ツイステにハマったのでディズニー映画を真面目に見てみた

 ツイステにハマってしまった。
 ちょっと周りの人たちが騒いでるから気になってDLしてみたらすっごいハマってしまった。ここまで典型的な沼り方をするとは思わなかった。
 またしばらく前にちょぉっと偏ったご意見のDオタによるお気持ち増田(ディズニーが曇るとかいうアレ)を見て「うわぁしゃらっくせえ~~~!!」と思いつつ「しかし原典に当たらずワーワー言う新規にイラッとくる気持ちだけは正直わかるな…」とFate/Zeroアニメブームの頃に治安の悪いニワカどもに私のセイバーがたたかれた時の憎しみを思い出したため、先人へ敬意をしめさんと元ネタの映画をきちんと見ることにした。
 ツイステやってると普通に元ネタ気になるし。

ディズニー映画っておもしろいわ(あたりまえ体操)

 とりあえず3本ほど見ての感想だが、ホント面白かった。
 まあおもんなくても(好みじゃなくてもという意味)ツイステの元ネタ探しで楽しめるでしょ(笑)などと不遜なの気持ちでいたが全然夢中で見た。
 なんだか最近はネットの評論など余計な情報を入れてすぎて素直に楽しめてなかったんだな……としみじみと思った。余計な事を考えずに見るのが一番いい。
 ヒーロー至上主義論、ヴィランそんなに悪くない、という話をたくさん聞いたせいかそういった印象があったものの、現在見た限りだと正直言って「いや…確かに主人公補正はあるけど至極まっとうなことしか…言ってなくない…?」「ヴィランの扱い妥当だろ…多少同情の余地があっても悪行がぶっちぎってるわ…」って感じだった。個人の意見です。
 以降、見た作品について、見た順に記録していく。

ヘラクレス

 完全初見。ネットでの評判が微妙な上、近所のTUTAYAでBDが無い(DVDを見た)という驚きの不遇さで全然期待していなかったのだが、個人的に一番当たりだった。めっちゃくちゃ面白かった。
 スーパーパワーを持て余す少年がヒーローとして成長していくシンプルなストーリーで、だいたいの問題を筋肉でボコにして解決するので減点方式だと50点くらいだが加点方式だと5億点とれるタイプの作品(個人の見解です)。
 いろんな有名エピソードをヘラクレスに集約しているのでこれでギリシャ神話を学ぶというと違うのだが、ギリシャ神話を知っていると「おっ、このネタをこんな風に入れたのかぁ~!」みたいな楽しみ方ができる。ただFGOでケイローン先生を推してる人はちょっと心の準備をした方がいいかもしれない。愉快なちっさいオッサンなので。
 ヒロインがディズニーにしてはスレた悪女(事情があるツンデレで最高に可愛いが最初が本当に塩)だったり、ヒーロー概念がメタかったり(作中でヘラクレスグッズが出たりCMに出たりする)と時代に対して早すぎた感がある。
 ヴィランのハデスは、画面に映ってる間中ボソボソ面白皮肉を連発し、視聴者が思ったけど言うのは野暮かな~と思ったツッコミをマジでする。ツイステやってる人は(リモート時の)イデア先輩がかなり元ネタそのままだとわかって面白いと思う。
 ただ、面白さと苦労っぷりにごまかされるがかなりの頭脳派で悪辣。神様だけあってやることのスケールがデカいので被害者の多さはトップクラスではなかろうか。本人は全然強くないっぽいんだけども。
 そして未だにオルトが何なのかわからない。何なんだお前。

白雪姫

 子供のころに見たのでシーンごとに断片的な記憶(主に小人)がある程度。元ネタ映画を見ようと思った理由の一つが「ヴィル様の夢女になりつつあるので元ネタを見てオバブロ豹変時のショック耐性をつけるため」みたいなところがあった。
 ストーリーはぶっちゃけほとんどない。ミッキーやドナルドでやっていた子供向けカートゥーンをつなぎ合わせて長編としての体裁を整えるために白雪姫の筋を付けた、というのが実態。小人の記憶しかねえと思っていたが実際内容の9割が小動物か愉快な小人が愉快なことしてるシーンだった。
 そんなことより作画がオバケすぎた。すごいより怖いが先に出る。これが80年前に作られたってなに?
 どう考えてもわざと金と手間がかかる構図で絵を動かしまくる作画(動画)アニメ。白雪姫がほぼ実写の動きなんじゃが? いやほんとこわい。そりゃ手塚治虫も衝撃を受けてケモに目覚めるよな(※言いがかり)(元々ケモナーだったと思う)
 ヴィランのクイーンはまあ白雪姫の女王様ですね、という感じだが、脈絡なく白骨死体(誰か不明、突然出てきた)に向かって「水が飲みたいのかい? さあお飲み!」ってやるシーンが唐突で勢いあって面白かった。これはヴィル様にやってほしいです。でもそれ以上オモロい事しないでほしい。本当に頼む。フェアリー・ガラぐらいのオモシロでたのむ。

ライオン・キング

 サル(マンドリル)が子ライオンをグオーッてするとこだけ知ってた。めっちゃ冒頭だった。
 ここまで見た中で一番ブロードウェイミュージカルっぽい、歌を魅せるためのシンプルな貴種流離譚。誰が判定しても100点満点中80点以上つく感じで普通に面白いので特に言うことがない。
 個人的にあまり刺さらなかったが、たぶん見てる間に流れ星銀河とかを期待し始めてしまったのが原因。そんなに血なまぐさいバトルをするわけがねえだろ!! シンバはスカーを怒りにまかせて血祭りに上げたりしないので偉いと思いました。王の器だ。
 大人になったシンバとラナが歌うシーンなんか明らかにそのケのあるやつが描いてんな…という汚い気持ちになった。ごめん。
 ヴィランのスカー様は「顔がいいなあ」とは思ってたけど、本当に宝塚二番手スターみたいな二枚目悪役で品位があった。びっくり。策略巡らせている時はイキイキしてるけど、シンバがノープランで帰ってこれたりバトル展開にならなかったりするところも宝塚二番手スターの悪役っぽさに拍車をかけている。レオナさんがオバブロっても格好いい一辺倒だったのも納得。
 しかし本当に顔がべらぼうにいいな。

眠れる森の美女

 小さい頃に見た。ケーキ作るところと、ダンスシーンでドレスの色がピンクとブルーに次々と変わるところが好きだった。
 ストーリー面はまだカートゥーンをつなげた感はあり実質的な主役は妖精たちなのだが、原点の童話をモチーフとしてラブロマンスとアクションを強化するといった独自色がある。フィリップ王子の主張が強い。
 というかアナ雪のハンスとアナのところ思いのほかまんまパロだったのちょっと面白かった。ロマンス描写が電波っぽいのは時代の問題なので眠れる森の美女を見てるときにアナ雪の話すんの禁止な。
 作画面は背景美術オバケ。完全手書きセル時代に背景の後ろに回り込むのってどうやってんのか普通に気になる。
 ヴィランのマレフィセント様は、こりゃヴィランズリーダーになって主演映画もらうわなーという印象。キャラに一貫性と品位があり、なおかつ絵とアクションが派手。嫌がらせもウィットに富んでいていい。たとえツイステで全部そのままやってもツノ太郎は乙女ゲー攻略キャラとして全然食っていけるレベル。いいなあ~!!(絶大なパワージャミル氏以来怯え続けているヴィル様夢女)
 あとシルバーくん、剣というかオーロラとフィリップの合体ですね?

今後他の映画を見たら追記するかも。

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