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性同一性障害 手術無しに戸籍上の性別の取扱いの変更許可を受けた事例についてレポ・解説

ども、Hikaruです。
手術無しに戸籍上の性別変更審判 申立をしてから2ヵ月、え、たった2ヵ月だったのか と 今書きながら 私 驚いています。
色々なことが ありすぎましたので、noteに日記のように書いていきたいところなのですが、追いつかないくらい ハプニングが続き、書き物をする時間が あまり取れません。仕事の方も、運が重なり 多忙となり 安定した週休2日を取れそうにありません。無理をしないことを心がけていますので、Xにて note等の告知をしても その期日通り 実現されないことがありますが、ご理解いただけますと幸いです。

ここ数日、4件 「手術無しに戸籍上の性別変更の取扱いの変更許可を受けた事例について教えて欲しい」と Xにて DM等 いただきましたので、回答した内容をまとめて、noteに掲載します。

ただし。
私は裁判官ではないので、どのような条件が揃えば戸籍上の性別変更許可を得られるか、私見であっても述べるべきではないので 記載しません。傾向は何となく、お読みいただければ分かると思います。サンプル数が少ないため、傾向の詳細についても述べません。
また私自身は 審判中の身であり、noteを書く身として力不足です。
事実だけできる限り申し上げようとすると、核心部分は ぼやけてしまうのです。すみません。こちらを理解の上 参考程度にお読みください。

戸籍上の性別変更許可を受けた事例 2例(ソース付き)

1例目 主文 : https://www.call4.jp/file/pdf/202310/bd7b673e2a59f2a32365ec4fae4b0ddd.pdf

2023年10月11日に静岡家庭裁判所浜松支部にて 手術要件を違憲として 胸オペ有、SRS無しで性別変更許可を得た事例となります。違憲として審判許可を出した事例は史上初とのことです。

こちらの浜松支部 申立人 ご本人とは 運良く お電話にて1時間程度お話しする機会をいただき、また 紹介制の 性別変更審判許可後の報告会へもリモート招待をいただき、貴重なお話を聞けましたので 可能な限りnoteへ付記します。

申立人は そろそろ50歳。幼少期から性別違和があり、成人されて、数年前からカウンセリング等受け、ホルモン治療歴等は短いものの、裁判所にGID当事者の行動歴として20年以上を認定されたとのことです。申立にあたって、友人等の協力者や弁護士、医者等 25人前後を集め弁護団を結成、申立必要書類とは別に3,000〜4,000枚程度 予想される質問への回答や、主張を記した文章を併せて提出し、申立から2年以上かけて 戸籍上の性別変更許可を受けています。

申立人は私に直接電話をかけてくださって、夜遅くでしたが 私のことを思って 戸籍上の性別変更許可を得るために何が必要か、ただただ善意でお話しくださいました。とても感謝しています。

2例目 東京大学のプレスリリース : 

なかなか、俄には信じ難い事例ですが こちらは横浜家庭裁判所へ東京大学在学中の学生が申立した事例で、大学生活約4年間の治療歴で、且つ胸オペ含め一切の外科的手術無しに戸籍上の性別変更許可を得た事例です。

この事例については、現在同様に一切の外科的手術無しに申立しています 私が記事を読んでの感想・解説を 別途noteに掲載していますので、興味ある方は読んでみてください。

3例目 胸オペ有SRS無で戸籍上の性別変更許可を得た事例 : 
私のXのフォロワーに 2024年1月22日を以て胸オペ有りで戸籍上の性別変更許可を得た方が いらっしゃいました。なんと めでたいことでしょうか🎉🎉🎉
申立から2週間で 許可が出たとのことです。面談も無しとのこと。朗報ですよ!

仙台家庭裁判所にて許可有

本件申立人が胸オペ有SRS無での戸籍上の性別変更申立にあたって、どのように手続きされたか を実例を交え説明、また戸籍上の性別変更許可申立に至った経緯等 実経験を詳しくnoteを書かれましたので、気になる方は参照ください。

戸籍上の性別変更許可を受けたその他事例 (ソース無し)

ソース無しは 厳密には嘘ですが笑
証拠となる 審判許可の書類等の添付がない、単に申告に基づく事例をいくつかご紹介します。

西日本のクリニックが申告する事例 : 

2024年1月17日時点で 5例あるとの院長によるポストがあります。当クリニックでは「胸オペ有で且つ当クリニックが定める条件全てを満たした方のみ診断書を出す」という指針のもと、運営されていますので、残念ながら胸オペしていない方は 面談の取付は難しいでしょう。

当事者本人または 関係者による申告に基づく事例

埼玉県内の家庭裁判所にて審判許可を得た事例 : 
胸オペ有り、SRS無しで審判許可を得たとの連絡を本日(2024年1月17日)受けました。

この他、まだ審判中ですが
関東圏の裁判所にて 胸オペ・SRS 共に無しで、現状のところ 審判許可出る見込みで進んでいる事例があるとの申告がありました。今後に期待ですね。

現状、一切の外科的手術を受けずに戸籍上の性別変更許可を受けた事例は僅少となり課題があるものの、既に胸オペ無しで戸籍上の審判許可を得た事例は続々出てきています。
その申立内容がプライバシーにかかる故に、当事者からの申告が少なく、結果 表立って報じられることもなく、それによって明るいニュースを知らないがために 申立を諦めている方が多くいます。
将来は思っているより 明るい。そんな話をしたくて、私はnoteを書いています。

望まない手術をせずに、そのままで受け入れられる寛容な社会が実現されることを願っています。

追記 : ヘッダーの写真は 私が審判を受ける予定の盛岡家庭裁判所を撮影したものです。


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