見たな！！！！！！！解散！！！！！！！！！

鬼耶高校が嫌いなオタクはいない(クソデカ主語)なので、私は鬼耶高が大好きです。
コラボもとい今作が発表された時は「そんなにオタクを甘やかしていいのか！？」と驚いてしまいました。ジャンル問わず公式に甘やかされるのは怖い。そんなこんなでやっと観に行った次第です。

感想は……いやあ〜……なにこれ……長生きできちゃう…………

☆ネタバレ感想☆

激ヤバアクションと脚本魅力的な新キャラが揃った最高傑作！！！！！ただし村山さんと轟で死ぬ

物語は鳳仙学園と鬼耶高校の対決から始まります。あわや激突！というところで時系列が巻き戻り、画面には川崎ウェアハウスかよというレベルの廃墟団地が。

ここは元希望ヶ丘団地で、今作の主人公楓士雄(フジオ)が幼少期を過ごした場所でした。フジオは鬼耶高校に転入しますが、勢力が４つに分かれて混迷を極めている状態。それに違法薬物の売買騒ぎまで起きて！？というストーリーです。

新主人公のフジオは「明るい少年漫画主人公」で、劇中でも充分にその魅力を発揮していました。かといって過去キャラを踏み台にするのではなく、鳳仙や轟、定時組は一段上の強さに描写されているのは良バランス。轟が強くても頭になれないのは人望がないからと遠回しに言われてるのは笑いましたが。やめてやれよ！

フジオは光属性でコミュ力もあるので、安心して見ることができます。その性格で轟・鳳仙の頭と順調に仲良くなり、最終的に悪に加担していた幼馴染の新太(今作のピーチ姫もとい琥珀さん枠)も救うことができました。映画終了時には、もう全員好感度MAXで誰のルートにも入れるセーブデータの状態です。

２時間ちょいでフジオが鬼耶高で居場所を得る過程、幼馴染の絆の物語、村山さんの成長などを書き切っています。更にアクションシーンもタップリ。伏線や小物の演出も効いていて、ギャグも面白い。

脚本の出来が良いぞ！？　どうしちまったんだよハイロー！？

と思う程のクオリティでした。でもまあ普段のシナリオも……嫌いじゃないぜ！

ただ新太が浄化された瞬間、他の乱闘も即終了のはいつも通り。勝利条件満たしたからってそこはザムをリスペクトしなくていいんだぞ！　また、相変わらず写真データの複製とかクラウドデータの概念はなさそうです。

アクションシーンも、今作は個人的最高傑作のハイロー２と同等か、それ以上に感じられました。カメラが大胆な動きをするシーンが多く、序盤の村山さんと轟の喧嘩から息を飲むような構図が目白押しです。アクションも、素手か武器で殴る、轢くに加えて籠城戦という要素が登場して新鮮でしたね。完全に戦国時代ですが。戦う相手である鳳仙が、数と統率力によって圧倒するシーンがあったので「集団戦」の面白さが出たのかもしれません。鬼耶高伝統(？)の組体操の変形みたいなのも出るのでお楽しみを。

個人的にお！？と思ったのは喧嘩シーンで切ないバラードが流れる箇所があったことです。「無意味な戦い」というのを強調したのでしょうが天気の子でも見てるのかと思った（？）

今作は本当に隙が無く、ハイローファンは大満足の作品でした。もしハイローに触れたことがない……という方もとにかくアクションシーン目当てでも観て！といえるクオリティです！　まだ見てない方はぜひ映画館に行きましょう！！

ここから個人的感想。

村山さんと轟は何？？？？？？？？？？？

まず轟は殆どボコられないというのもありますが、作画があり得ん程良く、崩壊しないという作画おばけ状態でした。特に鳳仙VS鬼耶高で鬼の形相して先陣を突っ切るシーン、あの正面の構図……険しい顔なのに何あの美しさ？絵画？

しかも途中まで目の怪我の都合上、眼鏡眼帯学ランという属性ちゃんぽんになるので今回の轟は作画属性おばけです。これは全日の頭……。轟の顔がアップになるシーンは「あっあっ顔がいい……あっあっあっ」とネフェルピトーに脳を弄られるポックル状態でした。あと靴下白いね……。

村山さんも村山さんで、いつものゆるふわモードに加えて「〇〇して〜」と指示する場面が多いのでほぼ保育士。ただ、今回は建設現場でバイトするシーンがあるので「頑張れ……頑張れ……！」とハラハラしました。母性感じたり感じなかったり忙しい奴だな。

そんな村山さんも、鬼耶高校を卒業(退学)。

クソお世話になりました！ということで(言ってない)長かったモラトリアムに終止符を打つのです。永遠にモラトリアムを続けたいオタクに刺さるから、そういうのやめてほしい。

しかし、今作では「大人のかっこよさ」というのが今までより強く描かれていました。特に治療費で300万を渡したオロチ兄弟はかっこよすぎる(社会人なら汗水流して稼いだ300万の重みが痛い程わかるでしょう)。村山さんも、きっと、そんなかっこいい大人になるのだろうと思わせるラストでした。

でも退学届の封筒に「ありがとね。」と書いてあったのは可愛いのでそこはそのままでいて。