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再帰性反射を装着した魚を「空飛ぶクルマや人」に想定した捜索実験

再帰性反射付けた魚をグリーンレーザーで捜索

魚に再帰性反射を装着した様子

私たちは、上記の写真に示すように魚(イサキ:体長40㎝程度)に麻酔して再帰性反射材を固定して、覚醒して遊泳を確認してから、モニター用に養殖生簀に1匹と実験池に4匹を放流しました(下記写真)。

生簀に魚を1匹と実験池に4匹を放流


このような再帰性反射材を装着した魚の実験系において、500m上空からグリーンレーザー搭載航空機によって魚の居場所を捜索する基礎実験を行いました。現在は川底や海岸線底の地形を計測するグリーンレーザー搭載航空機やドローンを用いて水中の地形を精密に計測することが可能です。この航空レーザー測深機を活用すれば、海中の魚(空飛ぶクルマや人を想定)を捜索することが可能になります。実験は30分の間隔で、A(1回目)とB(2回目)の2回測定を行いました。

グリーンレーザー搭載航空測深機を用いた捜索

左側の写真は通常の航空写真です。一方、右側の写真は、レーザー搭載航空機を用いたレーザー反射光強度をマッピングした写真です。上の方に位置する橋の横に海中の水道管が確認されていますが、左側の航空写真では確認することができません。また、下記のデータ(右側)に示すように、AおよびBの2回の観測において4匹の魚の位置および水深、反射光の光強度が実測されています(再帰性反射材からの桁違いに強い強度を観測)。

実験池中の4匹の魚の位置、水深および反射レーザー強度を観測

もし再帰性反射材を装着していない魚の位置を目視で確認しろと言われたら、ほとんど不可能であると思われます。空飛ぶクルマも水没して無線が使えない状態だと本実験の魚と同様な状況です。例えば、関空と万博会場までの海域を目視で捜索するとなれば、広域なことから相当な困難性が想像されます。本システムが普及すれば、レーザー搭載航空機で海域をジュータン的にレーザーを照射して反射強度の強い点を自動的に捜索すればいいので、効率と大幅な時間短縮が図られることがご理解いただけると思います。さらに、搭乗者のライフジャケットにも再帰性反射可変QRコードを装着することを推奨しています。例え空飛ぶクルマが沈んでも、浮いている搭乗者を救助できる可能性が高いことが理解できると思います

オスプレイの海難遭難

オスプレイが事故で海難遭難しました。報道によれば、レーダーで機影が消えてから全く音信が取れず、多くの乗員が行方不明とのことです。ご存じのように電波は物理的に海中を透過しませんので、無線設備が一切使用が不能になります。したがって、航空機や船舶からの目視による極めてローテクな方法で捜索が行われています。アメリカ海軍の最新無線設備を搭載しているオスプレイでこのような状況です。我々の提案するレーザー捜索方法を導入することを推奨します。

墜落オスプレイの海難事故

ライフジャケットにも再帰性反射QRコード

再帰性反射材は高速道路の看板に使われているもので、光が入射した方向に正確にレーザー光を反射します。したがって、空飛ぶクルマやライフジャケットに再帰性反射を装着しておけば、海中を透過して捜索することが可能になります。尚、再帰性反射をQRコードにしているのは、反射強度の強い場所を発見後、個別識別を可能にするためです。個別識別ができれば、ゴミ信号との区別ができて、捜索がスムーズに行えます。本システムは航空機からレーザーをジュウタン的に照射して、反射強度をマッピングすればいいので自動的に捜索ができます。現状のローテクな目視による捜索に比べ、時間も効率も大幅に改善され、迅速な人命救助が可能になります。

ライフジャケットや山岳用品にも再帰性反射QRコード

さらに、「空飛ぶクルマ&タクシー」は、海だけでなく山岳に不時着することも想定されます。その時にも備えて、ライフジャケットや山岳用品に再帰性反射QRコードを装着することを推奨します。
以上、現状の極めてローテクな目視による捜索を改めて、ハイテクなレーザー捜索システムを導入して、「空飛ぶクルマ」を成功させましょう。


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