木頭五日目

今日はまず図書館で大沢さんからお話を伺いました。
こちらの図書館は、NPOによって運営されており、1991年8月3日に開設されました。
館長の大沢さんは、生まれは木頭ですが、40年間東京で暮らし、14年前木頭に戻ってきたそう。
そんな大沢さんは、やはり木頭に熱い思いを抱いているようで、図書館に纏わる話の途中で、木頭の歴史も語ってくれました。
かつて杉が高値で取引されたころ、拡大造林が進められ、目先の利益重視で計画性のない植林のせいで、現在放置された杉林の土壌には日光があたらず他の植物が育たなくなってしまったとのこと。

初日のノートにも書きましたが、木頭の方々の話を聞く度に、それまで見えていた景色がまるで違うものかのように見えてきます。
山を見る度、色々と考えさせられます。


お話のあとは、おはなし玉手箱の読み聞かせ会を見学しました。
ただの読み聞かせではなく、歌や踊りがちりばめられ、工夫を凝らした読み聞かせ会でした。



午後からは、細貝さんと木頭散策に。
神社やつり橋を中心にまわったのですが、どこもまるでジブリの世界のよう。
道なき道を歩いていくのは、度々ひやっとしましたが、冒険のようでわくわくしました。

驚いたのは細貝さんの足取り。
スニーカーの私たちに比べて、ビーチサンダルの細貝さんは明らかに歩きづらいはずなのに、険しい道もさくさくと進んでいきます。
前回の田中さんとの散策でも、木頭の人たちの足腰の強さには驚かされました。

夜は交流センターで持ち寄り食事会。
私たちも頂いたたくさんの野菜で、かぼちゃの煮付けや夏野菜の甘辛煮、きゅうりの浅漬けを作りました。
たのしい時間はあっという間で、お話に花を咲かせていたら、気づいたら夜も遅くに。
明日もまたたくさんの方に会えるのが楽しみです。

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