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何やってんだろあたし…

エロを描いたらエロくないじゃん!
という名言?を
大好きな漫画家さんが(まんがの中で)使われていました。
まさにその通りだ!と思うわけです。
絵として、そのもの、を、「描かない」ほうがよっぽど色っぽい。
と、わたしは思う。
少なくとも、わたしは、そう思います。

それなのに今回、とある原稿を描くにあたって
直接表現的な絵面が欲しい、とつよく思いました。
それは、簡単に言ってしまえば
「何が起こってるかを、セリフや説明文だけではなく、絵で表現したい」
と思ったからです。

思いは思考ではなくどっちかというと衝動でした。
まんがってのは時間がかかるので(かからない???わたしはかかるよ!)
たとえば、夜中にどうしても声が聞きたくて電話しちゃった…なんて女の子のようには、完全に衝動的に描くことはできないです。
まあそれはどうでもよくて。
わたしはこの、描きたい衝動、っぽいもの、が自分にあると気づくたび、
あー生きててよかったなあとか、そんな気分になります。

結果、わりと長年まんがを描いてきたなかで、はじめて、18禁相当の(と、自己判断しましたが、おそらく誰が見てもそうであろう)ものが出来ました。
これは、同人誌として頒布する予定です。

さて。
もしも発禁に類する処分を受けて人目に触れずに終わってしまっては本末転倒だ、と思い
己で十二分だと思えるほどに、「修正」と言われる黒消しを入れました。
…すると。どうでしょう。
なんと、
結局は、描かないのと同じくらい、何が起こっているのかわからない絵面になったのでした…!


何をやってるんだわたしは…


結局、
良識を疑われる場面を、いらんこと増やしただけだったのかもです。


エロって何じゃろ?わたしにとって。

衝動とか。引力とか。高揚とか。
そういうものが無いならそれはエロではなく、
ともすれば暴力、に類するものになるかもしれんです。
けど、わからんです。
明確な線引きを、わたしはすることができません。
でも単純に、描きたかった。
描きたいという原始的な衝動が自分にあることが、うれしかったです。
生きててよかったー。

まんが描くことは、
少なくともわたしにとっては、主張でも戦いでもない、です。
残念ながら、衝動のだだ漏れ、と言ったほうが近いです。
だからゾーンニングをきっちりして、
できれば誰も傷つけたり嫌な思いをさせたりせず、やっていきたい。
そうすることは、
跳ねるこころで手足を動かすことに、何の支障もないと信じています。

なぜなら、そう感じるから!
なんとなく!


なんとなく、って大事だと思うんですけど、どうかなあ。
たぶんね、わたしはもう治らないですよ。いい歳越いてるし。
「何やってんだろ…」って思いながら、これからも生きてくのです。
楽しいです。

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