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リビングヘリテージな島を目指して

北千住「島」プロジェクトでは、【千住島 巨大迷路を突破せよ!!】と称して島の端から端までを歩きまわってきた。住宅地図で事前にルートを決定し、現地を見ながら行ける範囲を確認をしてまわった。約50回におよぶ路地探訪はSNSの過去ログを見ていただきたい。
現地を訪ねると実に様々な路地があり、その多様さに驚かされた。訪れるエリアによって特性や雰囲気も様々であるが、意図的に作られたものではなく自己発生的にできているからこそ、そこに想像仕切れないものが存在して面白いとも思えてくる。また常に建物は新しくなり、まちは更新されているものの、何かを守ろうとしている〈力〉のようなものも感じずにはいられなかった。
路地は防犯や近所付き合いで、不便さや煩わしさを感じる人がいるかもしれない。でもそれ以上に歩いていて心地の良いスケールや空気を感じることができる。車の往来のない道は不便であるが安心できる場所でもあり、路地遊びの場を提供してくれている。千住を歩いていて飽きない街だと思う。週末のとなればまち歩きのイベントが行われたりTV取材が入ったりと賑やかになる。島自体がそれほど大きくなく、駅から程よい距離で歩きまわれるということも魅力の一つでもある。
閉じた島の路地空間だから、きっと【迷路のまち】と呼ぶのがぴったりだと思う。中心から離れた場所へ行けば、どこかミステリアスで不可解な世界に引き込まれていく。リビングヘリテージ(活きた遺産)の島として、迷路島であり続けたい。
7日間、おつきあいいただきありがとうございました。

この投稿はFacebookページで2017年7月31日に投稿されたものです。1週間でお届けする島プロライドオン〜《俺の路地学》その7です。


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