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撮影依頼DMバグの話

たくさんのモデルさんがいる中で、撮影のご依頼を頂けることはとても嬉しく光栄なことです。

ましてやこんな気の強い強面ベラなウォンナに勇気を出しメッセージを送ることは清水の舞台から落っこちる以上に恐怖でしかないと思います。

この場を借りましてご依頼して下さる皆様、またいつも撮影して下さっている皆様、本当に本当にありがとうございます。

今回は「はじめまして」のきっかけとなる大事な撮影依頼DMの話。

しかしここで話すのはバグった撮影依頼DM=撮影依頼DMのバグの話です。

簡単に言うと、ただ一言「撮りたいです」とのみメッセージを送ってくる方たちへ伝えたいことです。

誤解がないようにお伝えしますが、これはカメラマンさん批判ではありません。カメラマンである前に「いち社会人」としての常識は何処へ?というお話です。

最後までお読み頂き、共感して頂いた方はポートレート文化の向上のためにも、ご自身のSNSなどでRTもしくは引用RTして頂けましたら幸いです。



私は現在フリーランスポートレートモデルとして活動させて頂いているため、新規クライアント様や、はじめましてのカメラマンさんからのお問い合わせや撮影依頼はInstagramや TwitterなどSNSのDMから頂くことが大半です(企業でいうお客様窓口、またはお問い合わせ先と同様にDMを使用しています)


さて、皆さんにお聞きしたいのですが「はじめまして」のクライアント(モデル)さんへ問い合わせや仕事を依頼したい時、どのような文面でメールを送りますか?

「〇〇様 初めまして。突然のご連絡失礼いたします。私は東京でアマチュアカメラマンとして活動をしている山上ひかりと申します。今回は私の作品撮影のモデルとして〇〇様へお願いしたくご連絡した次第です。ご多用中かと存じますが下記リンクにございます私の過去作品をご覧頂き、〇〇様の作風と合うようでしたら撮影にまつわる条件なども含めご返信頂けましたら幸いです。是非ともご検討の程よろしくお願いいたします。 山上ひかり」

一般的な文面はこんな感じでしょうか。

ここまで畏まる必要はないのかもしれませんが、上記の例文から最低限必要な文言を抜粋すると、

①相手の名前
②挨拶
③簡単な自己紹介
④撮影依頼の場合、過去の作例やSNSアカウント、またホームページなど作風がわかるものが掲載されているURLもしくは画像添付
⑤依頼した場合にかかる費用や既約提示のお願い
⑥締めの挨拶
⑦自分の名前

かなと思います。

しかし、残念なことにこの当たり前に見えるやり取りすらままならない人がいるのです。

「そんなDM無視すれば?」という声もありますが、こちらは名前、そして顔を出し活動しているため、防犯上の観点からそういう方に対してもある程度真摯に対応せざる得ないのです。

DMを送ってくる方の中には、プロのフォトグラファーだと名乗る方もいます。プロなら名前で検索すればホームページをはじめ経歴が出てきますよね。しかし、はじめましての時点で名を名乗らないどころか名前を聞いても無視。作例について尋ねても納品した写真はクライアントのものだから手元にない(見せられない)の一点張り。

では、どんな作品を撮りたいのか聞けば「屋内でのエモーショナルなグラビア撮影が撮りたい!」と意気揚々と答えてくる始末。

こういう時は、山上流秘策を使いご依頼自体を断っていますが、今まで少なからず成功体験(このようなよくわからない相手と密室で撮影しているモデルさんも一定数いる)があるからこのようなDMを平然と送れるのだと思うと、モデルとして撮影を承る側のモラルも問われるのでは?と思います。

私が芸能事務所に所属していた頃は、どんな現場にもマネージャーが付き添って下さっていました。作風の観点からごく稀にカメラマンと1対1になることもありましたが、どこのスタジオで何時に終了するなどスケジュールが全て筒抜けだったのでトラブルや不快な思いをしたことは皆無でした。

今はフリーランスという立場で自由にやらせて頂けているメリットもありますが、メリット以上にリスクがあることも重々承知の上で活動しています。

今回、ご依頼を頂く上でのお願いとしてこちらの記事を認めましたが、依頼を受ける側のモデルさんも面識のない人間の言うことを全てを鵜呑みにするのではなく、少しでも違和感を感じたり不安なことがあったら、まずは一旦保留にし、周りにいる大人、信頼できるカメラマンさん、また私のような同業者に相談して欲しいなと思います。

何かあってからでは遅いですし、何もなくとも自分を守る術を身につけ生きていくことはこれからの時代とても大切なことですから。

兎にも角にも、一般常識に欠けたメッセージを送る人はどんなに素敵な写真を撮っていたとしても「いち社会人」としてはあり得ない種族であることには間違いありません。

「礼で始まり、礼で終わる」

武士道のこの精神。

昔も今もとても大切なことです。


私は教育者、またポートレートモデルの視点から、忖度ない素直な思いを自身の言葉で綴っております。思いを言語化し誰かに伝えていくことは、私にとって人を愛すること同様、とても尊く大切なことなのです。皆様からサポートして頂いたお気持ちは表現活動費とし大切に使わせて頂きます。