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自己紹介 ~医者を目指した理由、皮膚科を選んだ理由~

初めまして。皮膚科医のひとりごとと申します。

なんで医者になろうと思ったの?どうして皮膚科を選んだの?
色んな人に聞かれる質問を自己紹介代わりにしたいと思います。

医者を目指したきっかけ。

母とテレビの影響が大きいです。

「女の子が1人で生きていくためには手に職を持っておいた方がいい。離婚したら女の子は子供を抱えて生きていかなければいけない。」

母子家庭で、小学生の時から母に口酸っぱく言われていました。
夜遅くまで働いている母の姿をみて、その言葉の思いを肌で感じ取っていました。

医者家系でなかった私は小さい頃から医師のドキュメンタリー番組やドラマを見せてもらうことで医者という仕事のかっこよさを知りました。
緊迫感の中、適切な対応を瞬時に判断し命を救う大変な仕事。でも白衣のお陰でどこか爽やかさも感じていました。

一緒にテレビを見ていた祖母の「医者は仕事しながら徳をつめるなんてすごい仕事だねぇ」の言葉が心に残っています。
徳をつむ。人ためにしたことがひいては自分のためにもなっている。そんな素敵な仕事を私もしてみたいと思うようになりました。

中高一貫校に進学。
高校生ころになると医学部志望を公言する友人が増えました。母親の「手に職を持つ」、祖母の「徳をつめる仕事」に当てはまる職業が、高校生の私にとって医者以外思いつかなかったこともあり、医学部を目指そうと決意しました。今となっては視野が狭かったなぁと思いますが、もうこれしかない!と逆にブレることなく進めました。
一浪しましたが、受験の時も滑り止めで他の学部をうけることはせず、受かるまで続けようと決めていました。

親や友達など、周りの環境が大きかったです。

皮膚科を選んだ理由


医学部卒業後は2年間の研修医生活を過ごしました。
研修医1年目の頃はメジャー科と言われる救急科、内科、外科をまわる決まりがあります。

正直、学生の頃はドラマにでてくるような救急医や外科医に憧れをもっていました。実際にその科にまわってみると、自分の向き不向きがわかるようになり、小さい頃の憧れの医者像とはちょっと違う科にすすみそうだなと気づきはじめます。

・長時間の手術が苦手(トイレの心配だったり、OPE室の閉鎖空間が苦手)

・パソコンの前で採血結果や画像検査だけ見ているのはつまらない。色んな検査や手技(処置)で体を動かしていたい

・採血の数値が良くなっても、患者を治している実感がわかない。

・救急科にすすむことを決めた同期の、救急車のサイレンやドクターコール(院内の心肺停止などの急変対応)にアドレナリンがでて燃えるという言葉に自分は救急科に向いてないと感じる

メジャー科が向いてないと気づいた時は焦りましたが、医大生の頃は皮膚科の教科書が一番楽しく読めたことを思い出し、研修医2年目に皮膚科をまわる希望を出しました。
皮膚疾患の写真がたくさん載っている教科書は、図鑑みたいでサクサク読めていたんです。
実際に皮膚科をまわったところ、やっぱりこの科しかない!と即決できました。

・手術はあるが基本30分から3時間以内に終わることが多く、許容範囲。

・皮膚は良くなっているか悪くなっているか明らかで、手応えを感じやすい。

・外来も採血結果を説明するだけではなく、イボを窒素で焼いたり、水イボとったり、皮膚の一部をとって顕微鏡で調べたり、色んな処置や検査方法があって楽しい。

皮膚科は外科的要素と内科的要素が少しずつある、とてもバランスのいい科。命に関わる病気は少ないですが、皮膚のトラブルは誰しもが経験し悩んだことがあると思います。
皮膚科はQOL(Qolity of life=生命の質)をあげてくれる科であり、自分にとって最良の選択ができたと思っています!

これからについて。

皮膚科医の仕事に大変満足していますが、さらに自分の好きなこと・向いていることを仕事にしてみたいと思っています。(まずは文章を書くことにチャレンジ中です。)そして色んな人と繋がりたい。

noteは文章スキルを高めるだけじゃなく、今までの自分を振り返ったり、自分を知っていくツールだと思っています。
そして自分の発見や良かったを読んでくれた人と共有できたら嬉しいです。


ここまで読んでくださりありがとうございました!良かったらスキを押してくださると励みになります☺️

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