あめのゆめ。寒い。
離婚される夢をみた。
寒かった。雨が降っていた。
ちなみにわたしたちは結婚もしていない。
冷たい雨が降っていた。
雨漏りが酷く、部屋は水溜りだらけだ。
水溜りはあちこちで融合し川の流れのようにうねって部屋じゅうを這っている。
なんでこっちに座らないのと言われるが、水溜りのせいで並んで座れないのだ。
部屋は静かで暗かった。遠くの稲光がときどきカーテンの隙間から入る。
丸まって眠ったので体じゅうが痛い。
そんなところで寝るから、と叱られる。
電話機がエラーを起こし、FAXの受信音が何度も鳴った。
離婚届がFAXで送られてきてるのだ。
そんな夢。
じつに不穏な夢だった。
目が覚めるとからだじゅうが痛かった。
うたた寝したのがいけなくて、喉が少し痛む。
そんなところで寝るから、という思考がぐるぐるしていた。
トイレに行きたいけど、眠いし体が痛いし面倒臭い、とぼやくと
「行きなさいよ。途中まで一緒についてってあげようか」と言われた。
笑って、辞退して、それで目覚めの不穏さを抜けた。
ここからトイレまでたぶん10メートルもない。
わたしたちが結婚する意味はないよね、という話を昨日したばかりだった。
意味とかを求めなきゃいけないほど、たぶんそれはいろいろと面倒臭い。
面倒は怖い。
なのになぜ結婚したいんだろう。
何か、世間の価値観を内在化してしまった故の欲求なんではなかろうか。
子供を持つことのないわたしたちは、
ただこんなふうに仲良くしていられたらそれで良いのではなかろうか。
それとも、結婚が怖いと思うのは、わたしの責任感が足りないのか。
みんななんで結婚するんだろう。
結婚はしたくないけど結婚したいと思われていたい。
こうやって文字に起こすと怖いくらい自分勝手な思いだな。
今日は一日雨の予報。
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