プリウス
ポセイドンちゃんと寝ているか?
ポセイドン「悪夢ばっかり見てね。私がダムに沈めた人が、毎晩毎晩夢に出て来るの(◍•ᴗ•◍)睡眠薬が合ってないのかしら??」
こ、こいつ
ポセイドンとの会話を避けながら、看護師の待合室のすぐ側のテレビを見ていたら、痛ましい交通事故のニュースが流れた。何やら有名になりたくて、高名な教授が何人か人をひいたらしい。
ゴトゴト
待合室の看護師が動き始めて出入口に整列を始めている。
エレベーターのランプが1階2階、そして3階に止まって扉が開いた。
車椅子に乗った白髪の一見穏やかな老人は、看護師の付き添いで入って来たが、看護師は皆頭を下げたままだ。貫禄たっぷりで入って来るも、こいつは俺と同等の相当な悪人だな、、、自分の知能を証明したくて何でもやる奴だ。
車椅子がぴたりと俺の前で止まり、、、「お主の隣に居る奴は毘沙門天ではないか、、、新たな契約者はその青年か??」
俺「!!」
俺は幽霊も含めてよく見えない方だが、どうやら毘沙門天近くにいやがった。
毘「ここで見えない物が見えたら入院が長引くよ♪」(心の声)
俺「ち、俺は幻覚は無い、ちょっとした幻聴はあるがな」
車椅子「結構、結構、碁盤を用意しなさい。」
日本は未だに年功序列が強く、俺は車椅子の男に従った。
俺の経験から人は2通りに分かれ、攻めか守りかどちらかが本来の性質になるが、置かれた環境により抑えられた状態にあり、例えば男性なら強くで女性なら弱くを求められていたが、本来の性質に合わなければ才能部分は眠ったままになる。
こいつはどっちだ?
車椅子「私も囲碁を通して人を見て来たが、私は例外でハイブリッドじゃよ。そうじゃな、ここではプリウスと呼んでもらおうか」
光れ「毘沙門天、あいつ心が読めるか??」
毘「どうかな?前の契約者だからかな〜。」
光れ「相談事は筒抜けと言う事か?」
毘「いちよ、あなただけに声の対象は絞っているはず?あれ?」
プリウス「くく、受け取り方はどう取るかの?」
俺が黒で白がプリウス、あいつ自身がハイブリッドと言われるのは、恐らくは星を起点とする打ち方からか?星打ちは地と中央も兼ねた手であるが、両方を獲るのは難しくそれなりの難易度がある。
この手からはプリウスは守って、俺が崩れた攻めを咎めるようだ。あいつの本質は守りを得意とするタイプだ。
上辺を抜いた。誘いなのか?俺の心の声は読まれているはず?いや、心の声が読まれると思うは統合失調症の症状であり、それは妄想に違いない。
踏み込んで見た。これであいつが本当に読めているか分かる。
く、咎めてくるか、あいつは本当に心が読めるのか?
急場で戦いながらプリウスは大場に石を置いて行く、ここまで来ると完全に俺が悪い。
光れ「負けました。」
プリウス「そうじゃ、そなたが大分悪い。しかし、交通事故では私が悪く危険運転致死傷罪ではないか?と言われたので、今は精神病棟に避難じゃよ。」
光れ「今テレビで流れた!!あの人!!」
プリウス「ようやくテレビに出れたのぉ」
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