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2023/06/11〜 京都と光

感情はナマモノで時間が経つと嬉しかったことも悲しかったことも少しずつ忘れてしまうので、こんな日のことは忘れないうちに書き残しておかなきゃね。

約1年ぶりの京都。

一年前に来た時にたまたま入ったカフェで仲良くなった店主の方を思い出す。あの時私がした夢の話も、常連のおばあちゃんと去り際に交わしたあったかいハグも、店内に流れていたくるりの曲も、硬いプリンのほろ苦いキャラメル味も全部覚えてる。

京都に次来た時もまた行きたいと思っていたんだけど、今回はスケジュール的に叶わず。まあいいさ。またすぐ来ればいいんだからね。

同窓会以来会ってない友達に会いに慣れないバスに乗り、無事間違える。

京都に来たら毎回バスに乗るんだけど、毎回間違える。京都のバスは難しい。

急いで下車してタクシーに乗る。待ち合わせのお店が『御幸町』の方とマップに書かれていたので、タクシーの運転手さんに『みゆきちょう』の方までお願いします、と私。出発してからすぐ運転手さんが『この地名は”ごこまち”って読むんです。』と教えてくれた。県外からの人はほぼ100%間違えるらしい。

そこから少し京都の地名などのプチ情報を教えてもらう、こういう運転手さんが沢山増えるといいのになあ。早速あったかい気持ちになる、ありがとうございます。

タクシーを降りてキョロキョロしていたら友達を発見。再会を喜びあう熱いハグ!

そうだ思い出した、高校生の時からこの子のハグは本当に力強くて抱きしめられる感覚になる、好きなハグだ。

約4年間の募る話に花を咲かせる、あ、ご飯もめちゃくちゃ美味しかった。お米が大好きなので京都の和食たまらなく好きだ。漬物も。

いい意味で変わらない友達に嬉しくなる、変わらないっていうのは成長してないっていうのとは違って、本質的な部分が、芯がちゃんとあるっていうこと。

彼女から香る昭和の熱血感、人を疑わない純粋さ、いつも何にでも本気なところ、名前の通り誰かの希望のひかりになる子だなと思う。ほっこり。

彼女と話していると人間はいいものなのかもしれないってちょっと思える。

いつも誰かを信じたいと思う時に『でも、』という小さな不安がポコポコっと生まれてくるのだが、彼女のその屈託のなさは彼女を信じることには何の不安もいらないって思わせてくれる。

やっぱり私は自分の人生を本気で生きてる人が好きだ。また会おうね、すぐに。

そんな充実した時間を過ごした私は京都紫明館に向かう。

下津さんの弾き語りライブを見にはるばる京都に出向いたのだ。

近くに気になってたカフェがあったので行ったら定休日だった。まあよくある。

せっかく雨も止んだので近くの公園でボケーっとしてみる。開場時間まであと二時間弱、なんとなく遠くから歩いてきてる人に目を奪われる。下津さんだった。ギター背負ってスタスタと歩いていた。意外と普通に歩いてるものなんだな、と感動。

ここからはライブの感想ね。

まず、京都紫明館は100年以上の歴史のある建物なので古くて、威厳があって、ああ下津さんがここを好きっていうのがわかるな、と思ったわけです。

開演までの待ち時間に本を読んでる人が沢山いて何故か私も嬉しくなる。こういう時間に一人で黙々と本を読んでる人に悪いやつはいない、異論はまあ認める。

私も持参した27クラブを読む。選んだアサヒの缶ビール、最近はいつも黒ラベルを選んでいたので新鮮な気持ちになる、アサヒもやっぱりうまい。

ライブが始まってからのことはもう言わなくてもいいね、いや、言いたいけどね、全部をいうとキリがなくなる、だって毎秒が最高だから。

下津さんの歌声は空飛ぶ絨毯みたいだった。

『光の中に』を歌う前に『名前に光が入ってる人いますか〜?』という質問があり私が手を挙げたら会場にひとりだけだった。なんか恥ずかしくなる。

『僕も名前に光が入ってるんですよ〜、じゃあこの歌を光を背負わされた人に歌います。』

と言って始まった光の中に。今まで聞いたどの光の中に、よりも最高で光ってて、熱い歌だった。これは私の一生の思い出にする。私のために歌ってくれたようなものじゃん。違うけど。でも、これくらいは思わせて欲しいね。

名前が光でよかったなと生きてきて一番思った、自分の名前好きだけど前よりもっと好きになった。

下津さんの娘さんも名前に光が入ってるらしい。ヒカリかな、ヒカルかな、なんだろう。

京都であった友人の名前も『ひかり』、下津光史のライブ、光の中に。

光に縁があった1日でした。キラキラだった。今日のこと忘れないよ〜〜〜

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