放たれた矢

放たれた矢は
心を貫き
我が身をさらなる
絶望へと追い込んだ

その矢を放った本人が
それを抜こうとする行為は
慈悲の心か情けなのか
はたまた自己の正当化か

何れにせよ
その矢を抜いたところで
壊れた心は戻らない

寧ろその矢を抜く事で
傷口からは
大量の血液が溢れ出す

抜いた矢を
戻してはくれないだろうか

矢を放ち
心を貫いたという事実は
変えられないのだから

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