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カール大帝@サンピエトロ大聖堂

742年~814年(フランク王国)
フランク王(カロリング朝)、西ローマ皇帝。
フランス語ではシャルル、英語ではチャールズで、カールはドイツ語。
53回にわたる出征で領土を広げ、ゲルマン・ローマ・キリスト教の文化を統合して、西ヨーロッパ世界の基礎をつくった。
この時代、征服活動と文化発展はセットになっているようで、カールの宮廷でも学問が盛んにおこなわれている。
それはまた、拡大した王国の統治に必要な人材を育成するという、実際的な目的も持っていた。


カール自身は勉強も運動も好き。ただし、文字は読めないため、大好きな勉強はもっぱら音読してもらい行ったものと考える。活版印刷技術も普及しておらず、裕福な皇帝は、自身で書物を読むより、他人に音読してもらって習得するのが効率的だったのかもしれない。現代だとオーデイオブックで勉強していることだろう。

趣味は珍獣の収集であり、宮廷に動物園を開いて諸国から贈られた象や猿、ライオンなどを飼っていた。
これは外交の成功と皇帝の権威を見せつけるためと説明されるが、カール大帝は少年の心を持っていたということにしておきたい。

EUの基礎を作った人物と称されることもあるが、1400年も前の人物でちょっと昔すぎる気もする。
フランス、ドイツ、イタリアの主要欧州国にまたがる王国を築いたことで、その一帯意識が三国の中に根付いているといことか?

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