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22/23 サンダーランドAFC選手名鑑(前編)

今回は、22/23シーズンを戦うサンダランドの選手たちをご紹介。いわゆる選手名鑑というやつです。

選手全員について書くととてつもなく長くなるのは目に見えているので、恐らく2部構成になるかと思われます。今回はGK・DF編。


GK


#1 Anthony Patterson(アンソニー・パターソン)

・アカデミー育ちの22歳。イングランド出身。
・21/22成績 FL1:20試合 昇格PO:3試合 EFL杯:2試合に出場。10CSを記録。
(※ノッツ・カウンティでリーグ戦9試合出場)

■昨季は・・・
序盤の数試合でリーグ戦に出場するも、前半戦はナショナルリーグ(5部相当)のノッツ・カウンティにローン修行。年明けにレンタルバックされ、アレックス・ニール体制では不動の守護神の座を獲得。試合を重ねるごとに安定感が増し、終盤戦のチームの快進撃を支え、FLC昇格に多大なる貢献をした。そしてシーズンオフには2026年までの長期契約を締結。彼にとって昨季は飛躍の年となった。


■特徴
彼のストロングポイントはセービングの際の鋭い反射神経。

今年4月のオックスフォード戦の時のスーパーセーブ。なんかピックフォードに見えてきたぞ。もしやスリーライオンズ正守護神のクローンをつくってサンダーランドに再入団したのか?と錯覚を私たちに起こさせるような見事なセーブ。


■今季の展望
去年のライバルであるバージとホフマンはいずれも退団。昇格初年度である今季、彼がナンバー1のファーストチョイスであることが予見される。恐らくライバルが他クラブから加入してくるであろう。そのような状況下でも競争に勝ち、「世界最高の下部リーグ」で錚々たる顔ぶれが揃ったストライカー相手にゴールを許するまいと奮闘する彼の姿を期待したいところ。


#12 Alex Bass (アレックス・バス)
☆New Player 

・今季ポーツマスから新加入した24歳。イングランド出身。
・21/22成績 FL1:2試合 FL2:21試合 EFL杯:1試合 EFLトロフィー:4試合に出場。8CSを記録。

■昨季は・・・
20/21に引き続き、長期間在籍しているポーツマスでの出場機会はとても限定的であった。というのも、昨季のポンペイの守護神はマンシティからのローニーであるギャヴィン・バズヌ。このアイルランド代表の牙城を崩すことは易くはなく、シーズン後半戦はFL2のブラッドフォード・シティへとローン。21試合で6つのクリーンシートを記録した。


■特徴
プレー動画をあまり観られていないので詳細は不明瞭ではあるが、セービングには定評ありかも?ただ、失点シーンを見る限りローボールに対する反応に難がありそうか。


■今季の展望
長年過ごしたポーツマスでの出場機会が危ぶまれている最中での移籍となったが、パターソンの存在からウェアサイドでも出場機会が保証されるとは限らないのが現実。カップ戦には出場することが予想されるが、その試合で活躍をすればスタメン争いに割り込める……ことも不可能ではないだろう。

男前。将来イケおじになりそう。


GKまとめ

今季は、パターソンが守護神、バスがバックアッパーと予想される。またアカデミーにはJacob Carney(#30)が控えており、PSMでも数試合に出場していたが、原則的にはパターソンとバスでブラックキャッツのゴールを守ることとなるだろう。個人的にはバスの獲得は良い補強だと思うので、後はパターソンが1シーズンを通して出場し、日々成長していくことを願うのみ。


DF


#2 Niall Huggins (ナイアル・ハギンズ)

・ブラックキャッツ2年目、21歳のフルバック。ウェールズU21代表。
・21/22成績 FL1:2試合 EFL杯:2試合に出場。

■昨季は・・・
加入1年目の昨季、序盤戦こそEFL杯で活躍するなど存在感はあったが、怪我の影響で年明けから消息不明、そのままシーズン終了。結局4試合の出場に留まった。


■特徴
出場試合数が少なく、正直言って特徴を詳しくは話せないのだが、サイドバックは左右両方をこなせて、かつ攻撃的なフルバックです、ぐらい。怪我に悩まされているだけあってフィットネス面に課題があるが、それを克服できれば戦力になり得る素質はあると信じている。


■今季の展望
2022年に突入してから殆ど彼についての情報が得られなかったので、ノースイーストの山奥で悟りでも開いてるのかな?なんて思ってたらPSMの時期に生存確認を得られたので、とりあえず良かった。4年契約の2年目、とりあえず怪我を完治させてからが勝負。あわよくば終盤頃にリーグ戦に出場できればいいのだが……。

U-8からリーズ一筋15年、昨年にサンダランドへ移籍。


#3 Dennis Cirkin (デニス・サーキン)

・ブラックキャッツ2年目、20歳のレフトバック。イングランドU20代表
・21/22成績 FL1:34試合 昇格PO:3試合 EFL杯:3試合 FA杯:1試合に出場。2Aを記録。
・今季より背番号17→3に変更

■昨季は・・・
昨季スパーズから新加入。リー・ジョンソン監督時代は主に4バックの左サイドバックを担うことが多く、リーグ戦で2つのアシストを記録している。監督交代後のアレックス・ニール体制では3バックの左を任されることが多く、1年目から主力として40試合超に出場。左サイドのレギュラーを守り抜いた。


■特徴
上背がない分やや空中戦に不安はあるものの、守備能力や展開する力、元々サイドバックの選手だけあってクロス能力にも定評あり。基本的にミスをすることはほとんどなく、1年間コンスタントに出場していることから絶対的な安定感がある。


■今季の展望
22/23シーズンより、背番号は3に変更。1桁背番号を与えられた期待感に高さからも分かる通り、今季も主力として継続した活躍が求められる。一つ上のカテゴリーでも輝きを放てるか、真価が問われる1年間になりそう。

個人的サンダランドNo.1イケメン


#5 Daniel Ballard (ダニエル・バラード)
☆New Player

・アーセナルから新加入。22歳の北アイルランド代表センターバック。
・21/22成績(※ミルウォールへのローン) FLC:31試合 EFL杯:2試合に出場。1Gを記録。
・20/21はブラックプールにてエンブルトン、シムズと共に昇格を経験

■昨季は・・・
チャンピオンシップのミルウォールへ武者修行。主力選手としてリーグ戦31試合に出場、チームは9位フィニッシュ。最終節までプレーオフ進出の可能性を残したライオンズの躍進に貢献した。また、UEFAネーションズリーグでも3試合にフル出場、1Gの結果を残している。


■特徴
187cmの体格を生かした空中戦の強さ、そしてインターセプト能力が彼のストロングポイント。プレー集の動画を見る限り、足を伸ばしてボールを刈り取る場面が多く見受けられた。また、エアバトルの強さは守備だけではなく、セットプレーの場面でも大きな武器となる。


■今季の展望
貴重なチャンピオンシップでの経験を持つ選手。3バックの右または中央での起用が予想される。PSMで安定感を見せ開幕スタメンを飾るなどチームにフィットしていて安心していたが、残念ながら骨折で長期離脱となってしまった。まずは着実に怪我を治癒させて再びピッチで躍動する姿を待っている。

14年間在籍したガナーズを離れ、新たな挑戦へ。



#6 Danny Batth (ダニー・バート)

・昨季冬に加入のセンターバック。イングランド出身の31歳。
・21/22成績 FL1:9試合 昇格PO:3試合に出場。1Gを記録。
・サンダランドの頼れるDFリーダー

■昨季は・・・
昨シーズンの1月にストークから移籍。最初の数試合は本来の実力を発揮できず出場できない時期もあったが、4月以降はDFリーダーとして守備を統率し、チームの守備の安定性が強化された中心となった。


■特徴
191cmの身長を活かした空中戦の強さがバートの持ち味。守備でもハイボールを処理してくれたシーンが幾度となくあり、非常に助けられた印象がある。また、彼のロングフィードを起点としてチャンスが生まれることもしばしば。また、若い選手が多い今のサンダランドにとってベテランのバスの存在は良い模範となっていることも確かだ。


■今季の展望
22/23シーズンも主力選手の一人として、3バックの真ん中のポジションで守備の要を任されることだろう。チャンピオンシップの経験も豊富で、より一層リーダーシップが求められるだろう。サンダランドの守備の安定には、今季も彼の存在が必要不可欠だ。

意外にもシャイなのかも……?


#26 Bailey Wright (ベイリー・ライト)

チーム随一の“お調子者”
・ブラックキャッツ3年目のセンターバック。オーストラリア代表の30歳。
・21/22成績 FL1:37試合 昇格PO:3試合 EFL杯:5試合に出場。2G1Aを記録。

■昨季は・・・
リーグ戦序盤はスタメン入りできずにカップ戦が主な出場機会だったが、その試合で結果を残し11月以降からはスタメンに定着。監督交代後もコンスタントに出場を重ね、活躍をし続けた。またサンダランドでの活躍が認められ、今まで当落線上だったオーストラリア代表でCBのファーストチョイスに抜擢。プレーオフを勝ち抜き母国をW杯へと導いた。


■特徴
彼の特徴は対人の強さ。空中戦でもしっかりと跳ね返す力を持っている他、デュエルでも強さを見せる。フィジカルがしっかりしているのかな。またRBもこなすことができ、ロングフィード等のビルドアップにも定評あり。だが、たまに失点に直結するようなポカをするのが玉に瑕。


■今季の展望
今季新たに2年間の契約を延長したライト、しかし、PSMでは芳しくないパフォーマンスであったこと、そして新加入のライバルに追いやられたこともあり、8月終わりの時点で途中出場での起用がメインとなっている。11月のW杯本戦に向けて、アピールを続けたいところ。もちろん冬以降も活躍してね。

“The slowest”
自覚症状はあるらしい…笑


#32 Trai Hume (トレイ・ヒューム)

・昨冬の移籍市場で加入したフルバック。北アイルランド代表の20歳。
・21/22成績 FL1:3試合に出場。

■昨季は・・・
1月に北アイルランドリーグ王者、リンフィールドからウェアサイドへ移籍したヒューム。サンダランドでは右のサイドバックやウイングバックをポジションを担い、昨季は3試合に出場。北アイルランド代表デビューも果たし、色濃い半年間を経験した。


■特徴
ポジションこそフルバックとやや後ろめだが、とても攻撃的なプレーヤーである。実際、リンフィールド時代もサイドバックとして多くの得点を挙げている。サンダランドの布陣で言うとウイングバックが主戦場になると予想されるが、そのポジションであれば彼の攻撃力がより発揮されるはずだ。


■今季の展望
場数を踏ませるためにレンタル移籍の可能性も浮上していたが、PSMではゴールを挙げるなど大活躍。グーチの代わりにヒュームをスタメンにしろ!という意見も数多く挙がるほどで、途中出場ながらプレー時間も少なからず与えられている状況。今季ブレイク候補の一人と言っても過言ではない。

ヒューム一家はチェルシーサポーター


#42 Aji Alese (アジ・アリース)
☆New Player

・今季ウェストハムから新加入のセンターバック。イングランド出身の21歳。
・21/22成績 EFLトロフィー:3試合 Europe League:1試合に出場。

■昨季は・・・
昨シーズンはウェストハムアカデミーチームの一員として、Premier League 2を主戦場に戦い、そこでは2G1Aを記録。時々トップチームから招集されることもあり、UELのグループステージ1試合で先発フル出場を果たした。


■特徴
191cmの上背があり、またもや空中戦特化型のCB、と思いきや実は足が速い。空中戦にもしっかり対応できる。

そして、時には自陣からドリブルして最後ゴールまで決めてしまうほどの攻撃性も兼ね備える。191cmの長身選手が俊敏なドリブルをしてきたらもう止められない。他のCBとはまた異なる特徴を持っていて、とても面白そうな選手。


■今季の展望 
3CBの左がメインポジションになると予想されるが、サーキンのポジションを奪うのは簡単なことではない。当面はベンチを温める日々が続いてしまうかもしれないが、少ない出場機会をものにしてサーキン或いはその他DFのレギュラー陣を脅かす存在になってくれることに期待。

笑顔、絶やさない☺


DFまとめ

3バックはサーキン・バス・バラード、ウイングバックにはクラークとグーチがスタメンを張っている。しかし、バックアッパー陣も彼らに匹敵する実力の持ち主であることは間違いない。自らチャンスを勝ち取り、レギュラーを奪取する勢いで頑張ってほしい。また、失点を極力少なくすることが残留へのカギになるので、GKと協力して鉄壁の守備を作れるかどうか、これに懸かっている。


前編はここで終わりです。
後編に続く…………。



注 *21/22成績はSofaScore参照*

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