『THE CREATIVE ACADEMY』というスクールも出てきているなど、CDへの注目は加速しているように思います。

それを水野さんはもう8年も前から言っていました。その先見性たるや。

他にも本をチラ見していくと「今書いたのか?」って思うほど、その内容は色褪せていませんでした。

「感受性+知識=知的好奇心」ということや「クライアントが丸が良いと言った時に、四角の方が良いですと提案できることが大事」ということ、他にもフォントの知識によって、デザインの整合性がとれたエピソードなど。

まさに時代を越えて存在している書籍でした。

「タイムリーなだけの美しさは本物の美しさではない。」

話は変わって、菅付雅信さんが書いた『不易と流行のあいだ』という別の書籍。

「タイムリーなだけの美しさは本物の美しさではない。」というのは、世阿弥が残した『時分の花をまことの花と知る心が真実の花になお遠ざかる心なり。』という言葉をもとにしたものです。

水野さんがおっしゃっていることは、"タイムリーなだけ"ではないからこそ、いまだに学びのある言葉として活きています。

タイムリーですぐに役立つ知識は楽に見える分、思わず飛びつきたくなってしまいます。例えば、フォロワー数の増やし方だとか、PVが増えるタイトルの付け方だとか。

その分、それらは忘れ去るスピードも早くて、耐用年数が長くない。

一方、本物の知識は、普遍的で時代を耐えうる強さを持っています。だからこそ惹かれるものがあるのだと思うし、長く身になるものなのだと思います。

せっかく生を受けた以上は、本物を目指したいし、そのためにも目の前の損得だけでなく、一見遠回りなことも積極的に摂取していきたいものです。


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