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やる気はないが楽しくいこう

最近は本当にやる気がなくてだな、本当にやる気がないんだ。どうしたんだ。どうもしていない。

やる気がないと言っても、べつになにもしていないわけじゃない。毎日朝起きる。電車に乗る。会社に行く。仕事をする。夜はときどき人と会う。一人で映画館に行く。家に帰って好きなことをする日もある。考えてみると生きているだけでいろいろなことをやっている。生きているだけでそれなりに忙しい。ごはんもたくさん食べなきゃいけない。美味しいお酒も飲まなければならない。

以前は、よく悩んだりしていた。「何か」にならなければいけない気がして、そのために特別目を引くような「何か」をしなければならない気がしていた。身の回りの人たちはなんかアクティブな人が多くて(そう見えていただけかもしれないが)、やる気を持って何かしらやっているように見えたし(知らんけど)、インターネットをひらけば「〇〇になるには!」「〇〇をしろ!」みたいな箇条書きのツイートがやたら目に入ったりした。

そういうのを見ていると、無意識のうちに周りから自分がどう見られるかを気にしてしまう。果たして自分は周りから見て、「何か」と呼べる存在であるだろうか、「何か」やっているように見えるだろうか、私は「何か」になれているのだろうか?

でもあるとき気づいた。自分は、たいして他人のことを「何か」かどうかとか、べつに考えていないのだ。会社で見る人も、バリバリ活動している友達も、インターネット上の人も、そのときは「すごいな」とか思うけど、家に帰って美味しそうなご飯を目の前にしたら、もう私はその人たちのことについてあまり考えてない。お酒なんか飲んだら、ほとんど何も考えていない。他人の生き方なんて所詮、他人のものなのだ。

だから、私も「何か」になるのはやめて、「何か」と呼ばれようとすることもあきらめた。そして、好きなことをするようにした。それは、誰のためでもない。自分を満足させるため、ただそれだけだ。べつにそれは、なんでもいい。家でギターを弾いてるだけでも、美味しいお酒を飲んでるだけでも、映画を観ているだけでも、小っ恥ずかしい詩を書いてお蔵入りにさせちゃったとしても、もうなんでもいいよ。

自分を一番満足させられるのは結局自分だから、他人にどうこう言われようと、いやあー知らねえよって感じだ。自分が一番楽しいようにしてあげるのを、これからもやっていきたい。

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