タリーズに入った。

マンゴーのフラペチーノみたいなやつが好きだ。

Sサイズをテイクアウトで注文する。

店員さんは忙しそうに働いている。

完成を待つ間、僕の前に注文を終えていたおじさんが、
アイスコーヒーを受け取っていた。

そして、ストローを探していた。

おじさんは店員さんにストローの在り処を聞く。

高圧的に。

店員のお兄さんは丁寧に答える。

おじさんはありがとうの一つも言わずに、
「これがストローなの？」とぶつぶつ言いながら
席に向かう。

僕の商品が完成した。

マンゴーのスムージーは、
ガラスのグラスに入れられていた。

あれ、テイクアウトって言ったはずなのにな。

でも、「ありがとうございます」と言って、
席に向かった。

社会のクッションに慣れた気がした。

ただの僕のエゴかもしれない。

どう思われてもいい。

今日も、マンゴーのフラペチーノは、
とてもおいしかった。

いつもより、美味しかった。