地下ドル戦線異常アリ〜彼女はなぜ制服を着るのか〜

彼女達のライブはいつも戦いで、
それは地下アイドルからの搾取という現実への反抗や、罪のない楽曲達の救済で。
戦いであり、願いでもあり、そんな気がしていた。
統制を是とせずにパフォーマンスも出欠でさえも自由な彼女達が尚制服を選びつづけたのは、きっとコスチュームが欲しかったわけではなく。
制服を着ることで、統制されることへの挑戦状を叩きつけているように思えた。

解散ライブの引き画を見た時から、ずっと心に引っかかるものがあって
その答えがやっと見つかった。
あの画はまるで、「レ・ミゼラブル」のようだった。
あの作品の掲げる「無知と貧困」「愛と信念」「革命と正義」「誇りと尊厳」のテーマ。
民衆を扇動しようとする学生は、制服姿の彼女達と重なった。

彼女達が地下アイドル界に投じた一石は、彼女達自身が起こした嵐は、この先どんな未来を描くのだろう。
何も変わらないかもしれない。何かが変わるかもしれない。まだ何も終わってない。

ーそのセーラー服は制服か、はたまた戦闘服かー

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