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その写真から見えるもの

昨日こんな記事を書いた。

この時同時に、写真について別の面からも考えた。

去年趣味でインタビューを始めたのだけれど、ほんとうはカメラマンに同行してもらえたら最高だなあと思っていた。そんな余裕もないので、自分で撮影をしていたのだけれど。

最初は写真の重要性が分かっていなかったので、1回目の林伸次さん、2回目の佐々木典士さん、3回目の三樹菜緒子さんの時にちゃんとした写真が撮れなかったことを、失敗したなあと思っていた。(冊子にしようと思った今、更に後悔している。)

4回目からは反省を生かし、当時持っていたコンデジでたくさん写真を撮らせてもらったのだけれど、思ったとおりの写真が撮れず、そこでミラーレスカメラを購入し、撮り直しにも行かせてもらった。(今思えば、問題はカメラではない。)

そこからは主にミラーレスで撮影をしているのだけれど、未だに使いこなせていない私は、下手だからとにかくたくさんのショットを残しておこうと思っていた。

でも、昨日「制限と無制限」の話を書きながら、「数枚でも確実にこれがいいと思える気持ち」で臨んでいたらよかったんだなと思った。


先日ラジオで、写真家の岩根愛さんという方の話を聴いた。福島とハワイを繋いだ初の写真集『KIPUKA』で、2018年度の「木村伊兵衛写真賞」を受賞した方だ。

ワタナベアニさんや幡野広志さんの書いた文章を読んでいても同じことを思ったのだけれど、人の心を打つ写真というものは、もちろんプロとしての技術は必要だけれど、その人が、何を考えどう生きてきたのかというものが現れているからこそなんだなと。

今カメラはスマホの普及でこれだけ身近になったし、もっと高度なカメラで撮影を趣味とする人もより多くなったと思うのだけれど、自分が何かの写真に深く感動するときとは、そこに撮影した人の生き方や哲学を見ているんだなあと改めて思う。

自分が納得する写真って、なかなか撮れないなあと思っていたのだけれど、素人の私でも、この人がいかに好きなのか、この人の良さがどうやったら伝わるんだろうとか、そういう気持ちをもっと大事にしたらいいんじゃないかと思った。そうしたらおのずと、写真に対して学ぶべきことも見えてくるはずだ。

写真に限らず、「伝えたい」と思う気持ちを持つことに対しては、何でも同じだけれどね。



いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。