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不安について思うこと

「不安」について書かれたある記事を読んで、そういえば今自分は不安って全くないなあということに気がついた!

私は2年くらい前に「好きなことをやる」と言って会社を辞め、今は実家の仕事をゆるくやりながら、かなり自由に生きている。

「好きなこと(イベントなど)を仕事にしたい」と思っていたのだけれど、マネタイズを考えれば考えるほど好きじゃない方向に行ってしまうので、仕事にすることは諦めて、実家で働きながら余暇で好きなことをやろうと思っている。

『イベントを仕事にしたい→好きじゃない方向に行ってしまうから諦める』という一連の流れは、約10年前にも4年ぐらいかけて体験しているのに、時が巡ってまた同じことを繰り返す人もなかなかいない。

ちなみに実家の仕事も業績はゆるやかに下り坂なので、長らく続くとは全然言えないし、約2年前に会社を辞めようと思ったときに思い描いていたことは全然実現していないし、お金もどんどんなくなっていくし、一般的な価値観でいうと、不安材料しかない。

あ、家と土地はあるけれど、まあ私のものではないし(家賃などはいちおう給料から天引きされている。)それらもこれからどうなるのかは分からない。(昨日「今年買って良かったもの」という記事を書いていたけれど、そんなものを買っている場合じゃないのかもしれない。)

20代の頃から好きに生きてきたけれど、いつも「最悪実家があるし」と思っていた。それでいうところの、今は「最悪」なのであって、これからどうしようと不安になって然るべきな気もする。

20代は東京等で一人暮らしかつフリーターの時期も長かったので、常に生活に不安を抱えていたし、30代になって、ある種の諦めと実家というセーフティーネットにあやかって、生活できないという不安はなくなったけれど、「このまま会社員は無理なんだけどどう生きていこう」という30代の不安が生まれた。

でも、会社を辞めたものの全然思った通りに行かない日々を送りながら、なぜかお金の減り方に比例して、不安というものもどんどん減っていった。ふつうは反比例だと思うのだけれど。

そこで「不安」ってそもそもなんだ?と考えたときに、結局のところ私は、有名な大学を出るとか有名な企業で働くとか、お金を持っているとか結婚しているとか子供がいるとか一家で幸せそうだとか、自営業で成功しているとか、そういった世間の評価を幸せの基準に生きてきたので、そうなれないことが私の不安だったのだと思う。

つきつめると、不安とは「将来生活していけるのか?」ということで、更に言えば「人から見られて恥ずかしくない生活をしているのか?」ということだったのだと思う。

最近ストレスというものがほぼゼロになって、これ以上幸せなことってあるっけ?と思うようになった。ただストレスがないだけじゃなく、お金のかからない娯楽も無限にある。

お金がなくなると、お金があったら考えなかった娯楽や楽しい生き方を編み出せる。たとえば、私は東京で広い部屋に住みたいなあと思っていたけれど、今は田舎の良さが分かる。(30年くらい全然気付かなかった。)今や何百万何千万もかけて移住してくる人もいるくらいだし。

そんなことが増えていくと、「人からどう見られているか」ということよりも、「自分が楽しいか」ということがどんどん大事に思えてきた。

世間の評価が幸せの基準にならないと思えたら、私の不安はなくなった。

ちなみに今何らかの理由で突然実家に住めなくなったとしたら、福岡に住みたいと思う。福岡の家賃の安さは半端ないし、めちゃくちゃ住みやすいらしい。山下さんもいるしナンシーとか時さんとか......なんだか福岡は縁があるなあと思っているし、九州には他にも友達がいる。すんごく楽しそうだ。もしくはそれ以外の地方都市か東京のシェアハウスに住むと思う。バイトはいろいろ選べそうだし。もっと究極につきつめたら、死ぬんだろうなあと思うし、そうなったら独り身でよかったなあと思う。

ところで、「人と比べることは不幸だからやめよう」という言葉はほんとうにたくさんの人が言うけれど、これはギャンブル依存症の人がすっぱりギャンブルをやめる程度には、時間や根気を要することだと思う。アルコールでもタバコでも同じだと思うけれど、そのぐらい、いや人生をかけても難しいことなのかもしれない。

私もすごく時間がかかったし、今でも100%比較から自由とは言えないけれど、自分にとって有効だったのは、お金はないけどストレスもないという状況にすることだったんだなあと思う。

不思議とやりたいことは溢れてくるし、2年前よりずっと楽しい気持ちでいる。

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いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。