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ほんの少し楽になるお薬

 以前の記事で私は今、不安定なのはなんとなくわかると思う。だから、今もたまに辛い時は薬を飲むのだがちゃんと病院から処方されたものではない。といっても、違法薬物などではないから安心して欲しい。普通のドラッグストアでも売っている漢方の酸棗仁湯を飲んでいるだけです。
 不眠症や自律神経失調症などに有効な薬らしく、今はこれで凌いでいる状態だ。正直、聞いているのかどうかはわからない。プラシーボのような気もするし、薄くて聞いていないような気がしなくもない。一応まだ以前処方された薬が少しだけ残っているが、これは本当に緊急時に飲むようにしている。

 治っているかどうかわからないのならもう一度病院に行ってちゃんと治療した方がいいのは当然で、わかってはいるのだがまた行く勇気がない。一度治りかけて、大丈夫と家族に伝えてしまっているし、実際不安神経症になったのは2年前だ。今更また再発したなんて言い出し出すことが出来ないのだ。以前は一人暮らしだったから気軽に精神科に行けたのだが今、実家にいる状態では親の目やまた負担をかけてしまうのかという気持ちがあって気軽に行きにくい。

 ただ、薬を飲んで楽になりたいという気持ちはずっとある。精神向上剤や睡眠導入剤は実際効果は凄くて辛い気持ちが嘘のように無くなる。あの瞬間だけは自分は正常になったと思えるのだ。
 実際、治ったとしてもそれは鬱の気持ちがどこかに消え、心に穴が空いてしまった状態で普通になんてなってないのだ。だから薬を飲むと普通に戻った感覚になれる。

 一見こう書くとまるで自分が薬物中毒の異常者に見えてしまう。幻覚なんて見えないし、覚醒もしないのだがこうやって楽になれる薬を求めている記事を読んで薬物中毒者じゃないと弁明しようとする姿はいかにも薬物を求める異常者にしか見えないのが可笑しくて、少し笑ってしまう。

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