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初めての、哀しい景色

第41節 11/28 SC相模原vs松本山雅FC

2021年シーズンの試合日程が発表されこの文面を見た時、正直言って「この試合でJ1昇格決められるんじゃね?」と思ってた。いつぞやのジェフ千葉に劣らないレボリューションな選手の大補強に、勝点84・得点84の目標掲示。普通に考えて昇格間違いない。絶対に一番になれる──────。

が、そう思ってた自分はもうどこかへ行ってしまったようだ。当時40試合を終えて、一応ですが一番(勝点を積めずに失点を喫する)にはなっていました。全く笑えませんけど。ましてや、残り2試合で連勝しないと降格が決定的になる状況。こんな残酷な現状になっていることなど、2月の自分に問うてみても絶対に信用して貰えないでしょう。

そんな訳で、相模原ギオンスタジアムでの1日を振り返ってみよう。にしても今更感が強い。

~キックオフ前

11:00頃に相模大野駅に到着、その後直行便のシャトルバスに乗車してスタジアムへ……

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のはずだが、どこかの女子大学の前で何故か降ろされた。スタジアムまで意地でも直接は行かせない、そんな強固な意志をひしひしと感じたところで、少し歩き、11:30頃に相模原ギオンスタジアムに到着。

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(臨時便の用意に徒歩移動の際も案内がありよかったですよとても)


その後折角なのでスタグルを~と思い立ちまずはミニ肉まん2個を購入(写真はなし)。これだけじゃお腹空くなぁなんて思ったからケバブも並んだ。

が、しかし、思わぬ落とし穴にはまってしまう。列が全然前に進まない、かつある程度の長さの列が既にできている中で並び始めたのでえらい時間がかかること。その結果、40分も並んだ。アップすら見れないし、速く食べようとして唇噛んで口内炎できたのは今でも許してないからな!(3週間経ってようやく完治しそう)

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(このあと中の人が美味しくいただきました)

※「写真撮るくらいの余裕あるじゃねぇかよ」というツッコミされたらそれまでです。そのような発言は固くお断りします


試合開始

そんな感じで慌てたままキックオフ。

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前半はルカオの惜しいバイシクルもあった一方で、ビルドアップから高い位置でボールを奪われてピンチを迎える等、ある意味どこよりも安定感のある守備陣などなど、両チームとも最後の所で決めきれずスコアレスで前半終了。

がみてぃ。

絶対に相手より多く点を取らないといけない後半45分。序盤はチャンスが幾度となく訪れるも相模原の決死の守備もあって先制することはできない。その後一進一退の攻防が長く続いていた。しかし90分、セットプレーからマークが曖昧になり混戦の中で先制される。アディショナルタイムで無得点ならばその時点で即降格。迫り来るタイムリミット。最後まで手を叩き続ける山雅サポ。彼らの思いが通じたのか、90+6分、フリーキックから相手のオウンゴールを誘い土壇場で試合を振り出しに戻す。その後(何故か大ピンチを迎えるがすんでのところで耐えて)試合終了。結果は1-1のドロー。

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フルタイムの時点では降格は決まらなかった。が、19位以下が確定、加えて19位との得失点差が12ほど離されており、ほとんど降格決定みたいなもの。(この後1時間遅れでK.O.の暫定19位金沢が勝利したため、松本山雅FC、残念ながら降格です。)

他会場との時差があったことで降格決定の一報が届いたのは相模大野に向かうバスの中。これ以上ないほどの重苦しいムードで、項垂れるサポーターもいれば、来年の遠征のあれこれを話しているサポーターもいるなど多種多様。ちなみに俺は通信制限と苦闘してました。

受け止め難い結果の中にも

無論、クラブ史上初のJ3降格が決定してしまった試合であったが、一方で個人的には大きなものを得られた現地参戦だったように思える。というのもサポーターの応援が何よりも強大な力になっていたように感じられたからだ。実はこの試合で初めてのゴール裏のチケットを取った(そもそも山雅の試合見るのは2試合目)のだが、ゴール裏で一体となり、大きな音の手拍子を揃え、90分間通して応援を継続する。ましてやこの試合で降格が決まるかもしれないのにも関わらず、多くのサポーターが大挙してこの試合に駆けつけた。これは文字通り「有難い」ことだし、同時に山雅サポの皆さんのクラブに対する強い愛を感じ取ることができた。それも影響してか、最後の最後に同点に追いつき、(結果的に相模原を半ば道連れにしてやることができたのでは)、なんて思ったりしている。


帰路の最中の電車内、松本山雅FCというクラブに対する気持ちが、微々たるものかもしれないが心の奥底で変化したように思えた。来年は絶対にこの場所でリベンジを果たさねば。

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