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バランスを考える

『途中でやめる』という古着リメイクファッションブランドを手がけている山下陽光さんという方がいて、山下さんは服を作るだけじゃなく、ほんとうにいろいろな活動をしている。今は熊本市現代美術館で『新しい古本』という展示をやっていたり、以前から『バイトやめる学校』というイベントを全国各地で開催して、同名の本も出したり、ネットで誰も気づかないけどすごく面白い情報を拾って集めていたり、とにかく視点がほんとうにユニークでいつも驚かされる。

そんな山下さんのメルマガが、あるときから、山下さんの日常の中で見つけた面白いことを、1から箇条書きのように50ずつ書いていく形式になった。(一度1000まで行ったので、それ以降はだいたい1日20ずつになっている。)それを毎日楽しみしていたのだけれど、あるとき、そのメルマガ読者から山下さんへ、読者の方のおもしろいこと50が送られてくるようになったと書いてあった。

それを読んで私も、ナカヤマおもしろいこと1~50みたいに、時々山下さんに送るようになった。

たまに自分が書いた内容が、山下さんのおもしろいことの中に登場したりする。直接返事が来るわけじゃないのだけれど、ものすごく嬉しい。

そして山下さんに宛てている、自分のおもしろいことの箇条書きが、今私が一番書きたいことなんだよなあとよく思う。

だから本当はそれを自分のTwitterに書けばいいのだけれど、そういう気になれない。

なぜなのか、ちょっと考えてみた。

・内容があまりにくだらなすぎる
・誰かに批判されるかもしれない
・誰かを傷つけるかもしれない

やっぱり自分は、たとえば世間の意見が二分されるような事柄に対して「こんな考えを持っていて、だからこうありたい」みたいなことはなかかな書けない。

でも私は、ネットにかぎらず、誰かとやりとりをしていて、意見が対立したり自分が批判されたりしても、とりあえず「いつでも自分が間違う可能性がある」ということはいつも思う。

だから、いろいろな人の意見、時には自分に批判的な人の意見も聞いてみたいのだけれど、やっぱりネット上でそんなコミュニケーションはとれない。

身分を明かさないも自由、途中で議論を放棄するも自由、そこでは単純に意見をやりとりするだけでも難しい。みんなネットをやっていたとしても、そこに向き合うスタンスは様々だからだ。

だから結局クローズドな場所で、分かり合える人と議論を深めたいって、みんな思うようになりますよね。

でもやっぱり、自分ってネット、特にTwitterに教えられたことってすごくあるんです。自分で本を読んだり、出かけたり、誰かに会って話をすることでしか分からないものもあるけれど、「この記事読めてよかった」と思うことって結構たくさんあるんですよね。

そう思って最終的に忘れてしまうことのほうが圧倒的に多いと思うのですが、絶妙なタイミングで再びその記事に再会する可能性も結構ありますよね。

自分の中身って、Twitter由来のものがどれだけ占めているんだろう。結構多い気がするんですよ。

だからやっぱり上手く付き合いたいですよね。

最良の方法は、今も考え中です。続きます。(たぶん)

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・權田菜美さん(ダンサー/ダンス教室・ストレッチ教室講師/東京在住)
・山下陽光さん(ハンドメイドファッションブランド『途中でやめる』主催/福岡在住)

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