エリザベス・キューブラー・ロス博士からのメッセージ

エリザベス・キューブラー・ロス博士がのこしてくれたメッセージの本質にやっと気づいた、と感じたので感激したことだけをとりあえず記しておこうと思う。
何をどう感じたのかは、後日また整理してまとめてみたい。

初めてエリザベス・キューブラー・ロス博士の本を読んだのは1年半くらい前のことで、『ライフ・レッスン』という2001年のもの。
数多くの著書の中でも最後の方のものなので、なんとなく集大成的な内容かもしれないと手っ取り早く何かを得たいと思っていた私が選んだものだったけど、結果、その本で印象に残るものがないままで過ぎてしまっていた。
エリザベス・キューブラー・ロス博士といえば、死の受容プロセス(否認・怒り・取引・抑うつ・受容)が有名なので、彼女の功績として紹介される時もウィキペディアでもこの事ばかりが目立つように思う。

だけど、そのことよりもはるかに大切なことは、エリザベス・キューブラー・ロス博士自身が繰り返し得ていた神秘体験を知ることのように思う。
医師であり科学者であり、ニューエイジ思想の活動家とはまったく違う立場の存在。だからこそ、真実味がある。
ニューエイジの方達が真実ではないという意味ではなく、語られる内容は共通点が本当に多い。ただ、立場的に神秘主義一辺倒の世界にいた人ではないからこその説得力がある。

私があらためて手にして読んでいた本は、『「死ぬ瞬間」と死後の生』と『人生は廻る 輪のように』の2冊。
母が亡くなって間もない頃、心もとなくて何冊も本を取り寄せたうちの一部。
ざっと読み通してそのままにしていたのだけど、最近になってなんとなく改めて読み直してみたら感じるものがまったく違ってた。
私が常に探し求めている「死ぬこと生きることって何?」について、納得できるように文章でのこしてくれている事に気づいたのだ。
もちろん完全にわかったとまで言い切れないけど、そもそも完全にわかることはないテーマなのだろうから、それでもかなり深いところまで満足させてくれる。

本を読めばわかることだけど、エリザベス・キューブラー・ロス博士の勢いというか力強さは本当にすごい。慈愛に満ちた素晴らしい女性なのだけど、おごそかな雰囲気ではなくエネルギッシュさがものすごい。
そんな彼女が伝えてくることは、
『死を恐れないで。死は怖くない』ということ。そこから真の人生を生きる力にできるということ。
彼女の神秘体験を通して語られるこれらのメッセージこそエリザベス・キューブラー・ロス博士が本当に伝えたいことじゃないのかなと思う。
有名な死の受容プロセスよりも、もっと根源的な、私たち人間にとって大切なメッセージ。

毎日夜になると、ポストイットたくさん貼って線を引きまくったその箇所を何度も読みかえす。
ストンと腑に落ちるにはタイミングって本当にあるんだなとつくづく思った。
2ヶ月前にも読んでるのに今になって解ったのだから。
印象受けないまま通り過ぎてたのに、1年半も過ぎてから再会して解ったのだから。
あらゆることにタイミングがある。人それぞれ。
今、私は感謝の思いでいっぱいになっている。

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