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葬式の夢、淫夢。

はじめにお断りしておきますが、
このnoteは性的だと思われる表現を含んでいます。
たとえ18歳以上でも、不快になる可能性のあるかたは
自衛してこの先を読むのをお控えください。


はじめて喪服に袖を通した。今日は葬式だ。
この喪服は、嫁ぐときに母が持たせてくれたものだ。
普段、着物など着ることも無いので着付けにはまるで自信がない。のに、
この日はするっと短時間で着れて、お太鼓も一発で結べた。
誰の葬儀だろう、
私は喪主ではないが、着物の喪服を着るくらいには近しい人が亡くなったようだ。
当然、式の前後には親戚への対応やら来場者への挨拶やらで忙しい。
はずなのに、私は式の途中で抜け出し 男のもとへ走っている。

急がなきゃ。お経が終わる前に。
急がなきゃ。みんなが気付く前に。

男の部屋は葬儀場のすぐ裏にある、小さな古い 掘っ建て小屋だ。
草叢をかきわけつつ獣道を進む。
草の露が着物を濡らす。
男の部屋は狭く、モノが極端に少ない。
男が普段寝起きしているソファの上で、私は喪服をぜんぶ脱いだ。
激しく興奮していた。待てない。時間もない。

男は応える。けれど隅々まで受動的だ。
私が服を脱がす。小さくて完全に包茎の、男のものの皮をずり下げると、それはのっぺりと緑色の藻のようなもので覆われていた。
藻って真菌じゃないかしら、と一瞬よぎるが 構うもんかと口に含む。
舐めて綺麗にすればいい。
戸惑って苦しげに呻く男の声にますます興奮する。
既に何度も快楽の波が来ている。わたしの体もじゅうぶんなはずだ。
けれど、入らない。
入れようとしても、入らない。
触れてみると、全く濡れていない。
濡れてない、と思った瞬間に大きな波が来た。

急いで喪服をつけなおす。
汗ばんだ体にひっかかって、それでむしろスムーズに、まるで誰かに手助けされているかのように着物が着れた。
急いで戻らねば。

外へ出ると、
先ほどの草露が蒸発したのか、あたりにはうっすらとモヤがかかっている。
ところどころ 金色の光が飛び交っていて、ふんわりと明るい。
だから大丈夫。間に合う。
道はさっきより ずっとはっきりと見えて歩きやすい。
皆も待ってくれている。
誰の葬式だったのかを、わたしはやっと思い出す。
そうだ、どんなに遅れても大丈夫なんだった、と思う。
みんな、待っててくれている。

そんな夢。




<追記>
(追記ですが、公開前に書きました)
18歳以上向けとして公開しようとしましたが、
自分で設定する方法をどうしても見つけられませんでした。
これは、
noteという場が基本的にはそういう記事を意図的に発信することを認めていないという事かもしれません。単に、わたしがうまく見つけられなかっただけかもしれません。
18歳以上向けの設定は、運営さんからじきにされると思いますが、
この記事が わたしのnoteアカウントを維持する障害になるのなら、
それは本意ではないので、直ちに記事は削除することをお約束します。

わたし自身は、良識を欠く記事だとは思っていませんが、かといって
万人が不快を感じることのない記事だとも思っていません。
判断する責任をお任せしてしまうことをお詫びします。

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