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久しぶりに書くnoteは映画の感想


「悪人」を初めて観ました(今更)

映画館じゃなくて、スマホで(今更)


ちなみに、いい感じにあらすじを

まとめてくださってる方がいたので

貼り付けておきます↓




(全然関係ないですが、

好きなキャラクターナンバーワンは、

女性なら宮崎あおいさんが演じる奥さん役

男性なら妻夫木聡さんが演じる

なかなか報われない良い人役です。笑)


さて本題。

「悪人」には印象的なセリフがいくつか

散りばめられてでてきますが、

上のあらすじにもある通り、

伝えたいメッセージはこのセリフに。

「自分には失うものがないと思って、

それで強くなった気になっている。

それがあたかも余裕があるかっこいい人物で、

何か大切なものを必死で守ったり、

欲しがったりする者をばかにする者ほど愚かだ

そういう姿勢を貫く者は、人間として駄目なのだ」



これは、増尾の生き方について

被害者父である佳男が言った言葉です。


映画の中で増尾はかなりのクソ男ですが、

(汚い言葉ごめんなさい)

増尾の気持ちもわかります。

大切なものを失うのは本当にこわい。


それは、家族だったり、恋人だったり、

ペットだったり、夢だったり、物だったり、

ひとそれぞれだと思うけれど、

失うのが本当にこわいという気持ちは

私にも経験があります。

だから、それをカモフラージュするために

虚勢を張って過ごすしかない

増尾の気持ちもわかるのです。


タイミングこそ合わなくて、結果的には

ああなってしまったけれど、

物語の中で、祐一は大切な人に出会い、

本当の何かを知り、だからこそ

それを守るために足掻き、結果的に

守り抜いた。(それがラストの光代)


もしこの物語に続きがあるのなら、

増尾にも運命的な出会いを果たして欲しいし、

燃えるような刺激的な恋愛じゃなくても、

心の拠り所となるあたたかい場所を

見つけてほしいな、なんてことを思いました。

(ストーリーの趣旨からは離れてますが)


もちろん、

私は犯罪者と付き合ったことは無いし、

光代ほど真面目なタイプでもないし、

全然献身的なタイプではないし、

出会い系サイトもしていないのですが、

光代は少し私に似てるところがあるな?と

なんとなく、思いました。


だからこそ、佳乃の存在が許せないというか。

(「誰?」と思った方はあらすじにて)


でも、佳乃の行動ひとつひとつに伴う

気持ちもとてもわかって、

(好きな人に偶然会ったらテンションあがるわ。

どこでも行ける気持ちになるしよーしゃべるわ。

ときには見栄で友達に嘘ついちゃうかもだし)


だからこそ行き場のない虚しさを感じるというか。


(全部想像なので知ってる人で佳乃的な子は

ひとりも想像できませんが、あくまで想定)


そして、

佳乃のことを恨みつらみ言わない光代は

よく出来た人間だなぁと思いました。


(普通なら好きな人の人生を狂わせた女なんて

絶対許せんわ!とか言っちゃう。知らんけど)


光代と出会って、祐一は変わった。

祐一と出会って、光代は変わった。


良いか悪いかはわからないけど、

こんな重くて苦しい物語の中で、

本当の意味で幸せな時間を過ごした2人。


私にはそう見えて、とても輝いて見えました。


こんな壮大なものじゃないかもだけど、

いろんな人のいろんな立場や気持ちを

サンプリングしてあらわしたような、

そんな作品なのかなと思いました。


私も、大切なものをちゃんと大切にできる

そんな大人になりたいと思いました。







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