ヨーロッパの街歩きから見えた景色

先日休暇をとり、旅行と事例リサーチを兼ねてヨーロッパ周辺を1ヶ月ほど回りました。

行き先は、観光・文化・芸術・デザインなどの面で特色ある都市が中心。北はアイスランドのレイキャビクから始まり、コペンハーゲンやアムステルダムを経て、南フランスのニースまで。それぞれ一週間前後の滞在です 。

その一部を、少し前にこちらの記事に寄稿させていただいたのですが、良い機会なので note にも。旅行記として楽しんでもらえたり、これから旅にゆかれる方の参考になれば嬉しいです。

まず、今回は旅程全体のインデックス。各地で特に印象深かった事例などは、後日個別にまとめてゆければと思います。また、もし記事の中で興味のある場所や聞きたい事例などあれば、お気軽に Twitter  へ連絡ください。
それでは早速。

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アイスランド

中心地のレイキャビクからその東にあるヴィーク周辺まで、車で運転しつつ1週間ほど滞在。

アイスランドでの目標は、日本で見られない圧倒的なスケールの自然を体感すること。グトルフォスを始めとする巨大な滝や、地面から吹き出す間欠泉、数キロに渡って続く地割れや氷河、延々に続く苔地と地平線・・・と、実際目の前にした自然は想像を超えていて、地球の息づかいや胎動すら感じられるようでした。

これらの自然を資産にしたオンライン上での観光情報、飛行機の機内ムービーや現地のガイドツアーと、それぞれに力を入り方を感じて観光客数が着実に伸びている理由も実感。


コペンハーゲン

市内を中心に5日ほど滞在。コペンハーゲンでの目標は、デンマークならではの職工とデザインを見ること。

特に、グルントヴィークス教会の緻密に作り込まれた意匠設計や、回廊をまわるごとに光や街の景色が変わるラウンドタワーは、当時の人々の仕事や想像力に触れられたようで感激。「圧倒的な完成度は、ロジックを飛び超えて人の心を動かす」とデザインの力を再確認できたことが学びです。

また建築やデザイン以外に、食文化としても面白い場所は多く、現地で「RAMEN TO BIIRU」を運営する尾谷さんに案内いただきつつ、noma 出身シェフのレストランや Mikkeller Baghaven などで活気のあるベイエリアを中心に昨今盛り上がるフードスポットを散策。個人的には「WARPIGS」のBBQ料理が、"ワイルド"な提供方法も含めて好きでした。


ニース

ダウンタウンに Airbnb で部屋を借りて1週間弱ほど滞在。さらに周辺のグラース/ヴェンス・サンポールドヴァンス/マントンなど各地へも足を伸ばしてみました。

ニースでの目的は、その土地に縁のある芸術家の作品を見てまわること。シャガールやマティスを始め、これまでに書籍や資料で見知った作品も、日差しの降り注ぐ彩り鮮やかな街並みを経て鑑賞すると、その豊かな色使いの由来や、当時の作家が暖かく環境の良いニースを制作の拠点にした気持ちを、少しだけ垣間見ることができました。見知ったように思える物事も、その背景や環境を追体験することで見え方が変わるのだと実感です。


アムステルダム

最後はアムステルダムを中心に、ロッテルダムやハーグ、加えて南部にある工業都市・アイントフォーフェンへ。

ちょうど国内の芸術大学が卒業シーズンだったので、卒業制作の展示を見学。Design Academy Eindhoven / Gerrit Rietveld Academie / Royal Academy of Art, The Hague / Willem de Kooning Academy と4校を回ったのですが、学校によってデザインの捉え方に特色があって興味深かったです。

特に Gerrit Rietveld Academie。ジュエリー学部の展示では、人種ごとの肌色のリサーチをテーマとした作品があったり(宝飾自体の展示はほぼ無かった!)、映像学部の展示では、動作の解析や物語や行為の由来についての考察作品(こちらも映像自体の作品は半分程度、他はインスタレーションが多め)など、世の中にある様々な物事を柔軟なアプローチから捉えた作品が多かった印象です。

また滞在中は、以前から興味のあった Restaurant De Kas (ビニールハウスを模したレストラン)や De Hallen (古いトラム駅舎を改築した施設) にも。いずれも、アムステルダム市内の中ではどちらかというとマイナーな地域ながら、施設やレストランの誕生に伴って周囲のコミュニティが変化し、街並みにまで影響を与えていった・・という現地の空気感を体感できました。

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駆け足ですが、以上が旅程のインデックスです。

正直なところ、東京を発つ前までは「ヨーロッパの空気感を感じてみたい(ざっくり!)」と漠然とした気持ちでしたが、短期間ながら国境を超えて複数の都市を渡り歩いてみると、そこには地域や街ごとに異なる文化があり、多様な国籍と背景をもつ人々が交差し、ニュースやオンラインでは知ることのできない様々な生活があるのだと、改めて実感できました。

1ヶ月という期間は想像以上に短かったので、次回はもう少し長い期間を目標に、現地で暮らす方との会話も交えつつ地域を横断できたら、また違う景色が広がりそう。

少し文章が長くなったので、続きはまた別の記事にて。

それではまた。


ありがとうございます:)
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麦田ひかる

Cityscape

旅行とリサーチを兼ねて、ヨーロッパをまわった際の旅行記。それぞれの都市で印象に残ったスポットと事例をまとめています。
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