楽しい引率

一幕 材木座

強風吹き荒れる材木座海岸、空は薄曇り、荒れる波。

ふみちゃん、うめちゃん、ちゅう国道下トンネル内に集合。

あらたくんは体調が良くないとの事お休み。心配。

ちゅうはトイレでおしっこするらしく。一人トイレに向かう。

おしっこは出なく、『じぶん じぶん』と呪文のように言いながら

自分一人で行ってみただけらしい。

ふみちゃんママ、うめちゃんママが後ろを振り向き帰り支度

帰る事をなんとなく察知してふみちゃん&うめちゃんボリュームマックスで二人泣きだす。

その鳴き声はトンネルにこだまする、、、海からの風に乗り山々の尾根に消えてい

く、、、

うめちゃんはママの影を追って坂を登っていく。

ふみちゃんはひっくりかえって、中村さんがだっこする。

海岸線は風が強く、砂荒らしもあったので、路地を抜け、きこり食堂の横の細道を通り国道に向かう。

きこり食堂前に大きなトラックが止まっていた、うめちゃんはその前を通ろうとしない。

本人に聞くと、怖いから前を通りたくないとのこと。

トラックを見せないようにすると、足早に歩きだした。 ちゅうとふみちゃんは中村さんと道に生えた、お豆に夢中。 うめちゃんは黄色いBB弾を見つけて大切そうにしている。

みんな丸いものが好きらしい。

豆腐川のトンネルを抜け砂浜へ、、、、、

みんなの大好きな豆腐川河口を抜け、薄曇りの空から、少し青空が見えてきた。

海の水面はキラキラし始め、ふみちゃん、うめちゃんも泣き止み。

自分で歩きだす。

ちゅうが船置き場でロープをまとめる白い玉(テニスボールサイズ 穴開き)を

ふたつ見つけ大切そうにしている。

白い玉の一つをうめちゃんにプレゼント。

一緒に遊ぼうという意思表示か?

細長い枝を片手に、うめちゃんにボールを枝にさして欲しいと言っている。

本日、1回目の共同作業。

成功!!

二人で雄たけびをあげながら盛り上がる。『オーッ』

小さな水の流れるトンネルを発見。 薄暗いトンネルの中は浜にうちあげられた木や枝、漂流物でつまっていた。 外からの光りで5メートル先くらいまでが見える。

ちゅうがトンネルの中に白い玉を発見する、中へは怖がって取りに行かない

だろうなと、、、、、中村さんと見ていた。

ちゅうが意を決して、頭を低くし、腰をかがめてトンネルの中へ

ひとつめのたまを確保、ふたつめのたまも確保。

自信に満ちた顔で無事に帰還。

うめちゃんにひとつわたして、また枝に一緒にさしたいみたいだ。

本格的に太陽が顔を出し。さっきまでの暗雲立ちこめる材木座とはうって変わって晴天。

ようやく目標にしていた和賀江島近くに辿り着く。

二幕 和賀江島

鎌倉時代の相模湾、海の交通量は増すばかり。

材木座海岸は水深浅く、船の事故が多く、飯島岬の先に港湾施設を作ったのが

時の執権 北条泰時。

相模西部、伊豆から海路を使い石を運んでできたのが和賀江島。

江戸時代には和賀江島は石蔵、舟入石蔵と呼ばれて、小坪村の漁船の係留地として

使われていたそうです。

今も船が係留されていますが、昔からの風景なんですね。 そんな2018年 梅雨明けまじかの 和賀江島にて、、、、、

ふみちゃんは今から約800年前に伊豆から運ばれてきた石の上に立ち。フナムシを見てい ます。 ちゅうは貝のついた石に素足で登るとけがをするよと注意を受けても、靴は履かず走りま わり

石碑に登りガッツポーズ、うめちゃんは砂を集め、水たまりを埋め続けている。

たこをとるたこに似たおじさんにたこはとれたかと?聞く中村さん

みんな自由だ、、、、水面はキラキラ 楽園。

いよいよ本日の目的地、小坪のシークレットスポットへ移動開始

海辺の階段を一人元気に登るふみちゃん

大切なたまを崖の上から落としてしまい。過酷な岩場を一人でとりにいくちゅう

水の中へ入っての移動を嫌がるうめちゃん。

どうにかこうにか小坪のシークレットスポットに到着

先に到着したふみちゃんは中村さんと蟹を見ている。

岩場を走ってすってんころりん大泣きチュー

暖かい岩に腹ばいで気持ちよさそうに寝そべるうめちゃん

それぞれの時間を楽しく過ごす。

みんなお待ちかねお弁当の時間

今日の絵本は『果物どうぞ』絵本を見ながら、みんなの気持ちは

中村さんの家でとれたすももに夢中。

うめちゃんは海苔先行食べたい型

ふみちゃんはお腹が空いたようでモリモリ食べる

人のご飯のおこぼれを狙うちゅう

食後にすもも、みんな喜ぶ。甘くて美味しい。

最後のひとつはおやすみのあらたくんの分、それもちゅうが狙っていた。

食べ終わってまた蟹を探す。小さい蟹から大きな蟹。

みんなの冒険の姿は、一歩一歩 一秒一秒 成長していて。

たくさんの学びを自然の中から学んでいる。ワクワクに満ちている。

楽しい引率でした。またよろしくお願いします。

山田淳也

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