見出し画像

親友、悪友、腐れ縁。「いろいろな種類の友達」に想いを馳せた、10の音楽|Some Kinds Of Friends

友達っていいですよねー。

私はよく、友達っていいなー、と思います。

友達って、家族や恋人のように、血統や約束事で繋がっているわけではない、「あかの他人」です。自分の全てを知っているわけでも、生活をともにしているわけでもないです。でも、家族や恋人にも言えない秘密や相談を話せるのは、他でもない友達、という人は少なくないんじゃないでしょうか?他人なのに、他人じゃない。友達との関係って、なんとも不思議ですね。

多くの人には、何人かの友達がいます。とても仲が良くても、喧嘩ばかりでも、関係性が濃くても薄くても、友達と呼ぶことができます。友達と一口に言っても、いろいろなのです。趣味限定の友達、ちょっと苦手だけど縁は切れない友達、うわべで繋がっている便宜上の友達、すごく仲がいいのに何故か本名を知らない友達、親友、悪友、腐れ縁、幼馴染、旧友....

今回は、「いろいろな種類の友達」に思いを馳せて、10曲の素敵な音楽を集めました。歌詞をひも解いて、さまざまな友達のすがたを想像していきます。一曲聴くごとに、異なる友達の顔が思い浮かぶことでしょう。あなたはの頭には、誰の顔が浮かぶでしょうか?

(Spotifyをお使いの方は、バックグラウンドでこちらのプレイリストを聴きながら記事を読み進めると楽しいかも。お試しあれ。)

・・・

1. Best Friends, Right? / Amy Winehouse

I can't wait to get away from you
Unsurprisingly you hate me too
We only communicate when we need to fight
But we are best friends, right?

早くあんたから離れたくて仕方ない
案の定あんたも私のことが嫌いみたい
私たちは喧嘩するときしか会話しない
...でも、私たちって親友でしょ?

「喧嘩するほど仲がいい」とはよく言われること。たしかに、幼馴染や親友ほど、変な気を遣わないために、ついつい本音が出てしまったり、口が悪くなってしまったりするものですね。Amy Winehouseの"Best Friends, Right?"は、付き合いの長い幼馴染に悪態をつきながらも「でも、やっぱ私たちって親友よね?」と開き直ってしまう、茶目っ気たっぷりのツンデレ・ソングです。

I don't like the way you say my name
You're always looking for someone to blame
Now you want me to suffer just cause
You was born wide
But we are best friends, right?

あんたが私の名前を呼ぶ、その呼び方が気に入らない
あんたはいつでも人のせいにしようとする
自分がちょっと"ふっくら"してるからってだけで
私にも苦しんでほしいわけね
でも、私たちって親友でしょ、そうでしょ?

相手を十分に熟知し、信頼していなければ、面と向かって互いの悪口を言うことなんてできません。彼女たちの悪態合戦も、裏を返せば、「この人は信頼関係があるから」「この人なら大丈夫」という、どっしりとした安心感が根底にあるからこそなのかもしれません。

歌中では親友への悪口を皮肉たっぷりに列挙したのち、最後は意外にも、こんなふうに締めくくられます。素直じゃないながらも、大事な人への愛情が十分に伝わってくる一節。

So I had love for you when I was 4
And there's no one I wanna smoke with more
Someday I'll buy the Rizla, so you get the dro
'Cause we are best friends, right, right, right?

4歳の頃からあんたを愛してた
あんた以外に一緒にタバコを吸いたい人なんていない
いつか私がRizlaを買うから、あんたは"dro"を買ってきてよ
だって、私たちは親友だもの、そうでしょ?
※Rizla=手巻きタバコの製品名
※dro="hydroponically grown marijuana" 「水耕栽培したマリファナ」の隠語。"smoke"も単にタバコではなく、マリファナの煙を意味しているとも捉えられる。

こちらの方の和訳が本当に素晴らしかったので、参考にさせていただきました。

2. Complicated / Avril Lavigne

カナダが生んだ"ロック・プリンセス"ことAvril Lavigneの、往年のヒット曲です。

Chill out, what you yelling for?
Lay back, it's all been done before
And if, you could only let it be, you will see
I like, you the way you are
When we're, driving in your car
And you're, talking to me one on one but you become
落ち着いてよ、何を叫んでるの?
リラックスしてよ、もう済んだことじゃない
なるようになるから、成り行きにまかせればいい
あなたらしい、そのままのあなたが好き
あなたの車で二人でドライブしてる時は
しっかりと一対一で、私と会話してくれる
それなのに

Somebody else
'Round everyone else
You're watching your back
Like you can't relax
You're trying to be cool
You look like a fool to me
周りに人がいると、あなたはまるで別人
人の目を気にして落ち着かない様子
クールに振舞ってるようだけど
私にはそんなあなたがバカげて見えるの

"Complicated"は、あれこれ悩んで複雑に考え過ぎた結果、自分らしさを失ってすっかり変わってしまった友達に対して、「いいカッコなんかしちゃって、あなたらしくない。自分を偽らないでよ!」と一喝してくれる一曲。これ、シチュエーションによっては、友達はもちろん、恋人や自分自身へのメッセージとしても捉えることができますね。

Tell me
Why do you have to go and make things so complicated?
I see the way you're acting like you're somebody else gets me frustrated
Life's like this you
And you fall, and you crawl, and you break
And you take, what you get, and you turn it into
Honesty and promise me I'm never gonna find you fake it
No, no, no

教えてよ
何故そんなに物事を複雑にする必要があるっていうの?
自分じゃない誰かのように振る舞うあなたの姿、すごくイラつく
人生なんてこんなもんよ
転んで、這いつくばって、ぶっ壊れて、
そうして手に入れたものが本当の自分になるの
約束して、もう自分を誤魔化したりしないって

若い頃の多感な時期はもちろん、生きていれば何度も、「どう生きるか」「自分らしさとは」という悩みのループに陥ってしまうことはありますよね。その悩みがどんどん変な方向に転がり、「自分で自分がわからなくなちゃった、私いったい、何やってんだろ....」という経験、誰しもありませんか?

そういう時に、パシッと肩を叩いて目を覚まさせてくれる友達って、貴重な存在だと思いますね。

3. Cool Kids / Echosmith

メンバーが兄弟姉妹で構成されたファミリーバンド、Echosmithより、代表曲の"Cool Kids"を。初夏になると無性に聴きたくなります。

I wish that I could be like the cool kids
'Cause all the cool kids, they seem to fit in
I wish that I could be like the cool kids
Like the cool kids

あの子たちみたいにカッコよくなれたらいいのに
だって彼らはイケてる、ちゃんと周りに馴染んでる
あの子たちみたいにカッコよくなれたらいいのに
私も、なれたらいいのに

子供の頃の教室は、「イケてる子たち」と「その他大勢」で構成されていませんでしたか?人のキャラクターにこぞって「陰・陽」まで付けたものです。「イケてる子たち」と友達になることを許されたのは決まって、同じく「イケてる」ごく限られた人々でした。自分がまさにその"cool kids"だった人も、憧れの眼差しで遠くから眺めるだけだった人も、無理して「イケてる」素振りをして空回りしてしまった人も、いたことでしょう。

でも、いい友達の条件に「イケてる」という基準が設けられていない事実に後々気づくことになるとは、子供の頃はまだ知る由も無いのです。"cool kids"が大人になってから得る大切な友達は、「その他大勢」のうちの一人かもしれません。

4. Most Girls / Hailee Steinfeld

Some girls, feel best in their tiny dresses
Some girls, nothin' but sweatpants, looking like a princess
Some girls, kiss new lips every single night
They're stayin' out late 'cause they just celebrating life

丈の短いタイトなドレスが似合う女の子もいる
スウェットパンツを履いてるだけでお姫様みたいになれる女の子もいる
毎晩ちがう唇にキスをする女の子もいる
夜遅くまで遊びに出かけてるけど
それは思いっきり人生を楽しんでるから

[...]
Some girls, like to keep their physique real private
Some girls, wear jeans so tight, 'cause it feels so right, yeah
Some girls, every day searching, keep the page turning
Sleepin' in late 'cause they just celebrating life

自分の身体をプライベートに隠してる女の子もいる
スキニージーンズを履くのが最高に心地良いって女の子もいる
毎晩調べ物をして、本のページをめくるのに忙しい女の子だっている
夜更かししちゃうこともあるけど
それは思いっきり人生を楽しんでるから

女の子は時々、お友達の「グループ」を作ったりしますね。どこだったら居心地がいいか、誰といれば話が合うか、自分の所属はどこか.... 自分の気持ちにしっくり来る、心地良い「グループ」を見つけられたらいいのですが、時に「グループ」選びは悩みのタネにもなります(経験のある女子もいるのでは?)。「なんで女子って群れを作るんだ?」と、映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の中で、ロン・ウィーズリー君が嘆いていたのを思い出しました。

Most girls are smart and strong and beautiful
Most girls, work hard, go far, we are unstoppable
Most girls, our fight to make every day, no two are the same
I wanna be like, I wanna be like, most girls

女の子はみんな、賢く、強く、美しい
女の子はみんな、一生懸命に突き進む、誰にも止められない
女の子はみんな、毎日を必死に戦っている
同じ人なんて一人としていない
私も、私も、あんな女の子みたいになりたい

いろいろなタイプの女の子がいる中で、憧れの女の子がいる「グループ」に飛び込む人も、ありのままで気の合う友達を見つける人もいれば、いやいや、「グループ」なんてとても息が詰まっちゃう、という人もいるでしょう。

まあ、どの「グループ」にいても、いなくても、どんな女の子でも、自分らしく人生を謳歌する人はみんな素敵だと思いますよ。Hailee Steinfeldは「自分らしさを持つこと」をメッセージとした歌が多い印象です。

5. Old Friends / Jasmine Thompson

初めてこの歌を聴いたとき、私は通勤電車の中にいたのですが、思わず涙が出そうになって、必死で耐えていたのを覚えています。私はこれを聞くといつも、留学先の異国で出会った大好きな友達を思い出します。幸せな思い出を懐かしむと同時に、簡単には会いに行くことができない切なさで、心臓をぎゅっと掴まれるような気持ちになります。

I miss my old friends
'Cause they know when I need them the most
I made some new friends and they're cool friends
But they don't know
What I do, what I got, who I am and who I'm not
I miss my old friends
I miss my old friends

昔からの友達が懐かしい
私が一番必要としている時を、わかってくれる人たち
新しい友達も作った、すごくクールな子たちよ
だけど、彼らは知らないの
私が何をするのか、何を持っているのか
どんな人間で、どんな人間じゃないか
彼らは知らないから
昔からの友達が懐かしい
みんなが恋しいよ
I know everybody changes
I just want familiar faces
Growing up can be amazing
But it can even break your heart

みんな変わってしまうのは、わかってる
でも、ただただあの顔ぶれが恋しいの
大人になるって素敵なこと
だけど、それが心を痛めつけることもある

少しハスキーで、優しくしっとりとした歌声のJasmine Thompson。彼女、なんと2000年生まれ!若くて多感な十代の等身大の詩は、真っ直ぐ心に突き刺さります。あなたには、会いに行きたくなる懐かしい人はいますか?

6. Oath / Cher Lloyd feat. Becky G 

ちょっとしっとりしてしまったので、ここで一つ趣向を変えて明るい曲を。Cher Lloyedのご機嫌なナンバー、"Oath"です。フィーチャーで華を添えるのは、笑顔から覗かせるすきっ歯がお茶目なBecky G。

"Oath"とは「誓い」という意味です。大層なタイトルだなあ、と思うかもしれませんが、歌詞の内容は、大好きな親友と固い友情を誓い合うお話。

Laughing so damn hard
Crashed your dad's new car
All the scars we share
I promise, I swear
げらげら大笑いしたり
あんたのパパの新車をぶつけちゃったり
心の傷も全部一緒に分かち合った
約束する、誓うよ

Wherever you go, just always remember
That you got a home for now and forever
And if you get low, just call me whenever
This is my oath to you
どこへ行っても、これだけは覚えておいて
あんたにはいつでも帰る場所があるよ
落ち込んだら、いつでもすぐ電話して
これがあたしの、あんたへの誓い

Wherever you go, just always remember
You're never alone, we're birds of a feather
And we'll never change, no matter the weather
This is my oath to you
どこへ行っても、これだけは忘れないで
あんたは一人じゃない、あたしたち似た者同士だもん
あたしたちは変わらない、晴れの日も雨の日も
これがあたしの、あんたへの誓い

親友は、時に素晴らしい「悪友」でもあります。一緒に馬鹿をやって楽しむこともできるし、ヘマをしたら一緒に傷を癒すもできます。こんな「誓い」を堂々と宣言できる相棒がいるって、とても幸せで素敵なことです。ちなみにこの一節も好き。

I know I drive you crazy, mm, sometimes
I know I call you lazy, and that's most times
But you complete me, and that's no lie

あんたを振り回してイラつかせちゃうこともある、時々ね
あんたを"グータラ"呼ばわりする、それはいつものことね
だけどあんたがいなきゃ私は完璧じゃない、これはホント!

7. Fuck You / Lily Allen

友達について、ここまでわりと綺麗な話ばかりしてきましたが、友達と一口に言っても、やはり、"いろいろ"ですね。そりゃあ、付き合いの悪い友達や苦手な友達、どうにもこうにも噛み合わない友達、仕方なく関係を保っている友達が、一人や二人いたって、少しもおかしなことではありません。これはそんな、"やなヤツ"の後ろをちょっとだけ離れて歩きながら、しっかりと耳を塞いだイヤホンで大音量にして聴きたい、そんな歌です。(何言ってんだ私は)

So you say
It's not okay to be gay
Well, I think you're just evil
You're just some racist who can't tie my laces
Your point of view is medieval
あなたは言う
「同性愛はダメなことだ」って
あのさ、それって酷いと思うんだけど
自分の靴紐も結べない人種差別者が
他人の趣味嗜好を縛ったりしないでよ
あなたの考え方、中世並みに古臭いわ

Fuck you 
Fuck you very, very much
'Cause we hate what you do
And we hate your whole crew
So, please don't stay in touch
くそったれ
あんたなんかクソ食らえ
あんたがやることの全てがイヤ
あんたの仲間も大嫌い
お願いだから、近寄らないでよ

Fuck you
Fuck you very, very much
'Cause your words don't translate
And it's getting quite late
So, please don't stay in touch
くそったれ
あんたなんかくたばっちまえ
何を言ってるのか理解不能
もう手のつけようがない
お願いだから、こっちに来ないでよ

しかしまあ、こんな過激なメッセージの歌を、明るすぎるほどポップな音楽に合わせてひょうひょうと歌うLily Allen、なかなかのツワモノですね。と、かく言う私も嫌なことがあったときは、頭の中で"やなヤツ"に中指を立てながらこの歌を聴いてスキップしているのですが....(何言ってんだ私は)

You say
You think we need to go to war
Well, you're already in one
'Cause it's people like you that need to get slew
No one wants your opinion

あなたは言う
「僕たちは皆、戦争に行くべきだ」って
あら、あなたはすでに戦場にいると思うわ
だってそういう人間こそが死ぬべきだもの
あなたの意見なんて誰も求めてない

8. Ur So Gay / Katy Perry 

もう一つついでに、ちょっと捻りの効いた歌を。(タイトルがかなり過激ですが、同性愛批判の内容ではないのでご安心ください。)

"Ur So Gay"の歌詞は、「好きになった人が、ゲイでもないのに"ファッション感覚"でゲイを振る舞う男だった」という、Katy Perryのブラックすぎるジョークをかました内容です。

I hope you hang yourself with your H&M scarf
While jacking off listening to Mozart
You bitch and moan about LA
Wishing you were in the rain reading Hemingway
H&Mのスカーフで首を吊っちゃえばいい
モーツァルトを聴きながらシコってる最中にね
あなたはロサンゼルスの愚痴ばっかり
雨でズブ濡れになりながらヘミングウェイでも読んでればいいのよ

You don’t eat meat
And drive electrical cars
You’re so indie rock it’s almost an art
You need SPF 45 just to stay alive
あなたはベジタリアンで、車はエコカー
行き過ぎたインディーロック志向は、もはやアートね
SPF45の日焼け止め無しじゃ生きていけないとか言うんでしょ?

You’re so gay and you don’t even like boys
No you don’t even like
No you don’t even like
No you don’t even like boys
ゲイぶってるんじゃないわよ、男が好きでもないくせに
ゲイぶってるんじゃないわよ、男が好きなわけじゃないのにさ

リリース当時(2007年)は、まだ今ほどLGBTムーブメントが活発では無かったと思いますし、私の記憶では同性愛という概念が社会でようやく認知され始めたかな、という程度だったと思います。(同じアルバムに収録された楽曲"I Kissed A Girl"も、センセーショナルな歌詞に当時の米国PTAは騒然としたそうです。)

友達は時に、お互いのダメなところを認め合ったり、傷の舐め合いもできてしまったりします。でも稀に、自分の弱みだったり痛いとこだったり、本質を突いてくるような「鋭さ」を持った友達って、いませんか?

この歌はそもそも友達に向けられたものではないと思いますが、私はこの一節を聴いたとき、そんな「鋭さ」を持った友達を思わず想像してしまいました。

Secretly you’re so amused
That nobody understands you

周りの誰にも理解されないことが
本当は内心うれしくてたまらないんでしょ?

こういう「鋭さ」を持った友達って、貴重でありがたい存在だと思います。でも個人的には、あまりたくさん周りにいて欲しくはないなあ、とも思ったり....(笑)

9. You Can Cry Tomorrow / Betty Who

少し胸が痛むかもしれませんが、失恋した時のことを思い出してみましょう。苦しくて、悲しくて、虚しくて、どうしようもなく行き場のない気持ちを、あなたはどこにぶつけたでしょうか?

涙を流すために行き着いた場所が、信頼する友達の腕の中だった人は、きっと少なくないんじゃないかなと思います。

It's 5 PM, you're still in bed
Get outta your head, this isn't the end
You took a hit, let's burn his shit
Get off of the ledge, it's time to pretend
時計はもう午後5時を指してる
なのにあなたはまだベッドの中
顔を出してよ、この世の終わりってわけじゃないからさ
辛い思いをしたね、彼との思い出なんて燃やしちゃおうか
もう振り切れちゃいなよ、何食わぬフリをして

I bought a bottle of Moscato
You'll be drunk until tomorrow
Girl, I know you're broken-hearted
Rip it out and we'll restart it
白ワインのボトルを買ってきたの
さあ朝まで飲むわよ
あなたが傷心なのはわかってるけど
思い出は引き裂いて、また再スタートすればいい

I got you right now, I'm holding you down
You'll never be alone, never on your own
I know it's been hard to fight the worst part
So dance with me tonight, baby, you can cry
Tomorrow
私はここにいる、そばであなたを支えてる
もう一人じゃない、寂しくないよ
最悪な時期を乗り越えるのは簡単なことじゃないよね
だから今夜は私と踊り明かそう
泣くのは明日でもいいから

泣いたり落ち込んだりする姿を見せられる相手って、誰でもいいわけじゃないです。反対に、心を痛めている人を励ましてあげるのも、なかなかのエネルギーを使うことです。泣きたいほど辛い時、支えてくれる友達がいることほど心強いことはありません。

10. Girl / Destiny's Child

恋愛における男性への憤りが原因で結束した女友達って、なんかもう、無敵感がありませんか?(笑)

最後に選んだDestiny's Childの"Girl"では、彼氏との関係が上手くいっていない女の子に、他の女友達が相談に乗って叱咤激励している場面をとてもリアルに描写しています。ミュージックビデオもまさに、悩める女子たちが恋バナの真っ最中!って感じです。ちなみに、Destiny's ChildはBeyoncéがデビュー当時に所属していたガールズグループです。

Take a minute girl come sit down
And tell us what's been happening
In your face I can see the pain
Don't you try to convince us that you're happy
We've seen this all before
But he's taking advantage of your passion
ちょっとこっちに来て座ってよ
一体何があったのか、私たちに話してみて
顔に「ツラい」ってはっきり書いてあるわ
幸せだと見せかけようとしてもダメよ
ずっと見てきたからわかるの
彼があなたの気持ちを利用してるってこと

[...]
See what y'all don't know about him
Is I can't let him go because he needs me
It ain't really him its stress from the job
And I ain't making it easy
みんな、彼のこと全然わかってないわ
彼を離すなんてできない、だって彼は私を必要としてるの
彼らしい振る舞いじゃなかったのは、たぶん仕事疲れのせいよ
一筋縄にはいかない問題なのよ....

「彼はあなたに嘘ついてるのよ!?」「まさか、そんなはずはないよ....」「いやいや、ちゃんと考えてみてよ!」と、どうにか悪い男から親友を助けようとする女友達の気持ちが伝わってきます。

Girl, I can tell you been crying
And you needing someone to talk to
Girl, I can tell he's been lying
And pretending that he's faithful and he loves you
Girl, you don't have to be hiding
Don't you be ashamed to say he hurt you
I'm your girl, you're my girl, we're your girls
Don't you know that we love you

ガール、ずっと泣いてたの知ってたわ
誰か話し相手が必要だったことも
ガール、彼はあなたに嘘をついてるわ
誠実で、あなたのことを愛してるフリをしてるだけ
ガール、隠さなくてもいいの
「傷付けられた」って言うのは、恥ずかしいことじゃないよ
私はあなたの味方、あなたは私の仲間
あなたには私たちがついてる
私たちがあなたを愛してるってこと、わかってちょうだい

それにしても、考えてみてください。あなたが男だったとして、付き合っている彼女の親友がBeyoncéだったら.... それはもう最強(最恐)ではないでしょうか?たまったもんじゃないです。うかうか嘘なんかついてる場合じゃないぞ、彼氏。

・・・

友達に関するさまざまな10曲を、歌詞と、独自の解釈と共にご紹介しました。今回紹介した曲をSpotifyでプレイリストにしたので、お耳のお供としてぜひお楽しみください。

【オリジナルプレイリスト】Some Kinds Of Friends

あなたはどんな友達を思い浮かべたでしょうか?友達に贈りたい歌はあったでしょうか?このnoteを読んで、聴いて、あなたの頭の中に誰かの姿を投影できたとしたら、私は、それはそれはうれしく思います。

あなたの心に流れる「友達の歌」があれば、それもぜひ教えてくださいね。では、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?